澪→レイ
私のモノ(李牧)
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「秦へ⋯向かわれるのですか?」
「えぇ」
「李牧様が、ですか?」
「そうです」
この国の大王は、何を考えておられるのだろう
春平君を寵愛していたのは周知していたけどここまでとは⋯
更にそれを断れば反逆罪で処刑?
李牧様をなんだと思ってるんだ
国の王たるものがそのようでは、国の行く末も知れたものよ
「不満ですか?」
李牧様は困ったような笑顔で言う
「当たり前です!」
納得が行きません、と尚も感情を隠さない私に李牧様は、あはは、困りましたね。なんて言う
「笑ってる場合ではありませんよ?死に行くも同然です!」
「ですが、ここに居ても同じです。ならば秦へ出向き死なずに済むかもしれない方にかけましょう」
「⋯そうですね」
そう言われれば、そう言うしかない
「あなたも、連れていきます」
「え?私もいいのですか?」
願ってもないことを言われて驚く
「えぇ。ゆくゆくはあなたに、宰相として席に座って頂きたい。だから私の背中を見て学びなさい。」
「次期宰相ですか⋯?そ、そんな⋯私には無理ですよ⋯!」
李牧様の思想は出会った頃から読めない
なぜ私なんかに?
李牧様はどうなるの?そう考えて、一気に不安が押し寄せてくる
「万が一、です。その時は他の誰でもなく、あなたに宰相になってほしいのです。だから私はあなたを連れて行くのです。」
「万が一なんて⋯来ません!それにやはり私には無理です⋯」
「澪。あなたが最も信頼をおける人はだれですか?」
そんなの決まってる
「無論、李牧様です」
「ならば、私を信じてください」
「⋯はい」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
秦まではあと少し
馬車に揺られながら、少しだけ開けた窓の外を見つめる
「あぁ、そうだ澪。一つ言っておきます。」
ぼーっと外を見つめてると突然何かを思い出したかのように李牧様が言う
「なんでしょう?」
「会談先での事ですが、しっかり私だけを見てるのですよ」
「⋯?はい、わかりました(?)」
もちろんそのつもりだけど、どうしたのだろうか?
変な李牧様
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