澪→レイ
知らなければよかった(信)現パロ
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学校が終わり、いつものメンバーで近くの喫茶店へいつもの様に行く。
そんな私の目の前で一緒にパフェをつついてるのは、同クラの貂と瘣…となぜか居る蒙恬。
女子(若干1名を抜いて)が集まると必ずと言っていほど始まる話題。
「ねぇ、澪」
「ん?何、貂?」
「今日こそは話してもらうからな」
「な、なにを…?」
「しらばっくれんなよ、澪の彼氏の話!」
「だ、だから特に面白いことなくて普通なんだってば!」
そう、恋バナ。
もっと言うなら恋バナより突っ込んだ話。
この話題は私が何度もはぐらかしてきた話なのである。
だって…だって、信が彼氏だなんて言えない。死んでも。
なぜ言えないかって言うと…
散々信のこと
ありえない、無理、恋愛対象じゃない、私は大人の人がタイプなの!
と言いまくっていたのにも関わらず、いつの間にか好きになっていた。
嫌よ嫌よも好きのうち、ってやつ…?
こんなの別に大した理由じゃないのかもしれないけど、私にとってはなんか、許せないというか…照れくさいというか…
だから信にも「絶対に私たちが付き合ってること内緒だからね!!」と釘をさしてある。
皆から何も聞かれてないことから、なんとか秘密は守られているらしい。
そして数週間前蒙恬が話し出した事がきっかけで私に矛先が向いた次第だ。
その内容が、蒙恬の性癖が特殊らしくて最近彼女に避けられてるらしい。
蒙恬も私たちに話して初めて自分が特殊なことを知って、やんややんやいわれるもんだから「なら澪の方はどうなんだよ」って今いる女子の中で唯一彼氏のいる私に矛先がむいたもんだから、はぐらかしてきた訳で…
名前を言わなければいい話だけど、念には念をってよく言うじゃない?
「澪、もういっそのこと話したらどうだ?こうなったら貂はお前が話すまで一生この話題を出すぞ」
「瘣まで…」
「俺に変だ変だ言ってるけど、澪の彼氏の方がやばかったりして?もしくは澪が…とか」
そう言うなり蒙恬はニヤニヤしながら、いつの間にやら食べ終わってたパフェの器を端に寄せて、私が最後まで取っておいた大きなイチゴを盗んでった。
「あ!ちょ!蒙恬!私のイチゴ!!!」
「早く言わないし食べないからこうなるんだよ」
そう言うとまた私のパフェに伸びてきた蒙恬のスプーンから守るように私は自分の方へ引き寄せた。蒙恬は「あぁ、残念」と悪びれる様子もなく言う。
「話が逸れた!澪!今日こそは絶対聞くまでかえさないかんな!」
「もー…わかったわよ」
本当に返してくれなさそうなので、どうにでもなれ精神で話し始めると、3人は私をじーっと見る。
「その…全然普通だよ?そんな蒙恬みたいに変わった性癖なんてものもないし、もちろん私も…」
「へー?彼氏は俺みたいに汗とか唾液とか数日お風呂に入ってない頭のにおいが好き、とか無いんだ?」
「だから蒙恬の場合は特殊過ぎるんだ」
考えただけで気分が悪くなるな…
もっともなことを言う瘣に大きく頷く。
「本当になにもない!普通!少しくらいあってもいいんじゃ?って思うくらいだもん」
「なーんだつまんねーの」
貂は私の恋愛をつまるつまらないの観点で見てるのか…と思いつつ、続けて「今更思い出したけど」と言う貂に、みんなの視線が集まった。
「そういえば信もちょっと変わってたよな…?」
信…?なんかあったっけ?
さっきもみんなに言ったように、本当になにもないけどな…
「あぁ、あいつな」
「信かぁ、俺も聞いたことあるはずだけど、なんだっけ?」
私はごくりと生唾を飲んで続きを待つ。
「まぁそんな驚くような事じゃないんだけど、あいつ元カノに膝枕してトントンしてもらってたらしいぜ」
え…
確かによく要求されてたけど、まさか元カノにもやって貰ってたなんて…
「つーか、あいつが好きと言うか始まりは元カノがそうするのが好きで、やってもらってるうちに信も好きになったって言ってたな」
「…信に、聞いたの?」
「いや、オレは信の元カノと仲良かったからよく話聞いてたんだよ」
「そう…なんだ」
元カノが好きだったんだ。
それを私にも求めてたんだ。
まだ元カノのことが好きなんじゃん…
今までこれと言って元カノの話とか聞いたこと無かったから知らなかった
てかこんな話聞いても言わないよね…?
だって今カノにもさせてるんだから、普通言わないよね
はぁ
なんかもうやりずらいよ
ていうかやりたくないと言うかショックというか悲しいというか悔しいというかもう感情がごちゃまぜでわからない
ただ言えるのは
知らなければよかった
fin.
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