「あぁ…なんか啓介は兄貴のせいだって
言ってましたけど…」
「涼介の？どういうことだ？」
「だから俺にも分からないですよ。
さっきはキレてたのに
今はなんだか嬉しそうだし…
なんなんだアイツ。」
「なんなんだろうな？
俺にも分からん…」
首を傾げる２人。
静かに寝息をたてるあやか。

走り出した黄色。


「啓介さん…なんかあったんすかね？」
「…さぁな。」
「そう言えばケンタがいないっすね。」
「あぁ連絡はしたと思うが…」
「俺もしたんすけど…
何やってんだろ？」
「まぁ…いろいろあるさ。」

そう言って涼介は空を見上げた。