「悪いのはあたし。
もう涼介さんに変なこといわないでよっ」
武田と それからワタル。
二人を順番に睨むあやか。
少し呆れて笑う涼介。

「誘ったって…」
呟く啓介。


それで…
兄貴はあやかを抱いたのか？

１４歳のあやかを？


言葉に詰まった顔は真っ赤になっていた。

「あやかちゃんからか…そうか。」
納得する史浩。


涼介があやかちゃんの部屋に

自分から入るとは思えなかった。

かと言って事実を聞く勇気もなかった…

四年経ってやっと納得できた。


「だからいったい何の話なわけ？」
不機嫌そうに言う政子。