5話＊彼女＊


森川 純(結局、西野さん一人で俺と山下2人を指導するのは無理ということで
山下とシフトをずらして交互に入ることになった…

いっぱい勉強したいけど…
みんなから少しは休めって言われるから…

仕方ない…

休みでも、山下の様子が気になって
店に来てしまう俺だった…)



山下美月:森川先輩！
ちゃんと休まなきゃダメじゃないですか！！

何のために美月がバイトしたと思ってるんですか！！


森川 純:ごめん…
家にいても落ち着かなくて…


山下美月:そんなに美月に会いたかったんですか…？


森川 純:違うよ！
ちゃんと仕事してるか心配だったんだよ！

西野さんに迷惑かけてないか？


山下美月:…先輩に心配されなくてもちゃんとやってますよ！

美月はもう子供じゃないんですから…


森川 純:ごめん、ごめん…
そんな、いじけないでよ…


山下美月:罰として、今度の週末美月とデートしてください！


森川 純:暇だったらね！


山下美月:本当ですか！！
楽しみにしてますね！



西野七瀬:美月ちゃん、洗い物お願いしていい？


山下美月:はぁーい！


森川 純:返事は「はい！」だろ…



西野七瀬:森川くん、コーヒーおかわりいる？



森川 純:うん、ありがとう


山下、ちゃんと仕事やってる？



西野七瀬:うん、やってるよ！
森川くんよりセンスあるかも…


森川 純:マジっ！！！



西野七瀬:販売に関してはね！笑



森川 純:あぁ、なんだぁ…

俺、売る専門じゃなくて作る専門だからな…



西野七瀬:でも、接客も大事なんよ！
店長みたいにみんなに愛想よくないと！

不愛想な人のケーキは食べたくないやろ？



森川 純:確かに！



西野七瀬(週末…本当にデート行くんかな…

このままじゃ…本当に美月ちゃんに森川くんを取られてしまう…

どないしよう…)