南雲先輩ってどんな人ですか?
【コズプロの芸術家】
やあ、ようやく来たね。……別に頭を下げられるほど待ってはいないのだよ。僕は僕でこの通り作業をしていたからね。鬼龍のように散らかしてはいないけれどくれぐれも足元には気を付けるのだよ。ここには『芸術品』とそれを形作る道具しかないのだから。
はあ、何で僕が南雲の話を――そういうのは守沢や鬼龍にだけ聞けばいいだろう? ……僕から見た南雲がどんな人間なのか気になると? 君も大概物好きだね……正直、語れるほどの交流はしていないのだよ。『流星隊』とは奇縁で何度か共演しているがね。
流星祭では衣装も任されて……まあ、守沢というより奏汰の頼みならば仕方ないけれど。南雲をメインにしたいと守沢が言っていたから、彼のものだけ少し煌びやかな衣装にした記憶がある。……なんだいその顔は? 流石の僕だって依頼を受ければ依頼者の要望に応えるのだよ。それが芸術家としての使命だとも思っているしね。
それから……度々部屋に来ているようだね。僕は基本的に部屋に居ないからよくわからないけれど――1度ぼうっとドアの前で突っ立っている彼と遭遇したことがある。何度もインターホンを押すかどうかで悩んでいたようだけど、帰るのに邪魔だったから無理やり中へ押し込んだね。あそこまで来ていて何故躊躇うのか理解できないのだよ。どうやらその時鬼龍が立て込んでいたから気を遣っていたようだけど――全く以て無意味だ。なにせ、あの男は南雲を溺愛しているからね。……熟趣味の合わない幼馴染なのだよ。
これでわかっただろう? 僕が彼に関して語れることは特に何もない。そもそも南雲が僕の芸術を解せるとはとても思えないし、僕もあまり彼に興味がない。……そうだね、1つ強いて言うならば――――マドモアゼルに視線を合わせて挨拶するところは好ましいと思っているのだよ。
■ ■ ■
【コズプロのホープ】
お疲れ様〜、迷ったりせえへんかってんねぇ。おれはここに来たばっかりの頃はしょっちゅう迷ってたのに……凄いなぁ。慣れたらそうでもない? 確かにおれも毎日通ってる内に覚えていったからそういうもんなんかもしれんね。
南雲くんとは……『流星隊』と『Valkyrie』として共演したことはあるけどお話したことはあんまりないんよね。共演するって言っても基本的にはユニット毎に分かれて練習しとったし、おれはあんまりお喋りとか得意やないから……。ああでも、数年前ライブのインタビューで練習してるおれを『格好いい』って言ってくれたんは嬉しかったわぁ。お師さんは『流星隊』は芸術がわからない者たちばっかりだ〜なんて言うとったけど、そんなことないんちゃうかなっておれは思ってる。……まあ、お師さんも口ではそう言ってるだけで本心やないとは思うんやけど。
後は〜……そうそう、なるちゃんと同じ部屋やんね。なるちゃんの話でも南雲くんはよう出てくるよ。たまになるちゃんがコーディネートしてあげたり、そのお礼に南雲くんが可愛いものを買ってきたりしとるみたい。『プリティ5』の活動に持ってきてくれたこともあんねんけど、確かにあれは可愛くてみんな絶賛しとったわ〜。おれの考えたデザインは怖いとか不気味とか言われることが多いねんけど、南雲くんの意見を取り入れてみたらちょっとは変わるやろうか?
大した話もできんくてごめんな〜。こんな感じでええんやろうか? ……うん、それならよかった。え? 例え後輩やとしても君は『プロデューサー』なんやろ? それやったら君の言うことも信頼する……って言えるようになったのもつい最近やけど。……今更やけど南雲くんもうちょっとでお誕生日やねんなぁ。なるちゃんからパーティーに誘われてるけど、あんまり関わりのないおれが行ってもいいんやろか? ――きっと喜ぶ? ……ふふ、そうやったら嬉しいわ〜。
やあ、ようやく来たね。……別に頭を下げられるほど待ってはいないのだよ。僕は僕でこの通り作業をしていたからね。鬼龍のように散らかしてはいないけれどくれぐれも足元には気を付けるのだよ。ここには『芸術品』とそれを形作る道具しかないのだから。
はあ、何で僕が南雲の話を――そういうのは守沢や鬼龍にだけ聞けばいいだろう? ……僕から見た南雲がどんな人間なのか気になると? 君も大概物好きだね……正直、語れるほどの交流はしていないのだよ。『流星隊』とは奇縁で何度か共演しているがね。
流星祭では衣装も任されて……まあ、守沢というより奏汰の頼みならば仕方ないけれど。南雲をメインにしたいと守沢が言っていたから、彼のものだけ少し煌びやかな衣装にした記憶がある。……なんだいその顔は? 流石の僕だって依頼を受ければ依頼者の要望に応えるのだよ。それが芸術家としての使命だとも思っているしね。
それから……度々部屋に来ているようだね。僕は基本的に部屋に居ないからよくわからないけれど――1度ぼうっとドアの前で突っ立っている彼と遭遇したことがある。何度もインターホンを押すかどうかで悩んでいたようだけど、帰るのに邪魔だったから無理やり中へ押し込んだね。あそこまで来ていて何故躊躇うのか理解できないのだよ。どうやらその時鬼龍が立て込んでいたから気を遣っていたようだけど――全く以て無意味だ。なにせ、あの男は南雲を溺愛しているからね。……熟趣味の合わない幼馴染なのだよ。
これでわかっただろう? 僕が彼に関して語れることは特に何もない。そもそも南雲が僕の芸術を解せるとはとても思えないし、僕もあまり彼に興味がない。……そうだね、1つ強いて言うならば――――マドモアゼルに視線を合わせて挨拶するところは好ましいと思っているのだよ。
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【コズプロのホープ】
お疲れ様〜、迷ったりせえへんかってんねぇ。おれはここに来たばっかりの頃はしょっちゅう迷ってたのに……凄いなぁ。慣れたらそうでもない? 確かにおれも毎日通ってる内に覚えていったからそういうもんなんかもしれんね。
南雲くんとは……『流星隊』と『Valkyrie』として共演したことはあるけどお話したことはあんまりないんよね。共演するって言っても基本的にはユニット毎に分かれて練習しとったし、おれはあんまりお喋りとか得意やないから……。ああでも、数年前ライブのインタビューで練習してるおれを『格好いい』って言ってくれたんは嬉しかったわぁ。お師さんは『流星隊』は芸術がわからない者たちばっかりだ〜なんて言うとったけど、そんなことないんちゃうかなっておれは思ってる。……まあ、お師さんも口ではそう言ってるだけで本心やないとは思うんやけど。
後は〜……そうそう、なるちゃんと同じ部屋やんね。なるちゃんの話でも南雲くんはよう出てくるよ。たまになるちゃんがコーディネートしてあげたり、そのお礼に南雲くんが可愛いものを買ってきたりしとるみたい。『プリティ5』の活動に持ってきてくれたこともあんねんけど、確かにあれは可愛くてみんな絶賛しとったわ〜。おれの考えたデザインは怖いとか不気味とか言われることが多いねんけど、南雲くんの意見を取り入れてみたらちょっとは変わるやろうか?
大した話もできんくてごめんな〜。こんな感じでええんやろうか? ……うん、それならよかった。え? 例え後輩やとしても君は『プロデューサー』なんやろ? それやったら君の言うことも信頼する……って言えるようになったのもつい最近やけど。……今更やけど南雲くんもうちょっとでお誕生日やねんなぁ。なるちゃんからパーティーに誘われてるけど、あんまり関わりのないおれが行ってもいいんやろか? ――きっと喜ぶ? ……ふふ、そうやったら嬉しいわ〜。