「やだ…なんか…」
「そんなに恥ずかしい？」
「だって…」
言葉に詰まるあやか。


確かに…

思い出すと今でも胸が苦しくなる。

最初で最後の夜…


「あやか…今も…
好きだよ。」
「えっ！？」
頬を赤く染めてウィンカーを出しながら言う涼介。
じっと見つめるあやか。

「あ…うん。ありがとう。」

あやかは真っ赤になって頷いた。

「あの…夜の後すぐ…だよね？
涼介さんが来なくなったの…」
「うん。そうだね…」
呟く声。


君は寝てたから知らないんだ。


いつの間にか寝てしまった涼介。
突然 胸ぐらをつかまれて引きずり出された
目の前には鬼のような顔をした貴之。