11話＊新サービス＊

森川 純
(またまた店長が頭を抱えていた…)


店長:はぁ…
時代ってやつは恐ろしいなぁ…


森川 純:店長…
悩みが重いっすよ…


店長:ケーキ売るって
こんな大変だったとはな…

ダイエットでケーキ離れしてたり…
かと思えばインスタ映えで
変な色のパフェとか流行ってるし…
わからん…

時代に逆らって生きてきたけど…
限界なのか…


森川 純:…

(確かに…昔ながらのケーキ屋さんにはあんまり人が入っていないイメージ…

もっと世の中のスイーツ事情を研究しなきゃダメなのかな…)


西野七瀬:お疲れ様でーす！


森川 純:おっ、七瀬
お疲れ様！

(七瀬が出勤してきた)


西野七瀬:あ、純くん！
お疲れ様！

なんか、空気重くない？
負のオーラが…


店長:西野！
オーラが見えるのか！！！


西野七瀬:いやぁ…
見えるというか…
空気がどんよりしてるというか…

(困った顔で俺に訴えかけて来た…)


森川 純:店長！
悩みがあるなら、俺らに相談を！

前のイタリアの事件みたいに
一緒に乗り切りましょうよ！


店長:純！！
俺は嬉しいよ！
お前の成長を近くで見ることが出来て！

(店長が俺の肩をガシッと掴んできた)


森川 純:…相変わらず熱いよ…
そして、近いよ…


店長:すまん…


西野七瀬:店長、悩み事があったから
空気が重かったんやね！


森川 純:うん…
今回はまじでやばそうだよ…


西野七瀬:なな、良い考えがある！


森川 純:良い考え？


西野七瀬:うん！


店長:…はぁ…


西野七瀬:店長！


店長:はい？


西野七瀬:売り上げやばいんですよね？


店長:うん、やばい！
またまたピンチだ！


西野七瀬:打開策ありますよ！


店長:本当か！


西野七瀬:はい！


森川 純(いつもに増して、真剣な七瀬…
カッコいいなぁ…

俺、何も出来てない…
情けない…)