6話＊意外な天敵＊


カランコロン


森川 純:いらっしゃいませ


大園桃子:こんにちは

また来ました！


森川 純:いらっしゃい


齋藤飛鳥:ニヤニヤするな


森川 純:してないから…
営業スマイルだよ


齋藤飛鳥:ふーん…


大園桃子:お二人は仲良いんですか？悪いんですか？


齋藤飛鳥・森川 純:…


森川 純:…悪くはないけど…
良いってわけでもない…よな…？


齋藤飛鳥:仲良くないよ…


森川 純:相変わらず冷たいな…


大園桃子:そういえば
森川先輩…


森川 純:あの質問でしょ…


大園桃子:はい！


森川 純:彼女はいないけど
好きな人はいるよ…


大園桃子:そうなんですか…


森川 純:うん…
相手はどう思ってるかわからないけど…
俺はずっと一緒に居たいと思ってる


大園桃子:本気なんですね！


森川 純:うん…
素直じゃなくてさ人使い荒い子なんだけどね…

でも、時々見せる笑顔が可愛くて…
俺がずっと笑顔にしてあげたいなぁ…なんて思ってる


大園桃子:…その人は幸せですね…


森川 純:どうかな…
届いてると良いんだけどね…


大園桃子:気持ち伝えないんですか？


森川 純:…伝えたいけど…
恐くて前に進めないんだ…

今の関係が壊れるのが怖いからさ…


大園桃子:もしダメだったら
桃子が森川先輩のそばに居ます！


森川 純:…えっ…
桃ちゃん…


大園桃子:…桃子…森川先輩が好きです…
一目惚れしちゃったみたいです…


森川 純:桃ちゃん…
ありがとう…



齋藤飛鳥:森川、あんまりうちの後輩いじめないでね…


森川 純:いじめてないわ…

何でそうなるかなぁ…

(結構齋藤への気持ち出したつもりだったのに…
気づいてないのかな…

やっぱり俺のこと…好きじゃないのか…

自信なくなってきたな…)