青い鳥は鷹から逃れ海原へ羽ばたく。

長くなりましたがこれでとりあえず彼方メインの話はお終いです。
おつかれまでした。
普段であればもっと拗らせたりするんですけれど、今回は無しです。とにかく引きこもりくんがいい人と結ばれるという王道ストーリーが書きたかったのです。
快斗が鼻血を出しているところとキスシーンが書きたかっただけなんです、実は今回。普段キスシーンも書かない物書きなので書いてみたかったんです。(難しかったです。)

とりあえず今回でこれはこれで完結しましたが、続編で今後のタカのことも書いていきたいなぁと思ってます。昨日思いついたばかりなんでまだ全然書けていなくて考案中という段階ですが。
タカは受けになるかな。前作で受けに振られたもうひとりの攻めが次は受けに転じるというのがなんだか萌えるんですよ(誰か一人でも共感してくれたら嬉しい)

書ききれなかったふわっとした蛇足(読まなくても大丈夫です)↓
羽鳥彼方:片目青目の少年、鷹の愛の被害者、嫌われてはいたけれどいじめまではいっていなかったが、その状態が小学校〜今に至るまでそんな状態が続いてついに精神的にやられた。
ふわっとタカが抱えている悩みにも気付いてはいたけれど聞いても何も言わず何故かキレられて段々何も言わなくなった、タカの距離感の近さとかに突っ込まなかったのも癇癪を起こされたのがたまったものではなかったから。タカの自業自得だけれど、友達なのにちゃんと向き合わなかったことだけは本人は少し後悔している。
多分普通に学校に行っていて対人関係を築くことが出来ていたならタカの悩みも遠慮なく聞いて受け止めていたかもしれない。
割と図太く前向き。
ゲームは好きで買いに行ったりするのは自分で行っていたためギリギリ正気は保たれていた。

海原快斗:あまり人気者というところを生かせずただの陽キャのゲーム好きになってしまった。反省。
自覚はなかったけれどそんな毎日も行かないゲーセンでたまに見る私服の同世代の髪の長い男の子がいたとしても少し気になってもいろんなものに目が移りやすい高校男子がちょっとゲーム屋で同じ子が自分の買うゲームと同じゲームを買っていて、その子がスマホを落として追いかけて渡したところまではあったとしてもそこで交流したいと申し出る、なんて現実でありえないのでぶっちゃけ無自覚に一目惚れしてたと思われる。キスしてたら鼻血を出すへたれ。でも基本的にはポジティブイケメン対応。圧倒的陽キャ。
心が広いのは姉が結構わがまま女子のためである。とにかく彼方を大事に大事に慈しんで愛する予定。普通に愛することが出来なかったタカに憐れみながらもそれでも彼方を傷付けたのは許せません。
本人はタカがちゃんと愛していれば彼方は自分は関わることもなく〜などと言っていたけれどもし彼方が普通に過ごしていたとしてもゲーム好きと共通点からなんだかんだどっかで交流はあったと思われる。デスティニー。

烏丸高俊:ヤンデレだけど商業や他作品でよく見るようなハイスペサイコヤンデレではなかった。
本編では匂わせ程度にしか表現できなかったが傍から見た烏丸高俊という人間は家族仲は良好、成績優秀、品行方正、運動神経抜群、人に頼られながらもノリは良く人望がある、塾も委員会も部活もこなせながらも性格の悪い(ように見られれるよう仕組まれた)彼方を見捨てずに一緒にいる優しさ溢れる完璧人間。
だが実際の烏丸高俊は酷く冷めた人間で彼方以外の人間を両親含めて自分以下と思っていた。
本当は勉強も運動もどうでもいいし他人なんてさらにどうでもいい。親に塾行けと言われているから仕方なく行っているだけ。幼少期にはすでに心は孤独。
初恋の人である彼方を傷つけるだけ傷付けてしまった、大事にしないのではなく大事にする方法がよく分かっていないのである。彼方を囲うために周囲に良いように思われていたほうが良いかと考え誰にでも優しく振る舞っていたけれど、本当のところ自分の身の大事に仕方も分かっていない。彼方に強く当たったりしていたのは彼方には自分を強く見せたかっただけ、彼方に大事な人に自分は許されないことをしてしまったという自覚は今回の事件で芽生えたが、これからどうするか?を相談するような相手がいない彼は今度ごうなるのか。
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