涼介さんに出会った意味？

そんなこと考えた事もなかった。

たかにーのことも…

なにか意味があったの？

わかんないよ…


考えこむあやか。
吸っては吐く紫煙。
一歩下がる２人。

「やっぱりオレ達じゃ力にゃなれねぇか…」
「いいじゃないか。
苦しい時に会いたくなった。
そして今日ここに来た。
十分だよ。」
「まぁ…そうだな。
ワタルにだってなんも言ってねぇらしいしな。」
満足げにタバコをふかす星野。
あたたかいまなざしであやかを見つめる城島。
顔を上げて振り向く女神。

「どうした？」
「ゴミ箱どこ～？」
空になったカフェオレ。

「あっ捨ててくるよ？」
「いいよぉ。自分で捨ててくる。
あそこの自販のとこにあるかな？」
「うん。あるよ～」
「戻ったら今度は俊ちゃんと走るからね～」
「あはは～分かったよ！」
元気に走っていく後ろ姿。
黒いティアードミニスカート。
ピンクのラメ入りホルターネック。
メタリックの編み上げミュール。

「しっかしスタイルいいな！
あやかちゃんは…」
「あの靴でよくあんな運転できるなぁ…」
「なんたって女神だからな。
靴なんか問題じゃないんだろ。」
揃って頷く２人。