「啓介と付き合うことになったんだろ？
俺は別に気にしないから…」
心と裏腹な言葉。
作れなくなった笑顔。
また背を向ける涼介。

「えっ？涼介さん…
なに言ってるの？」
呟いたあやか。


啓介と付き合う？

そんなこと一言も言ってないのに…

なんでそんなこと言うの？

おかしいよっ


キリキリと痛む胸。


どうしてこんなことになっちゃうの？

昨日はあんなに楽しかったのに…

あたしはもう…

２人のそばにいちゃいけないの？


こぼれる涙。
背中を向けたままの涼介。

「涼介さん。あたしは」
「いい。分かってる。
言わなくていい。」