南雲先輩ってどんな人ですか?
【スタプロの代表】
やあ、よく来たね。謝らなくてもいいよ。僕が早く来過ぎただけだから。『プロデューサー』の後輩が来るんだもの。丁重にもてなさないと……なんてね。紅茶は飲めるかい? それならよかった。砂糖は入れるかい?
体調? 最近はとても元気だよ。お陰で『fine』の活動も順風満帆だ。勿論僕が抜けても大丈夫なように手を尽くしているけど……やっぱり僕だけステージに立てないなんて歯がゆいからね。いざという時は病院から這ってでも行くつもりだよ。……はは、そんな怖い顔しないでほしいな。ちょっとした冗談だから、ね?
そうそう、南雲くんの話をするんだったね。1番最初が僕だなんて光栄だよ。まあ多分、病み上がりで仕事をあまり入れてないから他の人より都合が着きやすかっただけなんだけど。
さて……何から話したものか。僕は彼と沢山関わりがある訳ではないからね。……ああでもかわいい桃李から彼の話は度々聞いてるよ。最近は調理実習で火柱を上げたとか。桃李は凄く怒ってたけど僕はちょっと見てみたかったなぁ。滅多に見られる光景じゃないからね。
ああ、あと彼と手合わせをしたこともあるんだよ。……そんなに意外かい? 確かに武道場に入っていきなり襲われなかったらそんな気にはならなかったかもね。……ふふ、君は知らないだろうけど1年の頃の彼は、もっと脇目を振らずに獲物を追いかけるような野性味がある子だったんだよ。それを失うのは良いことなのか悪いことなのかわからないけど――――おっと、話題が逸れそうだからこの話はここまでにしておこうか。
兎にも角にも僕は彼のことを結構気に入っているよ。千秋とはまた違った成長を見せてくれそうだし……彼が目指す『男のなかの男』が一体どんなものなのか、実はとっても気になってるんだよ。
■ ■ ■
【スタプロの陽気者】
Amazing!
ふふふ……驚きましたか? 驚いた? それならとっておきの鳩とこの花を用意した甲斐がありますね! はじまして、『プロデューサー』さんの愛弟子さん。あなたの日々樹渉です……☆ 愛弟子ではない? おや、彼女がとても楽しそうにあなたのことを話すのでてっきりそうかと……。
薔薇の花でないことに気付くとは察しがいい。はい。今日は南雲くんのお話を聞きたいとのことでしたので折角だからポピーを使ってみました。彼はこの花をモチーフにした撮影を行ったことがあると小耳に挟んだものでして。ちなみにポピーの花言葉は『いたわり』、『思いやり』、『恋の予感』なんてものもあるそうですよ?
とは言え、残念ながら私は彼と関わる機会があまりなく……一緒に歌劇を演じたことがあるだろう? よくご存知ですね! 頑張っているあなたにはこのポケットから飛び出したショートケーキを差し上げましょう……☆
そうですね、確かに彼と共演したことはありますが――きっとその頃の彼と今の彼は別物でしょう。『男子、三日会わざれば刮目して見よ』といいますし。友也くんといい姫君といい、彼らの成長はとても輝かしいですね〜! 私もステージの上でもっと輝きたいものです!
おっと私の話ばかりしてはいけませんね、失礼しました! 友也くんから彼の話をたまに聞きますが、とても頑張っていらっしゃるようで。――おそらく、私とは真逆の人間なんでしょうね。旧き友があの子たちを可愛がるのもよくわかります。ああ、奏汰のことですよ。勿論今でも親友ですが!
私たちのように『なんでもできるように見える人間』はね、時折彼のように不断の努力で私たちが簡単に手にするものを宝物のように掴み取る様がとても美しく――羨ましく見えるのですよ。
――ふふ、彼も誕生日ということですし……特別驚く話をしてみようと思っただけですよ。南雲くんに驚きを与えられる日が楽しみですね……☆
■ ■ ■
【スタプロの花看板】
お疲れ様。ボクより早くいるなんて殊勝な心がけだね。……ふ〜ん、英智さまと日々樹センパイが先にいたから今度こそはって思ったんだ。別に気にしなくて良いと思うけど。あの人たち後輩を持て成すのが好きなだけだから。
えっと、南雲の話をするんだったよね? 『fine』の中では1番交流があるから期待してくれていいよ♪ そもそも同学年のアイドルに絞ってもよかったんじゃない? あまり関わらないこそ見えるものがある? ――なるほどねぇ。
そうだな……最初はボクとは気が合わなさそうだったから創と入れ替わってくれたらいいのになんてよく思ってたよ。なんというか……忍以外の『流星隊』のみんなって予測のつかない動きをするから苦手だったんだよね〜。英智さまはそんなところを楽しんでる節があったけど、ボクはそんな風に考えられなかった。
でも実際話したらまあ合わないところも……逆に合うところもあってさ。動物みたいに突然動き出す癖に変に気が回るところもあるんだよね。ボクが仕事で欠席した日のノートを当たり前のように渡してきたりさ。司とゲーム仲間って聞いた時もびっくりしたけどその理由もわかったというか納得したというか……。うん、あいつと同じクラスになったのも悪くなかったよ。
けどやっぱり1番の思い出は修学旅行かな。春に言ってた枕投げを本当に実行してさ。……伝説になってる? あ〜……確かにあの時凄かったからね。一彩のせいで南雲がヒートアップして、そこにひなたもゆうたも乗っかって……襖が破れないのが奇跡だったよ! その後椚先生に怒られるしもう散々……そう言う割には楽しそうに話してる? ――もう、そういうのは口に出さないのがマナーでしょ!
……こほん。まあつまり南雲は良いやつだよ。ボクとしてはスタプロの一員としてもうちょっと自信を持ってほしいけどね! 何であんなに自分を卑下するようなことを言うのかな〜、たまにイライラしちゃう! ……心配してるんですねってそうじゃない! 別に心配しなくたって大丈夫でしょ。――なんだかんだ、全部乗り越えちゃうやつなんだからさ。
■ ■ ■
【スタプロの従者】
こんな場所になってしまいすいません。本当はきちんとした場所がよかったのですが……気にしない? お気遣い痛み入ります。お詫びと言ってはなんですがジュースを奢りましょう。こんなもので恐縮なのですが……ほらほら遠慮しないでください。坊ちゃまだったら安物は嫌だと文句を言いつつボタンを押すところですよ?
南雲さまのお話をすれば良いと聞いているのですが、それで間違いはないでしょうか? ……そうですね、最近は番組で共演いたしました。『fine』と『流星隊』が同じ番組に出ることは中々ないので新鮮でしたよ。わたくしと南雲さまが絵を描いた時は高峯さまがとてもはしゃいでおられました。……他の方々はなんとも言えない顔をしていましたが。
坊ちゃまや、同じ生徒会の仙石さまからもよくお話を耳にします。なんでも後輩のために奔走してらっしゃるとか。――きっと彼は坊ちゃまや英智さまとはまた違った『王様』なんでしょうね。後輩の皆さまも南雲さまが前に立っていらっしゃるからこそ、安心して前進できるのでしょう。
同じくらい、南雲さまのお体を気遣う話をよく聞きます。わたくしも寮に帰る時にランニングをしている南雲さまと出会ったことがあります。夜遅くでも鍛錬を怠らないのは感心しますが……確かに心配になる気持ちもわかります。まあ、その辺りは別の人が見張ってくれてるらしいのでそっちに任せましょう。
わたくし自身は南雲さまと仕事を共にする機会は中々無いのですが――それでもこれくらい話せるくらいには皆様が彼のことを話しています。きっとみんな彼に助けられた感謝の気持ちを忘れていないことの顕れなんでしょうね。彼に――いや彼らに負けないよう、わたくしも更に精進して立派なアイドルになりたいものです。
やあ、よく来たね。謝らなくてもいいよ。僕が早く来過ぎただけだから。『プロデューサー』の後輩が来るんだもの。丁重にもてなさないと……なんてね。紅茶は飲めるかい? それならよかった。砂糖は入れるかい?
体調? 最近はとても元気だよ。お陰で『fine』の活動も順風満帆だ。勿論僕が抜けても大丈夫なように手を尽くしているけど……やっぱり僕だけステージに立てないなんて歯がゆいからね。いざという時は病院から這ってでも行くつもりだよ。……はは、そんな怖い顔しないでほしいな。ちょっとした冗談だから、ね?
そうそう、南雲くんの話をするんだったね。1番最初が僕だなんて光栄だよ。まあ多分、病み上がりで仕事をあまり入れてないから他の人より都合が着きやすかっただけなんだけど。
さて……何から話したものか。僕は彼と沢山関わりがある訳ではないからね。……ああでもかわいい桃李から彼の話は度々聞いてるよ。最近は調理実習で火柱を上げたとか。桃李は凄く怒ってたけど僕はちょっと見てみたかったなぁ。滅多に見られる光景じゃないからね。
ああ、あと彼と手合わせをしたこともあるんだよ。……そんなに意外かい? 確かに武道場に入っていきなり襲われなかったらそんな気にはならなかったかもね。……ふふ、君は知らないだろうけど1年の頃の彼は、もっと脇目を振らずに獲物を追いかけるような野性味がある子だったんだよ。それを失うのは良いことなのか悪いことなのかわからないけど――――おっと、話題が逸れそうだからこの話はここまでにしておこうか。
兎にも角にも僕は彼のことを結構気に入っているよ。千秋とはまた違った成長を見せてくれそうだし……彼が目指す『男のなかの男』が一体どんなものなのか、実はとっても気になってるんだよ。
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【スタプロの陽気者】
Amazing!
ふふふ……驚きましたか? 驚いた? それならとっておきの鳩とこの花を用意した甲斐がありますね! はじまして、『プロデューサー』さんの愛弟子さん。あなたの日々樹渉です……☆ 愛弟子ではない? おや、彼女がとても楽しそうにあなたのことを話すのでてっきりそうかと……。
薔薇の花でないことに気付くとは察しがいい。はい。今日は南雲くんのお話を聞きたいとのことでしたので折角だからポピーを使ってみました。彼はこの花をモチーフにした撮影を行ったことがあると小耳に挟んだものでして。ちなみにポピーの花言葉は『いたわり』、『思いやり』、『恋の予感』なんてものもあるそうですよ?
とは言え、残念ながら私は彼と関わる機会があまりなく……一緒に歌劇を演じたことがあるだろう? よくご存知ですね! 頑張っているあなたにはこのポケットから飛び出したショートケーキを差し上げましょう……☆
そうですね、確かに彼と共演したことはありますが――きっとその頃の彼と今の彼は別物でしょう。『男子、三日会わざれば刮目して見よ』といいますし。友也くんといい姫君といい、彼らの成長はとても輝かしいですね〜! 私もステージの上でもっと輝きたいものです!
おっと私の話ばかりしてはいけませんね、失礼しました! 友也くんから彼の話をたまに聞きますが、とても頑張っていらっしゃるようで。――おそらく、私とは真逆の人間なんでしょうね。旧き友があの子たちを可愛がるのもよくわかります。ああ、奏汰のことですよ。勿論今でも親友ですが!
私たちのように『なんでもできるように見える人間』はね、時折彼のように不断の努力で私たちが簡単に手にするものを宝物のように掴み取る様がとても美しく――羨ましく見えるのですよ。
――ふふ、彼も誕生日ということですし……特別驚く話をしてみようと思っただけですよ。南雲くんに驚きを与えられる日が楽しみですね……☆
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【スタプロの花看板】
お疲れ様。ボクより早くいるなんて殊勝な心がけだね。……ふ〜ん、英智さまと日々樹センパイが先にいたから今度こそはって思ったんだ。別に気にしなくて良いと思うけど。あの人たち後輩を持て成すのが好きなだけだから。
えっと、南雲の話をするんだったよね? 『fine』の中では1番交流があるから期待してくれていいよ♪ そもそも同学年のアイドルに絞ってもよかったんじゃない? あまり関わらないこそ見えるものがある? ――なるほどねぇ。
そうだな……最初はボクとは気が合わなさそうだったから創と入れ替わってくれたらいいのになんてよく思ってたよ。なんというか……忍以外の『流星隊』のみんなって予測のつかない動きをするから苦手だったんだよね〜。英智さまはそんなところを楽しんでる節があったけど、ボクはそんな風に考えられなかった。
でも実際話したらまあ合わないところも……逆に合うところもあってさ。動物みたいに突然動き出す癖に変に気が回るところもあるんだよね。ボクが仕事で欠席した日のノートを当たり前のように渡してきたりさ。司とゲーム仲間って聞いた時もびっくりしたけどその理由もわかったというか納得したというか……。うん、あいつと同じクラスになったのも悪くなかったよ。
けどやっぱり1番の思い出は修学旅行かな。春に言ってた枕投げを本当に実行してさ。……伝説になってる? あ〜……確かにあの時凄かったからね。一彩のせいで南雲がヒートアップして、そこにひなたもゆうたも乗っかって……襖が破れないのが奇跡だったよ! その後椚先生に怒られるしもう散々……そう言う割には楽しそうに話してる? ――もう、そういうのは口に出さないのがマナーでしょ!
……こほん。まあつまり南雲は良いやつだよ。ボクとしてはスタプロの一員としてもうちょっと自信を持ってほしいけどね! 何であんなに自分を卑下するようなことを言うのかな〜、たまにイライラしちゃう! ……心配してるんですねってそうじゃない! 別に心配しなくたって大丈夫でしょ。――なんだかんだ、全部乗り越えちゃうやつなんだからさ。
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【スタプロの従者】
こんな場所になってしまいすいません。本当はきちんとした場所がよかったのですが……気にしない? お気遣い痛み入ります。お詫びと言ってはなんですがジュースを奢りましょう。こんなもので恐縮なのですが……ほらほら遠慮しないでください。坊ちゃまだったら安物は嫌だと文句を言いつつボタンを押すところですよ?
南雲さまのお話をすれば良いと聞いているのですが、それで間違いはないでしょうか? ……そうですね、最近は番組で共演いたしました。『fine』と『流星隊』が同じ番組に出ることは中々ないので新鮮でしたよ。わたくしと南雲さまが絵を描いた時は高峯さまがとてもはしゃいでおられました。……他の方々はなんとも言えない顔をしていましたが。
坊ちゃまや、同じ生徒会の仙石さまからもよくお話を耳にします。なんでも後輩のために奔走してらっしゃるとか。――きっと彼は坊ちゃまや英智さまとはまた違った『王様』なんでしょうね。後輩の皆さまも南雲さまが前に立っていらっしゃるからこそ、安心して前進できるのでしょう。
同じくらい、南雲さまのお体を気遣う話をよく聞きます。わたくしも寮に帰る時にランニングをしている南雲さまと出会ったことがあります。夜遅くでも鍛錬を怠らないのは感心しますが……確かに心配になる気持ちもわかります。まあ、その辺りは別の人が見張ってくれてるらしいのでそっちに任せましょう。
わたくし自身は南雲さまと仕事を共にする機会は中々無いのですが――それでもこれくらい話せるくらいには皆様が彼のことを話しています。きっとみんな彼に助けられた感謝の気持ちを忘れていないことの顕れなんでしょうね。彼に――いや彼らに負けないよう、わたくしも更に精進して立派なアイドルになりたいものです。