主≠監。
dreaming island Ⅱ
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「!?名無し……ッ……こら…」
「ありがと……トレイ。……その、……あのね。トレイはなにもしなくていいから……ん…」
「!待っ……俺はそんなつもりは……、ッ……」
何度目の正直をもって、トレイが今驚いていることか……。
けれどその表情さえも愛しくて、まだまだ自分の知らない彼を知りたくて、それ一心に身体が動く。
どれだけ体力を消耗していても、突如として沸いた好奇心、自分の理性に名無しは負けていた。
互いに貪欲なら、自分だってトレイに与えたい。
その瞬間の顔を見たい、と――。
「声…聞こえちゃうよ?もう少し小さく、っ………ふふ、勃ってる……」
「~……ッ…言っただろう?抱きたいのは本心なんだ……ただ今日はお前に負担がかかりすぎて……お前さっきまでジェ、ッ……――いや、ごめん……」
「、……ん、……そうだね…。でも……トレイがそうさせるんだよ……?」
「ッ……待…これから部屋には連れ込んでも、俺は本当に一緒に…少し眠……、ッ……」
「ん、……あの…ね……私への負担が大きいことが分かってるなら、トレイがこのあと眠るだけって約束を破らないのも分かるよ……彼女だもん」
「…ッ……」
「…だから……私が帰ったあと、トレイが一人でするのも分かっちゃった……私の匂いが残ったベッドの上で……ちがう?」
「!名無し……、ッ……」
「それはいやだな……って…。気持ちよくなるなら私でそうなって欲しいもん……ね、だから……私にさせて?いま私のすることで好くなって……?ン……」
――これは自分がずっと見たかったもののひとつかもしれない……。
そう思ったのは、名無しがそこにしゃがみ込んでトレイを見上げた瞬間のことだった。
ひとつになっているとき、貪り合って溺れているさなかに見る彼のそれとは明らかに違った、けれど淫靡さは変わらない色のある表情。
眼鏡を外していたからか、幾分そう思えた。
「名無し……ッ…、ァ……」
ずっとずっと攻められてばかりだった。
言葉で嬲られて強要を強いられ、けれどそれが自分には性癖で、心底心地好いという事実が或いは視野を狭めていたのかもしれない。
「ン……!ぁ……」
「ちゅ……ンン、ん……好く…なって?……ね、トレイ…?」
「ッ……名無し、ぁ……んんっ……」
外に意識を傾ければ、まだ二人の騒々しい声とシャワーの音が聞こえている。
けれど目の前の存在に集中し直せば、そこには困り眉を作り、片手は口元を抑えているトレイが立っている。
まさかこんな展開になるなどとは思いもしなかったのだろう。
が、それは名無しだって同じ気持ちだった。
ワンピースの裾が床に擦れ、湯を含み生地の色がどんどんと濃くなっていこうとも、名無しはトレイへの攻めを止めなかった。
制服のベルトに手を掛けてファスナーをおろし、怒張していた彼を下着から解放して行った手淫口淫が終わる機があるとすれば、それは当然決まっていた。
「名無し……あ、ぁ…ッ…んぁぁ……」
「んぅ……すごいね…トレイの味がする…甘くてしょっぱい味……美味しい」
「ッ……お前…ン…ッ……そんなこと言…、こら……そんなに扱くな…ッ……んっ」
「だって覚えちゃうよ……いつもトレイが私に言って……言わされることと同じだよ…?」
「ハ…ぁ……ハァ…止め……そんな咥えたら…ンン!」
「ん……ねえ、受け止めるから…トレイの。……イクとこ見たい……出してくれる?」
名無しがトレイへの想いを吐露して、この瞬間に芽生えた感情を包み隠さなかったのは、どこか開き直りもあるかもしれない。
愚かな自分も、色事に溺れて恥じらう自分も、何もかもを含めた自分自身を知って欲しかったのだ。
それにジェイドも知らない自分を見て貰うことで、気持ちにゆとりも持てると思った。
これらが浅はかな考えと思われようとも、トレイを攻めたいと感じたのは事実だったし、それを今したいと思ったのもまた本心だった。
そして驚きながら怒張をひくつかせるトレイは荒々しく吐息を漏らし、下半身に来る快楽に感じていた。
今まではその殆どが後頭部を押さえ込み、掴んでそれを離させず、咥えさせてばかりだった。
それが腰を震わせながら名無しの頭を突き放そうとする……。
その仕草は彼にとっても知らない感覚に近しいものを味わわさせており、立っているのもやっとの思い、絶頂を間近に、やがて震えは全身まで広がっていた。