澪→レイ
無意識の癖(昌平君)
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ガララッ…
「っ!」
誰!?ちゃんと使用中の札かけてきたのにっ…!
「うおっほ!ほんとにいたぜ…」
「だ、誰ですか!?」
「あぁ?俺は張英だ」
張英…?
張英…張英…張英………!!!
「この間昌平君が言ってた喬杏さんの親族のお方…!」
「そうだぜぇ〜?知ってくれてるなんて嬉しいなぁ…」
そう言い男は澪の浸かってる湯へ1歩1歩近づいてくる。
「いや!!こないでっ!!」
私は湯に浸かった体勢のまま後退りをするが、トンッと背中が湯船の端に当たってしまい、追い詰められたことを悟る。
「はぁはぁ…澪ちゃん、唆るなぁ…」
気持ちの悪いにんまり顔で近づいてくる
もう駄目だと思いぎゅっと目を瞑る
「ひぎゃあぁあぁ!!」
「え…?」
男の悲鳴めいた声に驚き恐る恐る目を開けると正面から首を片腕で捕まれ地から男の足は浮いていた。
「んぐっ!あがぁっ…!」
苦しそうな男の首を掴んでいるその者は切れ長の目で、虫けらを見るような至極冷たい目で男を見据えており、私のよく知っている様で知らない人物だった。
こんな冷たい目をしてる昌平君は初めてで、彼の目に映る張英でない私ですら恐怖を覚える。
「………お前はなにをしようとしてたんだ?」
「かっ…!あがっ…」
「…聞いているのか?お前はこいつに何をしようとした?」
自身の身体の重さで首が絞まりあがあがと悶えてる男に容赦なく問いかける昌平君
「何をしようとしたかと聞いているんだ!答えぬか!!」
「し、昌平君っ…!死んじゃうよ…!」
「…っ!介億!!」
「はっ!」
そう言うと昌平君はその男の首を掴んでた手を離せば、男はどさっと下に落ち、介億さんが男の両腕を後ろにまわし縄でまとめあげ立たせると、苦しいのか腰を曲げながらげほげほと酸素を求めて必死で呼吸を繰り返しながら連れてかれる様子を見下ろしながら、今にも殺してしまうのではないかと思うほどの殺気を纏っている。
「あいつに何をされた」
「え…?」
「…穢されたのか?」
「…う、ううんっ。何、も、され、て、ないよ…!」
私はさっきまで恐怖で震えてる事すら忘れてたけど昌平君を見た安心感からか、身体中が震えてる事に気付いたと同時に目から暖かいものが溢れてきた。
「っ…すまない、澪…!」
そう言い濡れた私を大きな身体で抱きしめてくれる。
「うぅっ…怖かった…!」
「…もう大丈夫だ、俺が居る。」
小さい子を宥めるかのように私の頭を優しく撫でてくれる。
そのお陰か段々と落ち着いてきて震えも止まった。
「…落ち着いたようだな。」
そう言って今度は昌平君の匂いのする深衣を掛けてくれる。
「立てるか?」
「うん、大丈夫…あっ!」
腰が抜けていた事に気付かず立とうとして体勢を崩したがすぐに昌平君が支えてくれたおかげで転ばずに済んだ。
「ち、ちょっと!」
「いいから大人しくしてろ。」
ひょいと軽々と私を持ち上げ姫抱きで脱衣場まで連れてってやると言ってくれる昌平君を見上げれば、整った綺麗な顔がすぐ目の前にあり、昌平君がこちらを向けば唇がぶつかってしまう距離にいる。
こんな至近距離で容姿端麗な彼の顔を見たのは初めてで、変に意識してしまう。今まで抱いたことのなかった、いや、立場も地位も何もかもが違う為か無意識に隠してた恋心。今思えば昌平君がどんどん遠い存在になってくのを遠くで見つめることしかできなくて、父が亡くなった時も感情を無意識の内に隠してきた。そうすれば気持ちは軽くなるから。昔からやってきてたんだ、この無意識の癖を。
それが今器から零れた水のように溢れ出した。
「そんなに見つめるな。」
「あ、ご、ごめん!」
ものすごくだらしない顔をしてたであろう事が容易に想像できて羞恥から顔に熱が集まって俯く。
.
「っ!」
誰!?ちゃんと使用中の札かけてきたのにっ…!
「うおっほ!ほんとにいたぜ…」
「だ、誰ですか!?」
「あぁ?俺は張英だ」
張英…?
張英…張英…張英………!!!
「この間昌平君が言ってた喬杏さんの親族のお方…!」
「そうだぜぇ〜?知ってくれてるなんて嬉しいなぁ…」
そう言い男は澪の浸かってる湯へ1歩1歩近づいてくる。
「いや!!こないでっ!!」
私は湯に浸かった体勢のまま後退りをするが、トンッと背中が湯船の端に当たってしまい、追い詰められたことを悟る。
「はぁはぁ…澪ちゃん、唆るなぁ…」
気持ちの悪いにんまり顔で近づいてくる
もう駄目だと思いぎゅっと目を瞑る
「ひぎゃあぁあぁ!!」
「え…?」
男の悲鳴めいた声に驚き恐る恐る目を開けると正面から首を片腕で捕まれ地から男の足は浮いていた。
「んぐっ!あがぁっ…!」
苦しそうな男の首を掴んでいるその者は切れ長の目で、虫けらを見るような至極冷たい目で男を見据えており、私のよく知っている様で知らない人物だった。
こんな冷たい目をしてる昌平君は初めてで、彼の目に映る張英でない私ですら恐怖を覚える。
「………お前はなにをしようとしてたんだ?」
「かっ…!あがっ…」
「…聞いているのか?お前はこいつに何をしようとした?」
自身の身体の重さで首が絞まりあがあがと悶えてる男に容赦なく問いかける昌平君
「何をしようとしたかと聞いているんだ!答えぬか!!」
「し、昌平君っ…!死んじゃうよ…!」
「…っ!介億!!」
「はっ!」
そう言うと昌平君はその男の首を掴んでた手を離せば、男はどさっと下に落ち、介億さんが男の両腕を後ろにまわし縄でまとめあげ立たせると、苦しいのか腰を曲げながらげほげほと酸素を求めて必死で呼吸を繰り返しながら連れてかれる様子を見下ろしながら、今にも殺してしまうのではないかと思うほどの殺気を纏っている。
「あいつに何をされた」
「え…?」
「…穢されたのか?」
「…う、ううんっ。何、も、され、て、ないよ…!」
私はさっきまで恐怖で震えてる事すら忘れてたけど昌平君を見た安心感からか、身体中が震えてる事に気付いたと同時に目から暖かいものが溢れてきた。
「っ…すまない、澪…!」
そう言い濡れた私を大きな身体で抱きしめてくれる。
「うぅっ…怖かった…!」
「…もう大丈夫だ、俺が居る。」
小さい子を宥めるかのように私の頭を優しく撫でてくれる。
そのお陰か段々と落ち着いてきて震えも止まった。
「…落ち着いたようだな。」
そう言って今度は昌平君の匂いのする深衣を掛けてくれる。
「立てるか?」
「うん、大丈夫…あっ!」
腰が抜けていた事に気付かず立とうとして体勢を崩したがすぐに昌平君が支えてくれたおかげで転ばずに済んだ。
「ち、ちょっと!」
「いいから大人しくしてろ。」
ひょいと軽々と私を持ち上げ姫抱きで脱衣場まで連れてってやると言ってくれる昌平君を見上げれば、整った綺麗な顔がすぐ目の前にあり、昌平君がこちらを向けば唇がぶつかってしまう距離にいる。
こんな至近距離で容姿端麗な彼の顔を見たのは初めてで、変に意識してしまう。今まで抱いたことのなかった、いや、立場も地位も何もかもが違う為か無意識に隠してた恋心。今思えば昌平君がどんどん遠い存在になってくのを遠くで見つめることしかできなくて、父が亡くなった時も感情を無意識の内に隠してきた。そうすれば気持ちは軽くなるから。昔からやってきてたんだ、この無意識の癖を。
それが今器から零れた水のように溢れ出した。
「そんなに見つめるな。」
「あ、ご、ごめん!」
ものすごくだらしない顔をしてたであろう事が容易に想像できて羞恥から顔に熱が集まって俯く。
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