澪→レイ
独占欲(昌平君)
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「あっ!澪~!」
部屋を出たら会いに行こうとしてた美男子に話しかけられた
「蒙恬じゃん!丁度会いに行こうかなーって思ってたところだったの!すごい!以心伝心なのかしらっ」
いしんでんしん?ってハテナを浮かべながらまぁいいやと言って嬉しいなーなんて感想をくれる美男子はご主人様とはまた違う種類のイケメン
「それでなんで俺に会いに来ようと思ってたの?」
ニコニコ美男子イケメンが言う
「定期的にイケメンは拝んどきたいじゃん?」
「あははっ、澪イケメンって、かっこいいってことだっけ?」
「そうそう!目の保養にね」
「ならもっと近くで見なよ」
ん?なになに??なんか雄の匂いがするよ!?
爽やか美男子イケメンにはこんな雄の一面も持ち合わせていたなんて…
顔に熱が集まって柄にもなく動けなくなってしまった
このままだとキスしてしまいそうな距離になった時反射的に目を閉じた
けど全然その後は何も起こらないので恐る恐る目を開けてみると
「…お前、何をしてる」
「せ、先生っ!!」
あわあわと慌てふためく蒙恬
「あぁいやっ…澪があまりにも可愛いこと言うもんだから揶揄いたくなっちゃって…」
てへっと言わんばかりの蒙恬に対して眉間の皺が深くなるご主人様
「あ!そ、そうだ!父から頼まれてたことあるんだった~!失礼します先生!またね!澪!」
と言ってピューンって音がなりそうな程素早く逃げていった爽やか美男子イケメン
「…で、お前は俺が止めなければあのまま口吸いを受け入れていたのか?」
わぁーすごい冷たい目…
完全にお怒りだよ、どうするの?澪、逃げていい?
「あ、あの…あれはその…違くてっ!」
何がだ?と顔で語る昌平君は私の次の言葉を待つ
「し、しょうがないじゃん!あんな顔で詰められたら誰でも動けなくなっちゃうよ!」
はぁ…と深い溜息の後に私の背中にあった扉を強めに開け私を押し込んで扉が閉まると同時に片手で私の顎を掬い強制的に視線がぶつかる
「お前は顔がよければ誰とでもするのか?」
「そういうわけじゃ――「ならばなんだ?」
ないけどって最後まで言わせて貰えなくて昌平君の言葉で遮られた
「…っ、わ、わかったよ!次はキスされそうになってもちゃんと断るからっ」
フッと小さく笑って「そうか」って聞こえたかと思ったら徐々に目の前が昌平君の顔でいっぱいになった
けど、感触は、ない
「言った矢先からお前は約束を破るのだな」
俺が止めなければ口吸いしていた
と、すごく冷たい表情で、目で言われる
「こ、怖いよ…」
これまでにない程怒ってる昌平君に対して初めて怖いと思った
なんでそんなに怒ってるのか全くわからない
「……すまない。取り乱した。」
忘れてくれなんて言って出ていこうとするから
「…っ、ちょっと!」
散々不機嫌散らかして怒って勝手に出てくってなんなの?
なんか段々ムカついて
私は…昌平君に、キスしてみた
「っ!」
予想外で驚いたのか嫌だったからなのか目を見開いているその表情は、初めて見る昌平君だった
「あっ…ごめんなさいっ」
自分で仕掛けたことなのに何でかわからないけど、悪いことしてしまった気分になってしまい
咄嗟に謝って俯いて、昌平君の顔が見れない
「澪…」
「えっ…んっ!」
呼ばれて反射的に顔を上げた瞬間今度は片手で顎をしっかりめに掴まれもう片方の手は後頭部へ回され後ろにあった扉に身体ごと押される
「んっ!はぁっ…んぁっ…」
何度も角度を変えて侵される口内に苦しくて胸を押し返そうとするけど当然敵うはずもなく無意味な抵抗と化す
「しょ、へ…く、ん、はぁっ…く、るし…!」
「っ!」
そう言うとパッと昌平君は離れ私はハァハァと肩で息をし、自分に酸素を必死で確保する
沈黙が二人を気まずくさせる
「…俺はお前が思うような格好のよい男ではない、こうして嫉妬に狂いやり場のない感情をお前に当て付け無理矢理に口吸いをした」
「えっ…?嫉妬…?なんで?昌平君が私に…?」
私は訳が分からないという感情で頭の中が一杯になった、だって嫉妬って、好きな人にするものでしょ?
「言わねばわからぬか…?」
「わからないよ!だって嫉妬って好きな人にするものだよっ、昌平君こそ嫉妬ってどういうものかわかってるの!?」
「好いてる女が他の男と口吸いしようとしてどうしようも無く心がかき乱されたと言ったならどうだ?」
「…私のことが、好きなの?…いつも冷たいし全然構ってくれないしそんな素振り無かったじゃんっ」
「十程離れた娘に恋焦がれてるなど言えぬだろう」
「そんなの大した事じゃないのに…!なんなら全然そんなの相殺しちゃう、いや寧ろ上回るくらい好きなんだから!」
精一杯愛を伝えてみた
「…俺は無愛想で不器用で、時にお前を先の様に壊したくなる衝動にかられるやもしれぬぞ、それでもお前は俺の事を好いてくれるのか?」
「昌平君の言葉を借りると、案ずるなってやつだよ、いつまでもなにがあってもずっと好きだよ。たとえ私が未来に帰ってしまう時が来たとしても私の心の中にはずっと昌平君を想い続けるよ」
そういうと腕を引かれ抱きしめられ、昌平君の色香漂う香の匂いにドキドキクラクラしながらも身を任せて自分からも彼の背中に腕を回しギュッと力を入れる
「澪…」
名前を呼ばれ顔を上げると三度目のキスをされる
三度目のキスは、愛おしそうな目で私を見つめすごく優しく何度もちゅっちゅっと、啄むような心地いい口付け
「んっ、昌平君…好きだよ」
ちゅっと唇を離し
「俺は愛している」
とまた優しい口付けをしてくれる
ふと昌平君がキスをやめるから、どうしたのかなって思いながら彼の顔を見つめる
「………もう他の男に顔が良いなど言うな」
伏し目がちに目を逸らしながら言う昌平君にとてつもなく萌え時にしてしまった私は今死んでも悔いは無いとすら思った
「昌平君以外になんて絶対言わない!てか最初からかっこいいの種類違うし!昌平君は別格だよ!好きって感情も入ってるから!」
「かっこいい種類…?別格か……ならばよい」
あーもうかっこよかったり可愛かったり怒ったり…本当に沼らせるんだから…!
ずっとこのまま続くといいななんて考えながらちゅっと口付けた
fin.
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