Dream
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「ごちそうさまでした!すごく美味しかったよ」
「へへ〜、お粗末様でした」
にこにこと嬉しそうに笑いながら、一二三くんは食器を片付けて行く。
「料理が出来る人ってそれだけですごいなぁ。私、全然料理出来なくて、ほとんどコンビニ頼りなんだよね」
恥ずかしながらも事実を告白すると、目の前に座る独歩くんも深く頷いて口を開いた。
「ほんと、いつも思うが魔法みたいだよ」
「嬉しいけど、それは言い過ぎじゃね〜?」
手早く洗い物を済ませて私の隣に腰をおろした一二三くんに、なんとはなしに聞いてみる。
「一二三くんさえ良かったら、今度私に料理教えてくれない?凝ったものは追々覚えるとして…とりあえず、カレーとか肉じゃがとか。将来結婚するとなったら、やっぱり料理出来ないと駄目だよね」
そんなお願いをすると、彼は小首を傾げた。
「料理は俺っちが担当するから、別に良くない?るあきちゃんが慣れない事して怪我するの嫌だし」
「いくら不慣れとはいえ、いい歳して料理で怪我なんかしないよ」
笑いながらそう返すと、一二三くんはちらりと独歩くんに視線をやる。水を飲んでいた独歩くんは、一二三くんの視線に気が付くと引き攣った笑みを浮かべた。
「はは…確かに俺はこの前ネギを切ろうとしただけなのに絆創膏4枚を使う怪我を負ったが…。そんな事より一二三、お前さらっとすごい事言った自覚はあるのか?」
独歩くんの一言に、私は先程のやりとりを思い出す。
「料理は一二三くんが担当するから…ってやつ?ん、確かに…言われてみると……」
私は頬が熱くなって行くのを感じた。そして一二三くんを盗み見ると、恐らく私より顔を赤くしている。
「そんな照れられると、俺っちもハズいっつーか…」
冗談として言った訳ではなさそうな彼の反応に、更に心臓の動きが早くなる。一二三くんを見詰めていると、彼は息を吐き出して言った。
「るあきちゃんには、俺っちの料理を毎日食べて欲しい。頼り無い所もあるかも知れないけど、るあきちゃんを好きだって気持ちに嘘は無いから、結婚を前提にお付き合いしてください…!」
「私で良ければ、お願いします」
なんとか絞り出した答えに、一二三くんは瞳をキラキラと輝かせ満面の笑みを見せた。
「るあきちゃんしか考えらんないし!本当はもっと格好良く言うつもりだったんだけど……」
ぎゅっと両手で私の手を握り照れ笑いをする一二三くんの顔は、今までで一番格好良く見える。
えへへと笑い合う私達に、独歩くんは申し訳無さそうに割って入った。
「…幸せそうな所悪いが、一二三。今度俺に料理を教えてくれ」
「にゃはは、独歩ちんにも毎日タッパーに詰めて俺っちの料理持ってってやんよ〜」
─ END ─
【あとがき】
こちらもどうぞ。
▶料理上手な彼に料理を教わろうとしたら突然プロポーズをされた話─Crazy M
2024/11/22
「へへ〜、お粗末様でした」
にこにこと嬉しそうに笑いながら、一二三くんは食器を片付けて行く。
「料理が出来る人ってそれだけですごいなぁ。私、全然料理出来なくて、ほとんどコンビニ頼りなんだよね」
恥ずかしながらも事実を告白すると、目の前に座る独歩くんも深く頷いて口を開いた。
「ほんと、いつも思うが魔法みたいだよ」
「嬉しいけど、それは言い過ぎじゃね〜?」
手早く洗い物を済ませて私の隣に腰をおろした一二三くんに、なんとはなしに聞いてみる。
「一二三くんさえ良かったら、今度私に料理教えてくれない?凝ったものは追々覚えるとして…とりあえず、カレーとか肉じゃがとか。将来結婚するとなったら、やっぱり料理出来ないと駄目だよね」
そんなお願いをすると、彼は小首を傾げた。
「料理は俺っちが担当するから、別に良くない?るあきちゃんが慣れない事して怪我するの嫌だし」
「いくら不慣れとはいえ、いい歳して料理で怪我なんかしないよ」
笑いながらそう返すと、一二三くんはちらりと独歩くんに視線をやる。水を飲んでいた独歩くんは、一二三くんの視線に気が付くと引き攣った笑みを浮かべた。
「はは…確かに俺はこの前ネギを切ろうとしただけなのに絆創膏4枚を使う怪我を負ったが…。そんな事より一二三、お前さらっとすごい事言った自覚はあるのか?」
独歩くんの一言に、私は先程のやりとりを思い出す。
「料理は一二三くんが担当するから…ってやつ?ん、確かに…言われてみると……」
私は頬が熱くなって行くのを感じた。そして一二三くんを盗み見ると、恐らく私より顔を赤くしている。
「そんな照れられると、俺っちもハズいっつーか…」
冗談として言った訳ではなさそうな彼の反応に、更に心臓の動きが早くなる。一二三くんを見詰めていると、彼は息を吐き出して言った。
「るあきちゃんには、俺っちの料理を毎日食べて欲しい。頼り無い所もあるかも知れないけど、るあきちゃんを好きだって気持ちに嘘は無いから、結婚を前提にお付き合いしてください…!」
「私で良ければ、お願いします」
なんとか絞り出した答えに、一二三くんは瞳をキラキラと輝かせ満面の笑みを見せた。
「るあきちゃんしか考えらんないし!本当はもっと格好良く言うつもりだったんだけど……」
ぎゅっと両手で私の手を握り照れ笑いをする一二三くんの顔は、今までで一番格好良く見える。
えへへと笑い合う私達に、独歩くんは申し訳無さそうに割って入った。
「…幸せそうな所悪いが、一二三。今度俺に料理を教えてくれ」
「にゃはは、独歩ちんにも毎日タッパーに詰めて俺っちの料理持ってってやんよ〜」
─ END ─
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