「なぁに？今の声。」
「気にしないで。
今日はちょっと人が多いから。」
「そうだね～すごいよね。」
きょろきょろと周りを見回すあやか。
甘い香りを吸い込む涼介。


会いたかった。

あやか…


ずっと ずっと

いつも君のことばかり考えてた。


大好きだよ。

あやか。


抱きしめたい。



切なさを押さえつけるように流し込むミネラルウォーター。
振り向くあやか。
絡み合う視線。

「涼介さん
あたし…」
赤い顔のあやか。
高鳴る鼓動。

「兄貴っ
ど～する～？」
タバコの煙を吐きながら言う啓介。