6話＊全力＊


森川 純(コンペ当日…
俺は緊張のあまりお腹を下していた…
まだ家出るまで1時間ある…
とりあえず、トイレに引きこもろう…

と、携帯が鳴った…
西野さんからメッセージだ…)

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森川くん

おはよう！
もう起きてる？

今日は頑張ってね！
お店から応援してるね！

西野七瀬

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森川 純(なんて可愛い文章なんだ…

俺は正直にトイレと友達になってると
冗談っぽく言ってみた…
心配させちゃったけど…
西野さんのおかげで
少し気持ちが楽になった…)


西野七瀬:森川くん、かなり緊張してるみたいやったな…

大丈夫なんかな…

もし…優勝しちゃったら…
森川くんとは二年会えなくなる…

向こうで上手くいけば、それ以上かもしれん…

どうしよう…

応援したいのに…
素直に応援できひん…

自分の気持ち…ちゃんと伝えなきゃ…


店長:西野、今日はやけにそわそわしてるな…


西野七瀬:…森川くんが心配で…


店長:あぁ、そういうことか！

西野も会場行けば良かったのに…


西野七瀬:…えっ…


店長:山下は会場行ったぞ？


西野七瀬:えっ…


店長:学校全体で純の応援するとか言ってたような…


西野七瀬:…学校全体で…

それは森川くん、お腹壊すかも…


店長:今からでも間に合うんじゃないか？


西野七瀬:…大丈夫です…
ここから応援してます…

それに、私が抜けちゃったら店長一人じゃ大変だし…


店長:さっきからお客来てないから大丈夫だけどな…笑


西野七瀬:ここで待つって決めたので！


店長:おぉ、そうか…
わかったよ…


・・・・・・・・・・・・・・・

森川 純(学校全体で応援してくれたけど…

優勝を逃してしまった…

準優勝という結果に終わった…
みんな、すごいと褒めてくれたし
来年があると励ましてくれた…

けど…申し訳なさすぎる…
悔しくて
トイレで隠れて泣いた…

西野さんにも誤りに行かなきゃ…)


西野七瀬:…あっ、森川くんだ…

美月ちゃんも一緒なんだ…


森川 純:…西野さん…

ごめん…


西野七瀬:…えっ…


森川 純:…優勝出来なかった…

せっかくアドバイスくれたのに…
結果残せなかった…

準優勝に終わっちゃったよ…


西野七瀬:えっ！！
すごいやん！！
準優勝だったの！！

…惜しかったね…
悔しいよね…

(突然、泣き出してしまった…)


森川 純:…えっ…
なんで西野さんが泣いてるの…


西野七瀬:…だって…悔しくて…
あんなに頑張ってたから…

ななの中では優勝だよ…


森川 純:…ありがとう…
西野さんは本当に優しいね！

泣かないでよ…笑

(西野さんの涙が俺を強くした…

来年頑張ろう…

西野さんのためにも、絶対優勝しなきゃ…)