澪→レイ
無意識の癖(昌平君)
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「澪?今日もお願いね?」
「は、はい!お任せを!」
いつからかな…
喬杏さんがなんというか、こう、言い方悪いけど自分の面倒臭いと思う事とかを押し付けてきたり、上手く言えないけど悪意が感じられるようになったのは。
初めの頃はもちろん仕事覚えるのに必死でそんなこと考えなかったけど
いや、それでも初めの頃はそんな悪意は感じられなかった。
昨日昌平君とお茶を飲んでる時に勘づかれたく無かったのはこれの事だけど、それに嫌がらせと言っても別に何か危害を加えられたわけでもあるまいし、仕事なり言いつけを全うしてきた。我ながら精神面は強い…
でも、今日は違った。
いつものように寒い廊下の拭き掃除をしていた時だった。
「きゃっ!!冷た!」
一瞬何事かとおもったが、すぐに自分の状況が理解出来た。
「なに、これ……うわ、くさっ」
へたりこんだ私の周りを見渡してみると、灰色の濁った、ところどころに食べ物の屑やら拭き掃除で出たであろう屑などが混ざった汚水が、私の頭から滴っていた。
汚水と言うのは憶測しかないがほぼ確実であろう。
そこで漸く、ハッと我に返り
「誰がこんなことを…?」
周りを見渡したが当然もう犯人はおらず、かといってこんな格好で邸内を歩ける訳もなく、自分の使っていた水を入れた籠の中に、自身の服をなるだけ絞り水分をある程度無くした後、拭き掃除に使っていた布に水を吸わせては籠に入れ吸わせては籠に入れを繰り返し漸く邸内を歩ける状況になった。
そんなことをしてたら気づけば昼餉時だからなのか、廊下では人がほとんどおらず、人目につかず湯浴み場へ到着。
「はぁ、こんな時期にびしょぬれ…風邪ひかないといいんだけど…」
と、昼からいち召使いが湯に浸かるなど不躾極まりないが致し方ない
しかしこんな格好でいれば怪奇な目で見られるし、第一に昌平君の邸を汚してしまう。
「ふぅー…少しだけ浸かって、パパっと身支度して出よう。まだやることはたんまりあるしね。」
頭や身体を洗い終え、湯に浸かる。
つかの間の休息。
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