「そう言えば…
夜になったらアイツも来るぞ。」
「だれ？」
缶を取り出しながら見上げるあやか。

「ワタル。」
「えっ？なんで？」
「俺が呼んだ。
３４とバトルしようと思ってさ。」
「え～っ何それっ
あたしには目立つなとか言っといて！」
ぷくっとふくれた頬。
プルトップを開ける長い爪。

「やっぱり乗るからにはバトルしてぇんだろ？」
「む～
しかもあたしには
なんの連絡もナシなんてっ！」
ますますふくれる頬。

「そんなむくれんなよ。
男の友情ってヤツだ。」
笑顔でふくれた頬をつつく啓介。
抜けた空気。