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南雲先輩ってどんな人ですか?

【ニューディの代表】


 こんにちは。お待ちしていました、どうぞこちらへ。そんなに畏まらないでください。あなたは大切なお客様でもありますが、それ以前に私たちの後輩でもあるのですから。そこにあるお菓子も自由に食べていただいていいですよ。駄菓子が多い? ふふ、最近の駄菓子は生存がかかっているからか存外に侮れないものです。
 南雲くんとは仕事を共にすることはあまりないものの、1年の頃から友人だと思えば長い付き合いになりますね。ああ、羽風先輩から『ロズナス』についての話は聞いていたのですね。はい、一時期盛り上がっていた頃に比べればplayerは減っていますが、まだまだ根強い人気を誇っています。やはり赤薔薇の騎士団に勝つのは容易いことではありませんが、だからこそ勝った時の感動も一入というものです。
 ――idolという面で考えれば、私は彼のことをrivalだと認識しています。確かに、同じ5人ユニットでも『Knights』と『流星隊』では方向性が全く違います。無論、目指している場所も。……こう言ってしまうとあまりよくありませんが、知名度で考えるならば私たちが今のところ勝っていることだって理解しています。けれど――そういう理屈ではないのです。L$だけが全てではない。大切なことは『お姉様』の気持ちにどう応えていくかだと――少なくとも私はそう思っています。そして……『Leader』という点においても彼とは競い合う立場です。『流星隊N』はもう解散した? ……確かにそうですけれど。彼の導きを待っている人がいる限り、彼がLeaderであることに代わりはありません。時代の流れで現代ではニュアンスが少し変わっていますが、本来Leaderとはそういう意味なのですから。
 ――少し話し過ぎてしまったでしょうか? 大丈夫? それならよかったです。それでは最後くらい、私なりの騎士らしく締めましょうか。……南雲くん、誕生日おめでとうございます。『流星隊N』では機会を逃してしまいましたが――いつかあなたと見えない刃を交えたい。少なくとも私はそう思っていますよ。


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【ニューディの作曲家】


 うっちゅ〜☆ わはは、おれが先にいて驚いたか? まあ、今日は朝からずっとここで作曲してたんだけどな! おまえはどの曲が好き? ああ、流石に楽譜だけじゃイメージしにくいか。ちなみにおれのおすすめはこれ! 『辛いカップラーメンが思ったよりも辛かった歌』!
 えっと……そう、テトラ! テトラの話をするんだった! ふふん、ちゃんと思い出せて偉いだろ〜? って言っても正直スオ〜と仲良くしてる子ってイメージしかないけど。後はナルの同室? 共演したことは何度かあるけどテトラはクロとかにべったりだったし、おれもあいつに興味はなかったしな〜。
 ああでも、なんとなくクロに似てる子だな〜って思ってた! え、みんなチアキに似てるって言うの? う〜ん、チアキとも特別仲良しって訳じゃないからわかんないだけかもしれないけど、おれはクロの方に似てると思う! 見た目とかは全然違うけど――心の中の音が一緒って感じ! 後どっちも割と世話焼きだ!
 おお、2人のことを考えてたら霊感(インスピレーション)が湧いてきた……☆ あれ、もう紙がない?! 困ったな〜、流石にここの壁に書いたら不味いことくらいおれだってわかってるし……え、このノート使っていいのか!? ありがとう! よ〜し、それじゃあ忘れない内に――!
 ――――うんうん、我ながら最高の曲ができたな! 題して『空手部が仲良しの歌』! あ、よく考えたらクロはもう空手部じゃないな? ……まあ、いいや! おまえ、これテトラに渡しといてよ。ちょっと早いけどプレゼントってことで! え、どうせなら誕生日当日に演奏しないか? ――わはは! それは良いアイデアだ! テトラのびっくりした顔を見ればまた良い曲が思いつきそうだし、なにより面白そうだからそれで決定! 『Knights』のみんなも巻き込んで盛大に祝ってやろっと……♪


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【ニューディの挑戦者】


 お疲れ様。ちゃんと先に来てて偉いじゃん。プロデュース科の生徒の噂は色々聞いてるけど、あんたはまだまともそうだねぇ? ……何でホッとしたような顔してんの? 俺は厳しいって噂で聞いていた? ――後でプロデュース科の俺ってどうなってるのか詳しく教えてくれない?
 南雲ねぇ……言いたいことはいくらでもあるけど。キッチンに立つな、とかね。2年前だって言うのに未だに忘れられないんだけど、あの料理コンテスト――ああ、話は聞いてたの。本当にあの時は酷かった! 俺と『プロデューサー』が手を貸さなくちゃ危うく火事になるところだったんだから! 優しいですねって……あんなの見てたらこっちだって落ち着いて料理できないから仕方なく手伝ってやっただけ。まあ、結局3人がかりであいつを見張らないとまともな料理ができなかった訳だけど……。
 後は時々部屋にも遊びに来てるみたいだねぇ。俺は基本海外にいるからよくわかってないんだけど、1回鉢合わせたことあるし。どうだったって……軽く挨拶したくらいだからなんとも。強いて言うなら、前より言葉遣いは良くなってたからそれは褒めてあげてもいいかな。まあ、『Knights』基準で考えれば及第点レベルなんだけどねぇ。
 南雲は――ほんとに目が離せないやつだよねぇ、色んな意味で。1人で野放しにしてたら何仕出かすかわかんないっていうか。……何で笑ってんの? 気持ちがわかる? ――ふうん、あんたも結構苦労してるんだねぇ。そうやってみんな南雲に構うようになるのかなぁ、俺には理解できないけど。……まあでも、どれだけ失敗してもへこたれない根性だけは認めてあげなくもないかな。――自分を磨く努力を怠らないやつは俺だって嫌いじゃないよ。


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【ニューディのブレーン】


 こんにちは……いやもうこんばんは? 帰りはタクシーとは言え、こんな時間でごめんね。別に俺の活動時間に来てもらった訳じゃなくて、仕事の都合なんだけど――ちゃんとわかってる? それならよかった。君は『プロデューサー』と雰囲気が似てて話しやすいね。前3人の話は色々聞いてたから大丈夫だとは思ってたけど。何て言ってたか? ……ふふふ、内緒。安心してよ、悪口とかは全然言われてなかったからさ。
 鉄虎くんと話したことって実はあんまりないんだよね。学生時代もあんまり俺の学年の教室には来なかったし、誰かに会いに来るとしてもその相手はコーギーかナッちゃんとかだし。獣みたいなのに気遣いもできる不思議な子だよね。何て言ったらいいんだろう……獣人? いや、狼男とかよりはよっぽど人間味があるけど。
 本当に一緒に仕事したことないし、ちゃんと話したのも1回くらいなのにさ……顔を合わせる度に律儀に挨拶してくるんだよね。朔間先輩は眠そうにしてたけど大丈夫か〜とか聞いてくるし。……おかしい話だよね、普通なら俺たちの話を信じてくれる方が嬉しいはずなのに不思議な気分になるよ。多分信じてくれない人がほとんどだからだろうけど。油断してるとうっかり俺もちょっと焦げちゃいそう……なんてね。
 俺は可愛がってる子くらいしか後輩と話さないけどさ――鉄虎くんはいい子だってわかるよ。クラスの話をするス〜ちゃんも、部屋であったことを話すナッちゃんもいつも楽しそうな顔をしてるから。でも――俺はどちらかというと魔物だからいつか倒されちゃうのかな。……それは困っちゃうね? ――鉄虎くんはそんなことしない? ……ふふ、確かにそうかも。あの子なら俺たちみたいなやつにも手を取って『仲間になろう』なんて言い出しちゃいそうだよね。『流星隊』がそもそもそういう雰囲気のユニットだけど……自分が俺たちの苦手な太陽だってことも気付かずに手を伸ばしてくるんだろうね。ちょっと恨めしいけど――そんな日が来ることを考えると少し楽しみにしてしまう俺がいるよ。


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【ニューディの相談役】


 いらっしゃい、待ってたわよ! ふふ、青いリボンって懐かしいわねェ。初めて転校生――『プロデューサー』と会った日を思い出すわァ。折角だし話したいことが色々あるけど……まずはお仕事の方を始めちゃいましょうか!
 鉄虎クンと同じ部屋になった時はびっくりしたわァ。くじ引きって聞いてたから、知ってる子と同室になれるなんて思ってなかったの。まあ、知り合いって言っても1ヶ月くらいしか付き合いがなかったんだけどねェ? でも一緒に住む人が鉄虎クンだったから、アタシも安心して寮に行くことができたの。夏の終わりにHiMERUちゃんが来る時は少し不安だったけど――2人共険悪にはならなくて安心したわ。多分来たのがHiMERUちゃんだったからっていうのも大きかったんでしょうけどねェ?
 そうそう、今日は宝物を持ってきたのよ。ほらこれ、可愛いでしょう? ……ふふ、ありがとう。実はこれ、鉄虎クンがくれたのよォ? アタシほんとびっくりしちゃった! 前々から買い物には時々付き合ってくれてたんだけど……鉄虎クンはアタシの後を着いてくるだけだったから。実際、あの子の趣味じゃなくて――アタシのために友達に色々聞きながら選んでくれたのよね。その気持ちがなにより嬉しかったわァ。勿論、デザインも凄く気に入ってるけどね!
 アタシはね、頑張る男の子が好きなの。だって目がとってもキラキラ輝いてて苦しいことをしてるはずなのに楽しそうで――見てるだけでこっちが元気を貰っちゃうから。鉄虎クンからもね、いつも沢山元気を貰ってるわ。だから――もし鉄虎クンが困った時は手を差し伸べて助けてあげたいわ。だってアタシだって立派な騎士なんだもの! 1人なら無理でも2人なら乗り越えられる。飛び越えた後にあの壁は小さかったなんて笑い合えたら――とっても素敵でしょ?
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