澪→レイ
他の誰かと笑わないで
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心の奥底にしまったものの、癖…なのだろうか
気づいたら王騎様を目で追ってしまっていて悲しくなる
大丈夫、時間が解決してくれる
大好きだったんだから簡単にこの気持ちが消えられてもそれはそれでなんか悲しい気もする
なんて王騎様に未練たっぷりな自分を慰める
「お前、馬鹿だよなー」
コツンと頭をこぶしで小突かれる
「いたっ!…今日に限ってなんでそれなのよ、こんな時はぶつかり稽古の方で良かったのに」
と言う私にまたニシシといつもの笑顔を向けてくる幼馴染に対して
眩しい、なんて思うとその笑顔に釣られて私も笑顔になる
王騎様への気持ちについて1度も相談なんてした事がないのに言わなくても分かってしまうのが幼馴染というものなのか、私がわかりやすすぎたのか
「あんたってムカつくけど憎めないよね
…まぁそんな所に助けられてるんだけどもね」
「お!珍しく素直じゃん、まぁ俺にしとけよ!な!」
とか訳の分からないこと言ってくるので前言撤回
「あんたとは死んでもイ・ヤ・だ!」
と手をグーにしてさっきの仕返しと言ってコツンと小突くと
いてっ!なんて言ってるけどしてやったりで笑えてくる
「はぁーおっかしー、さ!仕事仕事!」
「あっ、お、おーい!」
切り替えはえーななんていいながら仕事にもどってく幼馴染に
「ありがとうね」
と小さく呟いて今度こそ王騎への気持ちを奥深くに二度と出てこないようにしまったのであった
来世では、その笑顔
私だけに見せてください王騎様
その時はそんな風に他の誰かと笑わないで
私だけに、見せてくださいね
fin.