澪→レイ
他の誰かと笑わないで
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あなたが今私に向けてるその笑顔は、傍から見てどんな風に見えるだろうか
摎様にも向けるような
愛しい人を見つめるような顔で…
そんなふうに見えてればいいのにとまた強欲になってしまう私
「今日の夜は王騎様の好ぶ一「殿、少々よろしいでしょうか?」
好ぶ つ で…と横から入ってきた話でどんどん小さくなり中途半端に終わる私の言葉
「騰ですか、いいでしょう
それでは澪、また」
「ぁ、はい…」
あの副官いつもタイミング悪いのよ
なんて思いながら、あからさまに落ち込んだ返事しちゃったなぁ
「はぁー…」
またため息が出て幸せが逃げていく
ほんとに逃げるかは知らないけど…
なんだか損してる気分にはなる
「よっ!」
「いたっ!」
ドンという衝撃で気がそちらに向く
小さくタックル気味に話しかけてくるやつなんて
一人しかいない
「もう…なんでいつもぶつかり稽古みたいにするのよ!普通に話しかけれないわけ?」
と私がぷんすか文句を言うと、ニシシと少年のように笑う彼は私の幼馴染で摎様の召使い
まぁそんな私も彼ももう23だけど、小さい頃から一緒のせいかどうしてもお互い子供の時のようになってしまう
「笑って誤魔化すな!」
「わりぃわりぃ!そんなむくれるなよ、夜飯でも奢ってやっから!」
「え!ほんと!?なら今日だけは許す!!」
私は食い意地だけは誰にも負けない自信がある
こんな自信あったって何も意味ないのに
「ほんとお前は色気より食い気だよなぁ!ハハハ!」
とか言ってる彼を他所に、何食べよう、たくさん食べてやるんだと今からニヤニヤが止まらない
「私忙しいから、夜ご飯の時にね!じゃ!」
という私に
ったく、なんだよもう行くのかよーなんてぶつくさ言ってる彼をほっといて夜ご飯の為にたくさん働いてお腹空かせようなんて考えながら、よし!がんばるぞー!と心の中で自分に気合いをいれた
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