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スネハリ短編
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︎ 快晴の休日、恐らくクィディッチの練習をしているであろうポッターにどうにか難癖を付けるため、スネイプは競技場へと足を向けていた。
しかしそこに居たのはゴール周りをぐるぐると旋回するMr.ウッドのみで、お目当ての小僧は残念ながら居なかった。珍しいこともあるものだと彼は踵 を返す。向かう先は地下の私室だ。小憎たらしい英雄をいびって日常のストレス発散が出来なかったのは残念だが、魔法薬学教授はそれなりに忙しいのである。無論、全て校長から直々に言付かった命令であり、日常のストレスの元凶でもある。
「……!」
︎ 中庭を抜けた途中で父親譲りの鳥頭が視界の隅に映り、スネイプは獲物を見つけた蝙蝠 のようにマントを翻して辺りを見回した。
ポッターは、中庭から少し外れたベンチに座り込んでいた。何かを必死に書き込んでいるようで、こちらに気付く様子もない。そのあまりの無防備さに、スネイプはひっそりと口角を上げる。
「おやおや、こんなに天気の良い日に勉強かね。実に勤勉な事だ」
︎ 逃げられない距離まで近付くと、彼は少年を見下ろしながら嘲 るような音色で嫌味を投げかける。その声に飛び上がった少年は、書いていたものを瞬時に背中へと隠した。しかし、目敏 い陰険教師がそれを見逃す筈がない。
「今、何を隠した。出してみろ」
︎ 威圧的な声と態度で少年を圧するものの、ポッターは一向にそれを見せようとしない。焦れたスネイプは強行に走った。
「あっ……、やめて!返して!」
︎ ポッターから本らしきものを奪い取り、それを高く掲げた。案の定、少年の未発達な体ではスネイプの腕に到底及ばず、兎のように飛び跳ねながら奪い返そうと苦戦している。その無様な姿に悪趣味な微笑みをたたえ、彼は少年から奪った本を捲 った。そして、身体を硬直させた。意識も一瞬飛んでいた。
「……」
「だから、やめてって言ったのに」
︎ 潤んだ声色が下から聞こえ、正気を取り戻したスネイプはまた数枚ページを捲る。最後のページまで見終わった後、彼は皮肉すら口にせず、その本を閉じた状態で少年に差し出した。
「え、あの……」
︎ 戸惑うポッターに無理やりそれを押し付け、スネイプは足早にその場を立ち去った。
「ありえないありえないありえない!」
︎ その本の中身は、全てセブルス・スネイプの似顔絵だったという。
しかしそこに居たのはゴール周りをぐるぐると旋回するMr.ウッドのみで、お目当ての小僧は残念ながら居なかった。珍しいこともあるものだと彼は
「……!」
︎ 中庭を抜けた途中で父親譲りの鳥頭が視界の隅に映り、スネイプは獲物を見つけた
ポッターは、中庭から少し外れたベンチに座り込んでいた。何かを必死に書き込んでいるようで、こちらに気付く様子もない。そのあまりの無防備さに、スネイプはひっそりと口角を上げる。
「おやおや、こんなに天気の良い日に勉強かね。実に勤勉な事だ」
︎ 逃げられない距離まで近付くと、彼は少年を見下ろしながら
「今、何を隠した。出してみろ」
︎ 威圧的な声と態度で少年を圧するものの、ポッターは一向にそれを見せようとしない。焦れたスネイプは強行に走った。
「あっ……、やめて!返して!」
︎ ポッターから本らしきものを奪い取り、それを高く掲げた。案の定、少年の未発達な体ではスネイプの腕に到底及ばず、兎のように飛び跳ねながら奪い返そうと苦戦している。その無様な姿に悪趣味な微笑みをたたえ、彼は少年から奪った本を
「……」
「だから、やめてって言ったのに」
︎ 潤んだ声色が下から聞こえ、正気を取り戻したスネイプはまた数枚ページを捲る。最後のページまで見終わった後、彼は皮肉すら口にせず、その本を閉じた状態で少年に差し出した。
「え、あの……」
︎ 戸惑うポッターに無理やりそれを押し付け、スネイプは足早にその場を立ち去った。
「ありえないありえないありえない!」
︎ その本の中身は、全てセブルス・スネイプの似顔絵だったという。
