「ありがとう。もういいぞ。」
ハッとする啓介。

キャミソールからのぞく谷間に釘付けだった。

「あぁ…。おやすみ。」
細い手首。

安らかな寝顔。

名残惜しそうに出ていく啓介。


涼介は部屋の明かりを消した。

月明かりがまぶしい。

「ふぅ…」
ため息をついて見下ろすあやか。
月明かりを反射して青白く輝く肌。

そっと手を伸ばして頬にかかる薄茶の髪をすくいあげる。

「ん…」
少し動いた肩。

柔らかそうな二つの膨らみが肩の奥に並び
因美な直線を作り出していた。

「あやか…」
呟くように呼ぶ名前。