「まっ政子さんっ」
真っ赤になって困った顔をするあやか。

「渡したでしょ。こないだ。
ちゃんと使うのよ！」
「ちょっちょっと
政子さんっ？
渡したって何！？」
武田が叫ぶ。

「コンドームに決まってんだろ。」
「こっこっこ！
まっまだ早いよっ！」
「うるせぇっ！
十代の妊娠がどれだけ大変か
てめぇに分かるのかっ！？」
鬼のような形相で夫を睨み付ける政子。

「うわぁごめんなさいっ！
俺が悪いんですっ！
あっ省吾は？」
「ばばぁんとこに預けて来たよっ
このどあほ！」
情けない顔で黙り込む武田。


この風景は今日 何度目だろう…


史浩は少し笑った。