主≠監。
wet sandwich
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今日もまた呼び出された。
最近はオクタヴィネルの生徒数人にも見つかっており、理由は知ってか知らずか、白い目で蔑まされるようになっていた。
が、お咎めもなく、女性である自分の出入りしている噂が広がっていないのは、裏で力が動いているいい証拠だなと思った。
きっと、あまり深く考えるのはよしとしない理由が同時に働いているのだろう……名無しも知らないふりをしていたし、それでいいと割り切れた。
「あ、ねえねえ……ここにお前の写真投稿しちゃってもいい?このめーっちゃ泣いてるやつ~」
「っ……な…」
「ほらいいよって言ってよー……じゃないとつまんねえ」
「……いや…、ん……ッ!!」
「あはぁ、だよねぇー載っけちゃったらお前の人生終わるもんねえ……ホントはこーんなスケベでした~!なんてみんなが知ったら大変だよねえ」
――――。
それはラウンジの個室で、いつものように凌辱の夜を過ごしていたときのことだった――。
名無しは、自分にどかりと跨るフロイドから相変わらず逃れることもできず、彼にスマホの画面を覗くよう強要されていた。
中身は写真だ。
それも、無数に写っているのは自分の……。
いままで撮られてきた脅しの材料をフロイドがわざわざフォルダに纏めてまでいるということは、それだけ閲覧頻度が多かったのだろう。
好きなひとに興味を持たれ見られているとはいえ、それでも複雑なのは当然だった。
元々、こんな形で愛されることを望んだわけではないのだから。
「………」
彼のスマホには誰にも見られたくない、知られたくないものばかりが溢れており、ときには再生された動画が目に入る。
嫌でも当時のことを名無しに思い出させていた。
こんなの、撮られている側も正気じゃないし、撮る方もどうかしている……。
つまりはフロイドにも、ジェイドにもそれはあてはまった。
そして勿論、名無しにだって――。
「あ、ねえーこの子可愛いね……オレ手ぇ出していい?そろそろお前にも飽きてきたし」
「……!」
「ぷ……!あはぁっ、冗談でした~!また本気になってやんの……まぁそこがイイんだけどさ」
フロイドにはそのとき、写真のフォルダと交互に見ていたものがあり、同じものを名無しにも見せていた。
開いたアプリはマジカメのそれで、更に、覗いていたのは名無しのアカウントだった。
名無しは自身の目に映るものが、自らが数日前に投稿した記憶のある画像だったことに慄き、背筋を震わせた。
そのまま起き上がれずフロイドに屈していたけれど、思わずスマホを取り上げようと腕を伸ばしてみせる。
まあ当然、そんなことは出来はしなかったのだが……。
自分の学校のこと、部活のこと。
プライベートは勿論、趣味に遊びに、それらが沢山散らばったアカウントだ。
明朗な学生なら誰しもありえる典型的なものでも、思い出の詰まったIDがどうして知られていたのかと問う前に、名無しがフロイドから視線を逸らせば、そこに答えがあった。
「……ッ…」
「!……ふふ、そんなに睨まないで下さいよ…知られたくなかったのなら、鍵でもつけておけばよかったのでは?」
「…ん……ぁ…」
「まあ、そんなものをつけたところで、僕に探せないアカウントはないと思いますがね……ふふ」
「…!や……」
名無しがラウンジ内で目を向けた相手がフロイドではないのだとすれば、他にはジェイドしかいないだろう。
この日は二人とも揃っており、ジェイドは個室のデスクの引き出しに手を伸ばし、軽く自分の雑務をこなしていた。
それが終わったら名無しを抱こうと思っていたのだ。
それまではフロイドに彼女を任せ、書類に目を通すあいだは、甘い嬌声をBGMにでもできればと考えていた。
もっとも、フロイドが名無しを抱く時に彼女が出す声音は、ジェイドの思うような甘美なものとは程遠かったのだけれど……。
悶え苦しむ、その中に微量に混ざった喘ぎは、なかなかどうしてフロイドにしか出せないものだった。
ジェイドはそれを、ほんの少し羨ましいと思っていた。
「ジェイド……ッ」
「はぁ……まったく。貴方に睨まれて興奮してしまいましたよ。そんな誘い方、何処で覚えたんですか?今日は後手にまわろうと思っていたんですがね……」
「!あ……」
「……もう面倒なので、今夜は同時にしましょうか……ね?はいどうぞ」
「ッ……っぐ、んむ…」
フロイドが自分のスマホで名無しのアカウントを見ながら高らかに笑っていたのは、自分の操作一つで、彼女の未来がかわる状況を作っていたからだった。
名無しの愕然としている様子に、もしも此処に彼女の味方がいるとするならば、言葉も出なかっただろう。
どういう術を使ったかは定かではない。
けれど、彼女のアカウントのログインパスワードさえ掌握していたジェイドが、フロイドのスマホで名無しのそれを弄れるように仕向けていた。
卑猥な画像を添付して、画面の向こうの見えない相手数多に発信することなど、彼らには造作もないということだ……。
それと比較すると、ただ写真や動画を撮られて脅されているだけのことが、どんなに可愛く思えたか――。
「えージェイドは後でって言ったじゃんー今オレのターンじゃね?」
「そう言わずに……悪いのは名無しさんですよ……。僕だって、煽られれば昂りもします」
「んー…まあいいけどね……でもブチ込むのはオレが先ー」
「分かっていますよ……僕は口でしていただきますか…ら……んっ」
アカウントを特定され、侵入までされた。
その犯人が同じ部屋に居ても、当の本人は悪びれるどころかにこやかに微笑んでいる。
机上と引き出しにしまったそれぞれの書類から手を離すと、ジェイドは名無しの視線に応え、彼女を挑発した。
小さく靴音を立てて近付かれる緊迫感は、何度味わっても慣れやしない。
フロイドの捌け口になる為に今は寝かされていたのに、彼がセックスに耽る前、珍しくジェイドは割って入り、ソファに腰を下ろした。
軽く膝枕を拵えてやれば、名無しは頬を染め、ジェイドの行動を嬉々として感じている。
その様子が馬鹿みたく伝わるほど表情豊かだった彼女は、ジェイドにとってはいつだって見下ろし甲斐があった。
が、それも束の間、彼は自身の腰部を緩めると、下着をずらして欲望を突き出し、すぐに名無しに咥えさせた。
「んぐ……、ッ…ふ……」
「ふふ……そんなに嬉しいですか?僕のこれが…既にこうなっていたことが」
「ッ……あ、…んむ」
「ん…上手に咥えてくださるので、特別に教えて差し上げましょうか……。僕もね、フロイドが撮ってくれた動画を時々見ては、貴方のことを思い浮かべているんですよ?」
「っ……、…んん…」
「嘘だと思いますか……?とんでもない…貴方と同じで、一人でだって……ふふ。信じるかどうかはお任せしますがね」
「…ッ……」
名無しにとって、二人が揃ったときの絶望感は本当に大きかった。
時々はどちらかが不在で、どちらかだけに抱かれる夜もある。
けれど箍が外れれば、結局求めるのは両方だ。
芯だけは彼らを否定する……が、快楽を注ぎ込まれれば最後には縋り付いてしまう。
選べと言われるのが、今更名無しにとっては愚問に等しかった。
どうしたって、いやなところ、いいところ……程よく二人で分け合っていれば、どっちも、と応えるしか彼女にはなかった。
今はなんだかそれを見透かされているような気がして、フロイドが終わる前に、ジェイドはこうして傍に来たのかもしれない。
そう思うと名無しは寒気が止まらず、腕や腿にうっすらと鳥肌を浮かべた。
「!ん、む……」
「あは…ジェイドにめーっちゃ奥まで咥えさせられてんじゃん……苦しそーかわいそーでも楽しそう~」
「は……ん…、!!んん……」
「まあかわいそーとか思っても、ちゃっかりオレもヤるんだけどさ…あはは……ッ、ん……」
「!!」
ジェイドの丁寧な話し口調は、名無しを油断させることにも適しているようだった。
まんまとかまかけに嵌ったような気がして、胸がきゅっと締め付けられる。
彼らが居ないところでのことさえ見透かされている……そう思えるほど、その喋りは巧妙だ。
「ッ……」
「……」
確かに、二人に絶望しつつ、同時に惚れてしまっているのは事実だ。
選べないし選ばない。
決められないし、決めない。
呼び出されない日はホッとするのに、そのまま夜が来れば寂しいと感じてしまう自分が、いつもそこに居た。
そういう夜は、いけないと感じながらも思い出すのだ。
目を閉じて強く想えば、映像となって鮮明に映るから……。
自分のベッドシーツを蹴って、利き手は下着の中へ、もう片方の手は胸元へと伸ばす。
小さい吐息がハァハァと漏れれば、陰部からも溢れるものが同時にあった。
「…あ……」
見られている筈などないというのに、ジェイドの名無しを見る目は、まるで確信でも得ているかのように左側が光っていた。
これ以上ないような辱めをただの言葉攻めで浴びながら、口淫ゆえに何も話せない名無しは、黙って彼を咥え込むしかなかった。
そして痺れを切らして、途中で下半身を独り占めするフロイドに同時に犯される。
さすれば嫌がりつつも、彼女にとっての理想の状況は成り立った。
――――。
「ふ……ンン…、っはぁ……んぐ」
「ねー……すっげぇやらしーね~お前……なんかいつもより締まってんだけど。もしかしてジェイドの咥えてるから?」
「っ……ん…」
「あーわかった……ジェイドの咥えながら、オレに突かれてるからだよねー?これがイイんでしょ?ねえ~」
「!ッ……は、……あ…」
「あんま3Pにハマんないでよー?ジェイドが居ないとき手ぇ抜いたらオレ怒るよ?」
ソファの座面が両膝にあたり、きちきちと革張りのそれが軋みとは違う悲鳴を上げている。
背を預け、寝かされながら凌辱を浴びていた名無しは数分経過して、今は四つん這いにさせられていた。
四肢で歩く家畜のように膝をつき、身体を支えている腕は手首が震えている。
時々片手だけソファに喰い込ませていたのは、口含まされていたジェイドの竿に触れる為、利き手を添えていたからだった。
「ッ……あは…っ、やべえ…めっちゃキモチイイ……ねえジェイドー…ジェイドは?」
「、っ……勿論…ン……ッ、また上手になりましたね、名無しさん……すごく好いですよ…」
「えーじゃあオレも出したら掃除してもらおーっと……うーんとキレイにしてね?はは……ッ」
「フッ……」
服を捲られて二人の視界に捉えられていた曲線は、腰のくびれがよく目立つ。
臀部の窪みには少量の汗が溜まり、湿っぽい見た目が二人の性欲をなおも掻き立てた。
フロイドはそこへ両手を掛けて掴み、背後からおもいきり抽送に耽っている。
わざと肌同士をぶつけてぱちゅぱちゅと音を立てれば、いやらしさからか、名無しの膣はよく締まった。
一方でジェイドは体勢を変えることなく、ソファに座ったまま名無しに陽物を咥えさせていた。
四つん這い、重力によって彼女の髪が彼女自身の顔を隠せば、それを束ねて表情を窺い続ける……。
窄めた唇と手淫による同時のそれは、ジェイドの眉を顰めさせ、軽く息をも吐かせていた。
名無しにとってはその吐息が濡れる元にもなっており、フロイドの次、早く挿れて欲しいとも密やかに願っていた。
「ん……はぁ…、ジェイド……」
「!……ふふ…そんな声を出して…貴方を今突いているのは、貴方の大好きなフロイドですよ?」
「っ……」
「……その表情…僕に色々とお望みのようですね…本当に素直で可愛いです」
「、……ッ…」
「ふふ、分かっていますよ…ちゃんとフロイドの相手が出来たら、貴方の好きなコトを沢山しましょうね?キスもして、耳も…首筋も……乳首もたっぷり舐め回して差し上げます」
「ハァ……んむ…」
「それから?腿を撫でて、柔らかな肉襞にも甘く噛み付いて……僕の舌先で、貴方の可愛いクリトリスも弄びましょうね」
「んッ……」
「あとは……そうですね…―――それじゃあ今夜撮ったものは、三人で新しくアカウントを作って、マジカメの中で共有でもしますか」
ふと、フロイドは確かに名無しの膣中に締め付けられ、その快楽に高揚していたのだけれど、時々妙な表情も浮かべていた。
彼の周りに疑問符が漂っているのは、ジェイドが難しい単語を口にしていたからだ。
もっとも、それは名無しにとっては卑猥な言葉でしかなく、意味が分かるぶん、顔は赤らむばかりだった。
人間の身体でいる以上、それを熟知している好奇心の強いジェイドにはきっと嘘も通用しない。
元よりつくつもりもなかったけれど、ここまで直接的に囁かれると、彼に視線を合わせるのは本当に恥ずかしかった。
何度犯されても、辱められても、その度に新しく恥辱に塗れさせられる……。
「な……!!……ッ、んむ…んん……ッ」
「あは…!まーた締まった……ジェイドの言ったことにいちいち反応してやんの…まあオレはあんま意味わかんねえんだけど。でもおもしろ~」
「っ……ん、ン…」
「オレもあとで別アカ~…てゆーかめんどくせえからジェイド作ってよ……ちゃーんと鍵アカね?」
フロイドが終われば、今している口淫を切り上げることも許され、次の段階に移れる。
ジェイドが触れてくれる、抱いてくれる……。
長い指先を使って、艶めいた唇から割って伸ばす舌を使って、愛してくれる。
淫語にも反応していたゆえ、思わず浮かれてしまったこともまた恥ずかしかった。
ばれていないと思う傍ら、こういうときは絶対、ジェイドは気付いている。
その証拠に、身の凍るような言葉が甘い囁きのあとに続けば、後頭部をぐっと掴まれて、口淫はとても乱暴なものへとかわっていた。
まるで灸でも据えられた気分だ……。
そしてどうか、ジェイドの言葉は冗談であって欲しいと名無しは願った。
「――!!んむ……っぐ…」
「ん……どうしました?別に問題ないでしょう……?僕とフロイド、それに貴方しか見ないんですから…それとも、誰かに見られるかもしれないのがご不安で?」
「ッ……ン…!!」
「大丈夫ですよ……ふふ…そんなに怯えるなら……今夜はもう、僕の寵愛は不要ですか?気になってはきっとろくに感じられないでしょうし、それなら僕は此処で終わって…」
「!……っ…や……欲、……抱いて欲し…ジェイド…ッ」
「……かしこまりました」
名無しが願うものは大体叶わない。
唯一恵まれていたのは、セックスに対する快楽だけだ。
こうやって、何度も何度も巧みに自分から求めるように仕向けてくる……快感以外は決して有利になれないように。
そんなジェイドの言葉にまた翻弄され、彼女が口にしてしまう事実は、二人が何よりの証人にもなった。
そもそも、まだゆるやかだった口淫を強かで激しいそれにしておいて、終われる筈がないのだ。
きつくきつく、そのとき強引に唇を窄めさせられたのは、ジェイドも高みを望んでいたということなのだから――。
「ねーオレもうイクよ~?いーっぱいなかに出すね?ちゃんとおそうじしてね?…名無し………――」
「…ッ……っむ、ンン…――ッ」
腰にちくりと痛みが走る。
フロイドの爪が急に食い込んできたからだった。
ずっと律動を止めることのなかった彼が絶頂に辿り着くのは当然であろう……そのマイペースさが、いかにもフロイドらしいと思う瞬間だ。
それは、名無しがジェイドの駆け引きに翻弄されていようとお構いなしであることをよく物語っていた。
彼女の経験からすれば、このあとのこともなんとなく想像できた。
射精後、自分の口はジェイドのものからフロイドのものへと咥えるものがまず換わる。
白濁を出しきった陽物の掃除をさせられて、そして急に飽きたと吐き捨て、まるでセックスなんかしていませんでしたと言わんばかりに、一気に蔑ろにされる。
フロイドにも好意をまだ捨てきれない分、その瞬間だけはどうしても辛くて、名無しはそのたびにジェイドに縋った。
飽きられた後の自分を大切に、大事に愛してくれる……。
だから彼女には、二人のどちらも必要だった―――。
「ハァ……んぁ…、おそうじもキモチイイね……オレまた勃つかも…、ンっ……」
「フロイド」
「!……む…、アー…じゃあオレはマジカメでも見とこー……。あとこれ撮るんだっけー?あは」
ぼんやりした視界と意識の中、フロイドは名無しの予想どおりに行動を起こしていた。
ジェイドと交代し、射精を経た掃除後の冷めきったフロイドの表情は、絶頂時のそれとはまさに程遠いと言っていいものだろう。
彼の残滓を喉の奥に通して一度咳込むと、名無しは耳にした言葉に一瞬ドキッとした。
二度目が来るか……けれど、その期待は糠喜びに終わった。
どれだけ後処理を評価され、気まぐれにフロイドが再度自身を勃たせようとも、とにかくいまはその機がよくなさすぎた。
「!んん……っ――は、ぁ…ッ、あ……ァ…ッ、ジェ…――」
「……あーなんか。ジェイドもさー……好きだよねホント」
「ッ…、んぁ……あ…!はぁ…」
「名無しの声はカワイイんだけど……ちょー感じてるし。けどオレ面倒だし、ぜーってえここまでしたくねえもん……だからジェイドが居てくれてマジ助かるわ~。はは!」
汗の滲む湿った肌に艶めかしく触れられる。
四つん這いからまた、ソファで元いた状態へと戻された名無しは、自身に覆い被さったジェイドにその身を奪われ、唇を塞がれた。
彼女が寸前まで何を口含み、しゃぶり、舐ろうとも、構うことなく濃密にキスを交わす。
そのキスが終わっても、ジェイドの舌は別の場所へと移り、しつこく這うまでだ。
そしてそんなジェイドと、それを喜々として貪り求める名無しの様子を間近に、フロイドは眉を顰め若干引いていた。
とはいえ、スマホを手に取って撮影ボタンに指を重ねたのは勿論、二人で彼女を脅す為の新たな素材を手に入れる為だった―――。
20200415UP.
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