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スネハリ短編
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「いつまで経っても、お前は子供体温だな」
︎ 僕を湯たんぽ代わりにして暖を取る僕の恋人は、満足気に息を吐いた。しかし耳の裏に吹きかけられた吐息は冬の木枯らしよりも冷たく、吹雪と云うにはあまりにも細すぎる。
「どうしたの、セブ」
︎ 首だけを後ろに回すとそれを見越したセブルスが僕の唇を啄む。有無を言わせない口づけは予想外にも甘やかで、腹に回された彼の手が氷のように冷え込んでいなければ、おそらく僕は誤魔化されてしまっていたに違いない。
「……温かいな」
︎ 心の臓まで染み渡るベルベットボイスは、僕の脳髄を揺らさんとばかりに寒暖差を纏 って囁かれる。吐き出される息は冷ややかなのに口先の温度は熱いくらいで、北風と太陽を思わせるそのチグハグさに思わず身震いをした。それに何を思ってか、セブルスは抱きしめていた腕を解き、ベッドで横になっている僕に覆い被さるような形で体勢を変えた。困惑した僕はもう一度彼の名前を呼ぶ。しかし、聞こえているのかも定かではない澱んだ瞳で、セブルス・スネイプ はハリー・ポッター を見下ろした。
︎ 暫しの沈黙の︎後 、彼は緩慢な動きでその冷たい掌を僕の身体に這わせてきた。最初は寝衣の上から、形を確かめるかのように。首下から臍までの躯幹をゆるりと撫で下ろしたかと思えば、彼の右手が僕の左上腕を掴み、輪郭を捉えんとばかりに力強く掌を滑らせていく。もう片方の手は頬に寄り添い、時折唇に触れ、割り入れた口の中に隠れた舌を甘く弄んだ。
︎ 彼に散々抱かれた身体がそれに性的な趣旨を感じ取り、生ぬるい息をひとつ零す。セブルスはそれに意地の悪い微笑をたたえ、僕との距離を一気に近付けた。合わされた唇の間から漏れるのは、甘やかな嬌声と悩ましい吐息。
「ん、ひゃぁ……!」
︎ 恋人とのキスに翻弄される僕を流し見ながら、されども彼は追撃の手を休めない。
︎ いつの間にか乱した寝衣の隙間から冷っこい掌が腹に沿わされる。さわさわと、女の身体ではないと分かっているはずなのにまるで子宮を撫でられているかのような感覚に陥って、僕は興奮と不安が綯い交ぜになった寒気で全身を震わせた。彼の子を、孕んでしまう。期待と恐怖で腹がきゅうと鳴く。
「せんせぇ」
︎ 強請る声に、セブルスは口角を上げた。
︎ 僕を湯たんぽ代わりにして暖を取る僕の恋人は、満足気に息を吐いた。しかし耳の裏に吹きかけられた吐息は冬の木枯らしよりも冷たく、吹雪と云うにはあまりにも細すぎる。
「どうしたの、セブ」
︎ 首だけを後ろに回すとそれを見越したセブルスが僕の唇を啄む。有無を言わせない口づけは予想外にも甘やかで、腹に回された彼の手が氷のように冷え込んでいなければ、おそらく僕は誤魔化されてしまっていたに違いない。
「……温かいな」
︎ 心の臓まで染み渡るベルベットボイスは、僕の脳髄を揺らさんとばかりに寒暖差を
︎ 暫しの沈黙の︎
︎ 彼に散々抱かれた身体がそれに性的な趣旨を感じ取り、生ぬるい息をひとつ零す。セブルスはそれに意地の悪い微笑をたたえ、僕との距離を一気に近付けた。合わされた唇の間から漏れるのは、甘やかな嬌声と悩ましい吐息。
「ん、ひゃぁ……!」
︎ 恋人とのキスに翻弄される僕を流し見ながら、されども彼は追撃の手を休めない。
︎ いつの間にか乱した寝衣の隙間から冷っこい掌が腹に沿わされる。さわさわと、女の身体ではないと分かっているはずなのにまるで子宮を撫でられているかのような感覚に陥って、僕は興奮と不安が綯い交ぜになった寒気で全身を震わせた。彼の子を、孕んでしまう。期待と恐怖で腹がきゅうと鳴く。
「せんせぇ」
︎ 強請る声に、セブルスは口角を上げた。
