お久しぶりです、さあ殺せ。
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五条の笑いが収まるのを待って、少年が話し始める。
「えーと、名前は湊です。よろしくクソガキ共」
「えぇ……」
変な奴が来たと改めて思う一同。見た目は虎杖と変わりないのに、その発言はどうなのか。宿儺と知り合いだからこそ言えるのかもしれないが。
「君は、宿儺とどういう関係?」
五条が切り込んで尋ねると、うーんと首を捻る……一体どんな関係なのか。
湊は暫く悩んだ後、虎杖を見て口を開く。
「ねぇ、宿儺と代わって」
「えっ」
「僕以外に危害を加えない、術式を行使しない、三分以内って縛りで」
突然の提案に困惑する虎杖。それに助け舟かどうか分からないが五条が許可を出す。
「良いんじゃないかな」
「悟」
夜蛾が咎めるが、彼も宿儺と湊の関係は知っておきたいようだ。
宿儺は気乗りしない様子だったが、暫くして虎杖と代わる。それを確認して湊が笑顔で宿儺に近づいていく。
「宿儺ー!久しぶr……」
言い切る前に、バシュと宿儺が放った呪力の塊が湊の頭を吹き飛ばし、その勢いで体が仰向けに倒れる。感動の再会かと思ってた一同は突然のことに反応出来ない。血の臭いと血溜まりが広がっていく。
宿儺だけが冷ややかに湊だったものを見下ろしている。
「ちょっと宿儺」
「これが普段通り。だ……おい、オマエはさっさと起きろ。いつまで床に這いつくばっているつもりだ」
流石に制裁を加えた方がいいかと動く五条を無視し、宿儺が死体に近寄り軽く蹴りとばす。
それを合図に、ボコボコと首があった辺りから肉のようなものが盛り上がっていき、頭の形になっていく。やがてそれに口や目などが作られ、先程吹き飛ばされる前の頭が出来上がった。
恐らく反転術式なのだろうが、先程のは完全に死んでいたはず。なのに何故彼は再生しているのか。
「……うーん、滅茶苦茶適当。弱いのもある?」
「面倒だからな」
何事もなかったかのように湊と会話をした宿儺は自ら引っ込んでいき、虎杖が戻ってきた。その顔は多少血の気が引いている。
「虎杖くん、平気?」
一般人にしてはイカれているだろう虎杖も、先程の光景はショックが大きいのだろう。ごめんねー?と軽く謝る湊が虎杖の背中を擦りながら、口を開く。
「まあ、こんな感じだよ僕たち。細かく話すと、殺されたくて宿儺についてた下人……今で言う使用人でーす」
『半分誓約を悪用して押し掛けてきただろうオマエは』
「そうとも言う」
ヘラヘラと殺された側の湊が笑っている。このイカレ具合はさすが宿儺についてたと言うだけのものではあるが、ただの下人がこんな力を何故持っているのか。疑問は尽きない。
「なんで、そんな呪力も多くないのにデタラメな力を持ってんの」
「望んで得た力じゃないよ」
そう答えた湊の笑顔は少しばかり悲しげに見えた。
「えーと、名前は湊です。よろしくクソガキ共」
「えぇ……」
変な奴が来たと改めて思う一同。見た目は虎杖と変わりないのに、その発言はどうなのか。宿儺と知り合いだからこそ言えるのかもしれないが。
「君は、宿儺とどういう関係?」
五条が切り込んで尋ねると、うーんと首を捻る……一体どんな関係なのか。
湊は暫く悩んだ後、虎杖を見て口を開く。
「ねぇ、宿儺と代わって」
「えっ」
「僕以外に危害を加えない、術式を行使しない、三分以内って縛りで」
突然の提案に困惑する虎杖。それに助け舟かどうか分からないが五条が許可を出す。
「良いんじゃないかな」
「悟」
夜蛾が咎めるが、彼も宿儺と湊の関係は知っておきたいようだ。
宿儺は気乗りしない様子だったが、暫くして虎杖と代わる。それを確認して湊が笑顔で宿儺に近づいていく。
「宿儺ー!久しぶr……」
言い切る前に、バシュと宿儺が放った呪力の塊が湊の頭を吹き飛ばし、その勢いで体が仰向けに倒れる。感動の再会かと思ってた一同は突然のことに反応出来ない。血の臭いと血溜まりが広がっていく。
宿儺だけが冷ややかに湊だったものを見下ろしている。
「ちょっと宿儺」
「これが普段通り。だ……おい、オマエはさっさと起きろ。いつまで床に這いつくばっているつもりだ」
流石に制裁を加えた方がいいかと動く五条を無視し、宿儺が死体に近寄り軽く蹴りとばす。
それを合図に、ボコボコと首があった辺りから肉のようなものが盛り上がっていき、頭の形になっていく。やがてそれに口や目などが作られ、先程吹き飛ばされる前の頭が出来上がった。
恐らく反転術式なのだろうが、先程のは完全に死んでいたはず。なのに何故彼は再生しているのか。
「……うーん、滅茶苦茶適当。弱いのもある?」
「面倒だからな」
何事もなかったかのように湊と会話をした宿儺は自ら引っ込んでいき、虎杖が戻ってきた。その顔は多少血の気が引いている。
「虎杖くん、平気?」
一般人にしてはイカれているだろう虎杖も、先程の光景はショックが大きいのだろう。ごめんねー?と軽く謝る湊が虎杖の背中を擦りながら、口を開く。
「まあ、こんな感じだよ僕たち。細かく話すと、殺されたくて宿儺についてた下人……今で言う使用人でーす」
『半分誓約を悪用して押し掛けてきただろうオマエは』
「そうとも言う」
ヘラヘラと殺された側の湊が笑っている。このイカレ具合はさすが宿儺についてたと言うだけのものではあるが、ただの下人がこんな力を何故持っているのか。疑問は尽きない。
「なんで、そんな呪力も多くないのにデタラメな力を持ってんの」
「望んで得た力じゃないよ」
そう答えた湊の笑顔は少しばかり悲しげに見えた。
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