Dream
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るあきとの初めての年越しは、先生と一二三と共に賑やかに過ごし、その後は彼女の自宅にお邪魔して、貴重な連休を二人きりで楽しんでいた。
連日るあきを腕に抱き、昼近くまで共に惰眠を貪っている。俺の腕枕で気持ち良さそうに眠る彼女の顔を見るのが、最高に幸せだ。
ふと空いている片手を伸ばして携帯電話を掴み、時間を確認する。
「もう11時か……ん、日曜日!?」
普段はなかなか取れない長期の休みに、曜日感覚が完全に消え失せている。画面に表示された日付を見て、俺は驚きの声を上げた。
「ん〜、独歩くんどうしたの…」
「あ、悪い…起こしちゃったか」
寝起きのふにゃふにゃしたるあきも最高に可愛い。そんな彼女に、心が痛むが現実を伝える。
「るあき、心して聞いてくれ。休みが今日で終わってしまう」
「え。という事は、明日から、仕事…?」
目の前の寝ぼけ眼の彼女に頷き返すと、るあきは眉を下げて悲しそうな表情を見せた。
「えぇ…働きたくないぃ…」
ぐりぐりと俺の胸に頭を押し付けて来る彼女を優しく撫でてやる。すると、更に甘えるように抱き着いて来た。可愛い。
「ああ、俺も働きたくない…」
「しんど過ぎる…連休ずっと独歩くんと一緒に居て楽しかったから尚更つらい…」
会社爆発しないかなぁ、となかなか物騒な事を言い出するあき。彼女も、俺に負けず劣らずな社畜生活を送っている。
「次、独歩くんに会えるのいつ?」
「年明けすぐはそんなに忙しくはならないと思う…けど、油断してるといつもいつも面倒な事が起こるんだよな…」
去年の年明けだってそうだった。その所為で俺は残業と連勤を強いられ、新年早々に体調を崩すも休む訳にはいかず、満身創痍で出社していた事を思い出す。そんな過去をぶつぶつ呟いていると、るあきに頭を撫でられた。
「私、良い事思い付いたんだけど、聞いてくれる?」
目を輝かせるるあきに先を促す。
「私達さ、一緒に暮らさない?」
「え?それ…って、同棲…?」
こくりと頷くるあき。そんな彼女の顔を見詰めていると、ふふと笑いながらるあきは続けた。
「一二三くんと離れるのが嫌なら、無理にとは言わないけど」
その言葉には苦笑を返し、俺は彼女の手を握る。
「うん、一緒に暮らそうか。本来なら、俺から言わないといけなかったのかも知れないが…」
「独歩くんに任せてたら、何年先になるか分からないよ」
いたずらっぽく笑うるあきも、悔しいがとても可愛い。
「どんなに大変でも、家に帰れば独歩くんに会えるって思ったら頑張れそう」
俺もるあきとの同棲生活を想像して、思わずにやけてしまった。るあきが「変な顔」と笑いながら、俺の頬を軽くつまむ。
「るあきのお蔭で、明日からまた頑張れそうだ」
同棲生活が待っていると思うと、とりあえず仕事始めも乗り越えられそうな気がして来る。
「うん。一緒に住むの、楽しみだね」
そう微笑むるあきを愛おしく感じ、俺は彼女をぎゅっと強く抱き締めた。
─ END ─
【あとがき】
2025/01/05
連日るあきを腕に抱き、昼近くまで共に惰眠を貪っている。俺の腕枕で気持ち良さそうに眠る彼女の顔を見るのが、最高に幸せだ。
ふと空いている片手を伸ばして携帯電話を掴み、時間を確認する。
「もう11時か……ん、日曜日!?」
普段はなかなか取れない長期の休みに、曜日感覚が完全に消え失せている。画面に表示された日付を見て、俺は驚きの声を上げた。
「ん〜、独歩くんどうしたの…」
「あ、悪い…起こしちゃったか」
寝起きのふにゃふにゃしたるあきも最高に可愛い。そんな彼女に、心が痛むが現実を伝える。
「るあき、心して聞いてくれ。休みが今日で終わってしまう」
「え。という事は、明日から、仕事…?」
目の前の寝ぼけ眼の彼女に頷き返すと、るあきは眉を下げて悲しそうな表情を見せた。
「えぇ…働きたくないぃ…」
ぐりぐりと俺の胸に頭を押し付けて来る彼女を優しく撫でてやる。すると、更に甘えるように抱き着いて来た。可愛い。
「ああ、俺も働きたくない…」
「しんど過ぎる…連休ずっと独歩くんと一緒に居て楽しかったから尚更つらい…」
会社爆発しないかなぁ、となかなか物騒な事を言い出するあき。彼女も、俺に負けず劣らずな社畜生活を送っている。
「次、独歩くんに会えるのいつ?」
「年明けすぐはそんなに忙しくはならないと思う…けど、油断してるといつもいつも面倒な事が起こるんだよな…」
去年の年明けだってそうだった。その所為で俺は残業と連勤を強いられ、新年早々に体調を崩すも休む訳にはいかず、満身創痍で出社していた事を思い出す。そんな過去をぶつぶつ呟いていると、るあきに頭を撫でられた。
「私、良い事思い付いたんだけど、聞いてくれる?」
目を輝かせるるあきに先を促す。
「私達さ、一緒に暮らさない?」
「え?それ…って、同棲…?」
こくりと頷くるあき。そんな彼女の顔を見詰めていると、ふふと笑いながらるあきは続けた。
「一二三くんと離れるのが嫌なら、無理にとは言わないけど」
その言葉には苦笑を返し、俺は彼女の手を握る。
「うん、一緒に暮らそうか。本来なら、俺から言わないといけなかったのかも知れないが…」
「独歩くんに任せてたら、何年先になるか分からないよ」
いたずらっぽく笑うるあきも、悔しいがとても可愛い。
「どんなに大変でも、家に帰れば独歩くんに会えるって思ったら頑張れそう」
俺もるあきとの同棲生活を想像して、思わずにやけてしまった。るあきが「変な顔」と笑いながら、俺の頬を軽くつまむ。
「るあきのお蔭で、明日からまた頑張れそうだ」
同棲生活が待っていると思うと、とりあえず仕事始めも乗り越えられそうな気がして来る。
「うん。一緒に住むの、楽しみだね」
そう微笑むるあきを愛おしく感じ、俺は彼女をぎゅっと強く抱き締めた。
─ END ─
【あとがき】
2025/01/05
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