14話 ＊全財産＊


森川 純(はぁ…

やっぱり屋上は落ち着くなぁ…

時々1人の時間も必要だよな！


この学校に来て、環境が変わった
俺の周りには人が集まるようになった…

これも全部麻衣に出会ったおかげだな…

けど、今までずっと1人だった俺は…
前の名残で1人になりたいと思ってしまうことがある…

そんな時の屋上は静かで居心地が良くて
過ごしやすい！

黄昏てたら
屋上の扉が開いた


？？？:あー、ここに居た！！
探したんだよ！


森川 純:秋元か！


秋元真夏:何、そのガッカリした感じ！

まいやんじゃなくてごめんねー！


森川 純:いや、別にそういう意味じゃないよ！

意外な人が現れたなぁって…笑

どうしたの？


秋元真夏:ウフフ！


森川 純:…なになになに

不気味なんだけど…


秋元真夏:あの約束、いつ実行してくれるの？？


森川 純:あの約束？？


秋元真夏:忘れたとは言わせないよ！


森川 純(はて？秋元と約束なんかしたっけな？？？

やべぇ…全然思い出せない…)


秋元真夏:あー！
その顔は忘れてるなぁ！！！！


森川 純:…はい！
全く記憶にございません…笑


秋元真夏:ドーナツ！


森川 純:ドーナツ？？？


秋元真夏:本当になにも覚えてないんだね！

まいやんの選挙に勝ったら
奢ってくれるって言ったじゃん！


森川 純:あっ！

…でも、あれはノーカンだろ！
選挙してないし…


秋元真夏:ケチっ！


森川 純:はぁ？
ケチじゃねぇし


秋元真夏:奢ってくれないじゃーん


森川 純:わかったよっ！
奢れば良いんだろっ！


秋元真夏:やったー！
さすがまいやんの彼氏！

みんな、奢ってくれるって！


若月佑美:やったぁー！

ちょうど文化祭の準備で疲れてて
糖分が欲しかったんだよねぇ！


高山一実:さすが森川くん！
優しいー！


西野七瀬:ごちそうさまでーす！


森川 純:待て待て待て
こんなにいるって聞いてないぞ！


秋元真夏:だって、私だけ奢ってもらったら
攻められるじゃん？笑

みんな頑張ったんだから
良いでしょ！


森川 純:わかったよ…


秋元真夏:やったー！
まいやんも呼んでこよう！

さっそく行くよ森川くん！！


森川 純:マジかよぉ…

はいはい！

(バイトの給料日前だからあんまり金ないんだけどな…)