「そんな事より！
なんであやかが赤城の白い彗星と
付き合ってたんだ？
幼なじみだろっ何か知らないか？」
「あやかが涼介さんと！？」
「なんだ？知らなかったのか？」
「は…初めて聞きました…」
右手で顔を押さえる拓海。
横目でそれを観察するゴッドフット。

「君は…」
「俺は知ってました。
昔、武王で働いてたんで…」
「おぉ！武王のスタッフだったのか！
オレ達の車は元武王の小磯ってのがやってくれてるんだ。」
「小磯さんですか！
覚えてます！」
嬉しそうな史浩。
盛り上がる話。
まだ目を見開いたままの拓海。


あやかと涼介さんが付き合ってた？

そんな…

だから最近の涼介さんは
やけに機嫌が良かったのか？


「で、なんで別れたんだ？」
「俺も詳しくは知らないんです。
すごく仲が良くて
幸せそうだったのに…
ある日突然、もう彼女のことはいいって言われて、
あやかちゃんももういいの一点張りで…」
「ん～なんなんだろうな？
ケンカでもしたのか…
原因はなんだ？」
「分からないですね。
最近は大学につめっぱなしで
家にも帰ってないらしいです。
俺も会ってないし…」
「ふ～む…」
吸っては吐く紫煙。