斜堂先生とオカルトくノ一女生徒
――事の始まりは、たったひとりの悲痛な願いでした。
この学園に幽霊が見えるという子がいると噂で聞きました。
どうか、どうかお願いします。
その子にどうしてもお願いしたいことがあるのです。
そう言って泣きながら学園を訪ねてきた初老の男に、彼が言う幽霊が見える子――墓乃上さんはお会いすることにしたのです。
男は彼女に会うなり、土下座と共により多くの涙を落としました。
――病に伏せ、一ヶ月前に病で亡くなった妻が、毎晩毎晩夜な夜な枕元に立っては、私になにか言いたそうに口を開くのです。
しかしどう願っても私にはその言葉が聞こえないのです。
どうかお願いします。幽霊が見えるというあなたでしたら、きっと妻が言いたいことが分かるのではないでしょうか。
もう死んでから一ヶ月があっという間に過ぎ、このままではなにも分からないまま四十九日を迎えてしまうでしょう。
どうかお願いします。僅かばかりになりますが、全財産を投げ売ってでもなんでもします。
どうか、どうか妻の声を聞いてやってはくれませんか――まだ幼い少女の足元で泣いて縋る男に、彼女は最初困った顔をしたものの、話が終わる頃には一言優しく応えた。「大丈夫ですヨ、」
「私は元々、困った幽霊を助けるのが使命なんです……財産なんていりません。できる限りのことはしましょう。今の話を聞く限りでは、奥さんの幽霊はまだあなたの家にいると思いますからネ」
その言葉をきっかけに、それから事が進むのは本当に早いものでした。
ひとりで知らぬ街へ行かせるのは不安でしたので、この件を知った学園長からの命もあり、私が付き添いながら彼女と共に彼の長屋へ尋ねると、なにもない空間――いえ、あなたには彼の亡き妻の姿が見えていたのでしょう。
そこへ少しばかり話しかけると、迷うことなく一点を指差した。「――そこの小さい行李、」
「それ、奥さんのものですよネ?」
「は、はい……妻が自分の小物を入れるのに使っていました。死んでからも片付けられなくて……形見のように思って、生前のままにしているんです」
「そのお気持ちは分かりますが……その行李、少し分かりにくいらしいですが、底の部分が二重底になっていると言っていますヨ。どうぞ、開けてみてください」
「そんな、まさか……」
そんな話聞いたことがない、そう慌てて行李を開けると、そこにはなんの変哲もない櫛や簪が入っている。
それを一旦取り出し、空になった行李を逆さにし、軽くとんとんと叩くと――誰もが底だと思っていた板が、からんと軽い音を立てて落ちた。
彼も、私も驚きで固まる目の前を、板とは別にひらひらとなにか、折りたたんだ半紙のような物が静かに落ちる。
「――奥さんが内緒で書いた、あなた宛の遺書です」
最初は恥ずかしくて隠してたらしいですが、ずっと泣きながら暮らすあなたを見かね、どうしても読んでもらいたくなった……と言っています。
震える彼の手によって開かれた半紙には、病に伏せる人間が書いたとは思えないほど、紙いっぱい、力強い筆でたった一言だけ書いてあった。
元気に暮らせ。
その文字に言葉にならない声を上げ泣く彼とは反対に、墓乃上さんの様子はとても静かなものでした。
最初にこの部屋に訪れた時のように、少しばかり空に向かい話し、数珠を手に持ってはそこへ一礼する。
「……これでもう、なにも思い残すことはないと成仏されました。今晩から枕元に立つことはなくなりますが……それでも、奥さんのために元気に暮らしてくださいネ」
さて斜堂せんせー、帰りましょうか。成仏して頂いた以上、私がここにいてもしょうがないでしょう。
てきぱきと帰り支度する彼女に、涙声の彼から叫び声に似た声で問いかけられる。「――あのっ、」
「お礼を……ぜひお礼をっ……!」
「……結構だと伝えたはずですよネ?」
「しかし……!」
「私の使命は幽霊の救済ですヨ。死者からなにか巻き上げるつもりはありません」
それでは失礼しました、お元気で。
そう一言だけ言い残し、長屋を後に帰路に進む幼い横顔から、私は目が離せませんでした。「……あの、」
「本当にいいんですか?」
「別に……幽霊を助けたらついでに人間も助かった、というただの偶然ですヨ。死者は感情の塊であって……それ以外はなにも持たざる者なんです。なにか供養したいと思うなら、そんな幽霊を想ってお供えでもしてあげたほうがいいんです。私に供えても意味はありません」
墓場に住み、幽霊に育てられた、という生い立ちの彼女が持つこの独特な価値観は、きっとこの先私にも理解できないでしょう。
しかしそんなことなどまったく気にしていないように、さっきまでの毅然とした態度とは一転、年相応に気の抜けたあくびをひとつ、彼女は大きく口を開ける。「……でもまぁ、」
「たまには人助けも悪いもんじゃないですねェ」
ほんの少しだけ照れるような小声に、私はその時、なによりもこの子の成長を感じたのです。
うまく学園の同級生とすら馴染めなかったこの子が、今はこうやって見知らぬ他人との関わりを悪くないと思っている――他人から見れば些細なことでも、子どもたち本人からすれば大きな一歩だったりする。
そういう時、私は自身が教師であること、そんな生徒の側に居られたことを嬉しく思うのです。
――しかし、この日から彼女に向けられる多くの目が変わってしまったのです。
*
人の口に戸は立てられぬ、とはよく言ったもので、先日の遺書を見つけた依頼の後、どこから話を聞いたのか、それはそれは引っ切り無しに学園へ「幽霊が見える子」への手紙が多く届けられるようになりました。
戦で死んだ主人の霊を弔ってほしい、水子になってしまった赤子の霊を供養してほしい、病で死んだ子の霊に伝えてほしいことがある――その全ての声に墓乃上さんは授業、訓練の合間を縫っては目を通し、放課後や休みにはできる限り訪問するか、訪ねてきた依頼人との面会をこなしていました。
そうしてだんだんと見かける度に濃くなっている目元のクマに、疲れた表情に、私は教師としてもう限界でした。
放課後、職員室に呼び出した彼女の顔にもしっかりとその疲労が映っている。
教師としてその身を案じ、引き止めようと向かい合っては強い口調でその無茶と咎める。「――墓乃上さん、」
「もう行かないでください。身体が持ちませんよ」
「別に大丈夫ですヨ、これぐらい……むしろ困っている霊がいるってわざわざ人間が教えてくれているんですから。こんな都合の良い話、聞かないわけにはいきませんヨ」
「……あなたはここの生徒なんです。勉学が本業でしょう? 断っても誰も責めたりしません」
「……では、誰が無念を抱えた幽霊を救済できるのです? 誰がその霊を想って泣く人間を慰められるのです?」
真っ直ぐと見つめてくるその大きな瞳に、動揺も、焦りも、なにもなかった。
あるのはたったひとつ。思わずこちらがひるんでしまう力強い使命感だけが燃えていたのだ。
「……私は、斜堂せんせーと出会ってから人間に対する見方が変わりました。そして、幽霊の救済が人間のためにもなること、反対に、人間の救済が幽霊たちの希望になること……ここしばらく色んな人間と話して、少しずつ私の持つ使命の真理……に、近いなにかが分かってきたような気がするんですヨ」
墓場に住み、幽霊に育てられた、という生い立ちの彼女が持つこの独特な価値観は、危うい使命感は、きっとこの先、いくら考えても誰にも理解できないでしょう。
その他人には理解し難い価値観、倫理観。今目の前にいる彼女はそれを疑わず、自身の命を、時間を、物言わぬ死者のために費やそうと削っている。
――これを全て否定することは、彼女自身を、彼女が今まで歩いてきた人生を、信念を全て否定してしまう!
だからといってこのまま生徒が傷ついていくことを見逃し、許していいわけがない。
今、数多の人間が彼女へ寄せる期待と願いは、まだ幼い彼女がひとりで抱えるにはあまりにも大きすぎる。
しかしなんと言ってやれば彼女は傷つかないだろうか――悩める自分に呆れたのか、痺れを切らしたのか、ため息とともに訊かれる。
「――お話は以上ですカ?」
いいも、悪いもまだ言わぬ内に彼女は席を立ち、こちらを一瞥する。「すみません、斜堂せんせー、」
「……でも、私にしかできないことなので」
「えっ、墓乃上さん、待っ――!」
言い切らぬ内にぴしゃりと閉じられた襖に唖然とする。あのいつも素直な彼女が、人一倍自分に懐いていた彼女が、と大きなショックに暫し言葉を失っていると、今度はばたばたと大きな足音と共に襖が開いた。
自分が受け持つクラス、一年ろ組の良い子たちが、みんな揃って血相を変えて飛び込んできたのだ。
「しゃ、斜堂先生、大変です! は、墓乃上先輩が……」
――墓乃上先輩が廊下で倒れたんです!
*
「――過労、ですね」
保健医の新野先生が、墓乃上さんを前に一言呟く。
保健室の布団に眠る墓乃上さんの顔色は良くない上、廊下で倒れた時に運悪く柱に頭をぶつけたらしく、その黒髪とは反対に白い包帯が巻かれている。
話を聞いて飛んできた山本シナ先生は頭を抱え、もっと早く止めていれば、と呟く。
「幽霊を助ける、って言って、ここしばらくずっと忙しそうにしてたのは知っていたんですけど、まさかここまでなんて……」
その言葉に嫌な動悸を感じ、思わず胸を押さえる。
私ももっと早く止めていれば、もっと強く注意できていれば、さっき対面した時にしっかり言い返せていれば――これは私のせいだ。もはやどうしようもない後悔ばかりが強く巡る。
「しばらくこのまま休ませてあげましょう……頭の傷も気になるので、このまま安静に……」
「――ってぇな……」
新野先生の言葉を遮るように、低く、小さな呻き声がひとつ聞こえた。
その声に私も、新野先生も、山本シナ先生も、反射的に眠っていたはずの墓乃上さんを見ると、彼女はなんとも機嫌が悪そうな顔で頭を押さえつつ、布団から上半身を起こしていた。「――墓乃上さん!」
「だ、大丈夫ですか……!? あっ、まだ起きないほうがいいですよ……!」
ひとまず目を覚ましたことへの安堵。それについ慌てて声をかけた私を見ると、彼女はさっきと変わらず低い声で首を傾げた。「はぁ?」
「――はかのうえって誰だよ」
*
この部屋にいる教師三人、みな揃ってその一言に言葉が詰まった。固まった。
そんな大人を見る彼女の目は、まるで人間不信の野良猫のようで――今まで見たことがないそれに、まず落ち着いて問いかけてみたのは新野先生でした。
「墓乃上さん、ここがどこだか分かるかい?」
「だからはかのうえって誰だよ……というかここどこだ?」
不思議そうにきょろきょろと部屋を見回すと、彼女は苛立ったようにひとつ舌打ちする。
「誰もいないのか、」
「誰もって……ほら、先生たちがいるじゃない」
奇妙な一言に優しく返した山本シナ先生は、自身の存在を教えるように彼女の手を握り――そしてその手は乱暴に拒絶された。「触んな!」
「お前たち人間じゃなくって幽霊のことだよ! なんだよここ! 私帰る!」
「ここは忍術学園よ? あなた、ここの生徒なのよ?」
「うるさい! 訳分かんないこと言うな!」
手近にあった湯呑を握り、微塵の躊躇いもなくそれを思い切り床に叩きつけ砕く彼女は――この人は、誰だ?
今目の前にいるのは、切り揃えた黒髪に大きな瞳、見慣れた「墓乃上さん」の姿なのに、その振る舞いは今、ここにいる誰もが見たことがない「誰か」だった。
「墓場に帰る! 人間なんかと一緒にいられるか!」
そう怒鳴り、今度は砕けた湯呑の破片を投げようとする彼女のその言葉に、私の記憶にあった「墓乃上さん」が言っていた話を思い出し、彼女へ問いかける。
「あのっ……もしかしてあなた、墓場に住んでる人……ですよね……?」
き、聞いたことがあるんです、幽霊と一緒に墓場で暮らしてる人がいる、って……。
恐る恐る聞くと、不機嫌そうな顔は変わらないままだが、少し落ち着いたように大きなため息を吐く。
「なんだ、話が分かる奴もいたのか」
今の彼女にとってここは全く知らない場所、全く知らない人間に囲まれ、おまけに親愛なる幽霊も見当たらない……そんな状況で不安になり、暴れるのは当然とも言えるだろう。
それでもようやく自身を知る人間を見つけた安堵か、痛々しい湯呑の破片を握っていた攻撃的な腕が下る。
「あの……すみません、ちょっとふたりにしてもらえますか……?」
新野先生、山本シナ先生に小声で伝えると、どちらも深く聞かずにひとつ頷き、保健室を後にしてくれた。
その様子を前に、彼女はほんの少しだけ笑う。「お前、人間にしてはなかなか気が効くな」
「さすが私のことを知っているだけある」
「あなたは……墓場に住む、幽霊たちのお嬢さま……ですよね?」
「ん? ああ、そうだよ! なにせお嬢ってみんなから呼ばれてるからな!」
傲慢で、高飛車で、それでいて自信に溢れた答え――しかし今目の前にいる「彼女」は、「墓乃上さん」と全くの別人ではない。
――正しく言うならば、「過去の墓乃上さん」なのだ。
初めて彼女に出会った時に聞いた身の上話の通りなら、「墓乃上さん」という自我が彼女の中で作られたのはごく最近のことなのだ。
彼女が住処にしていた荒れた墓場、それを幽霊たちへの恩返しとして綺麗に再建しよう、そのためには大金がいる、ならば稼げるくノ一になるために学園へ行こう、共同生活に困らないように敬語や礼儀を覚えよう、という、必死の努力――悪く言えば、付け焼刃の上に成り立っていた人格と記憶が「墓乃上さん」なのだ。
人間の記憶というものは酷く繊細なもので、戦で頭に鉄砲の弾を受けた兵士の人格が別人のように変わってしまった……という話も珍しくない。
皮肉にも、ここしばらくずっと幽霊のため、人のためと駆け回っていた疲労とストレス、そして倒れた時に頭に受けた衝撃をとどめに、彼女は「墓乃上さん」という付け焼刃を砕いてしまったのだ。
そして今目の前にいる彼女は、「墓乃上さん」という綺麗な刃が隠していた錆びついて歪んだ刃だ。
人間を嫌い、内心呪い、それでいて誰にも理解されない生き方を墓場で過ごしていた「墓乃上さん」が抑え込んでいた人格――「幽霊たちのお嬢さま」
「――おい、人間、」
気がつくと彼女は廊下に出、もう月が浮かんでいる夜空を見上げていた。「私は墓場に帰るぞ」
「ここはどこだ? 場所が分からんから帰れもしない」
「……その頭の傷で帰るんですか?」
「傷?」
思い出したかのように自身の頭に手をやる。
さっき暴れた時に傷が開いたのか、包帯に血が滲み、それに触れた指先の濡れた感覚に彼女は驚く。「うわ、」
「こりゃまずいな」
「まずいでしょう」
「……もしかしてさっきの人間に手当してもらったのか? この私が?」
「……目の前で怪我してれば誰だってそうするでしょう」
「墓乃上さん」という人格を彼女自身が目の前で否定し、暴れた時は気が動転したが、話してみれば今ここにいる彼女も普通の子どもだ。
精一杯張っていた虚勢が落ち着いた彼女は、再度頭の包帯を撫でては困ったように呟く。
「……初めてだな、こんなことされたの」
「……とりあえず、傷が治るまでここにいたらいいと思いますよ」
「ここって……そもそもここはどこなんだ、私の墓場はどこにある?」
「……あなた、山の中で倒れてたんですよ。ヘビか鳥でも狩ってたんですか?」
「ヘビ? ……まぁよく捕りに山に行ってたけど、」
「あの山は結構入り組んでますからねぇ……ちょっと迷っちゃったんでしょう。で、転んだか落ちたか……その頭の傷で動き回るほうが危ないですよ。今回は運良く助かりましたけど、無理して帰ろうとしてまた倒れたらどうするんです? 墓場の場所は後で調べておきますから、とりあえず治るまではここにいたらいいじゃないですか」
ヘビと鳥を狩って食べるのが好きなのは「墓乃上さん」も変わらない。
その話を元に嘘を紡いでいき、それを彼女が聞いているのを柱の影にいる新野、山本シナが見守る。
彼女に嘘を口にすることに内心罪悪感はあったが、忍というものは嘘をうまく操る者なのだ。
怪我と疲労、傷の痛み、そして知らない環境で心細いであろう彼女の心の隙を、慎重に、優しく掬い上げていく。
「……なんでお前がそこまでする? お前、見た目は幽霊に近いけど人間だろう?」
「ええ、それがなにか?」
「ふん、人間は私に優しくしない。みんな怖がって逃げたりするのに、なんでお前はそんなことを言う? お前、私をなにか騙しているのか?」
警戒心と虚勢、敵意を向けると同時に私から一歩下がるその幼い身に、違うんです、と両手を合わせて膝を付く。
「私、ずっと前から噂であなたのこと知ってたんです。墓場に住む幽霊たちのお嬢さまがいるって……ずっと憧れていたんです」
「はぁ?」
「だってそんなの、格好良いじゃないですか! 普通の凡人にはできない生き方ですもの、憧れちゃいますよ!」
「まぁ……はは、お前、なかなか見どころあるな」
「えっ、そんな……嬉しいです、ありがとうございます!」
最初に目覚めた時の尊大な振る舞い、言動を手に取り、うまくおだてて「知らない人間」から「変わった信者」になれたようだ。
これなら彼女が名乗る前から私が正体を知っていた状況にも説明がつくし、なにより彼女との距離がぐっと近づいた。
信者が崇拝する相手へいくら尽くそうが違和感はない。
「――お前、名前は?」
綺麗なぐらい嘘に流され、すっかり気を良くした彼女が問うてくる。
別にここで本名を名乗ることに不都合はないが、彼女には私が「人間の教師」であることを悟られたくない。
今までの言動からすると、彼女が持つ「人間」への警戒心はまだまだ底が知れないのだ。
できればこのままずっと「変わった信者」として尽くし、彼女の側にいたいのだが……信者、いや、下っ端らしい名前とは……。
「私、カゲマロって言います。よろしくお願いします!」
「ほう、そうか、カゲマロか! ……ふふ、喜べ、人間の子分はお前が初めてだ!」
「なんと……ありがとうございます! 嬉しいです!」
――ああ、我が一年ろ組の良い子の皆さん。
これが「喜車の術」ですよ。
内心そう呟くほど、まるでお手本かと思うぐらい鮮やかに喜車の歯車に乗ったお嬢さまが笑う姿に、変わった信者、カゲマロはようやく一安心のため息をひとつ吐いた。