主≠監。
Be blessedⅢ
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「フフ……逸らさないでくださいよ……可愛い……」
「は…っ……ぁ……はぁ…ン……」
「認められませんよね……こんな欲張りで、どちらかなんて選べない……どうしようもなく淫らな…淫蕩な自分なんて」
「…ッ……」
内側の敏感な部分を途切れることなく擦り続けられ、脈切れがはじまっても、下腹部の熱が波打っていたことを顕著に感じる。
外側ではまだ、充血したままの表皮の中がじれったさを持っていたけれど、名無しは一度中で果てさせられたことで途方に暮れたような気怠さを纏っていた。
脱力する身体はジェイドに支えられ、託けて浴びる抱擁になおもキスの雨が降り続く。
彼が口にしていることはでたらめばかりだ……そう思い続けていなければ自分を見失いそうで怖かった。
「僕もあのとき……貴方の願いを聞き入れて、その願いどおりに貴方を抱いて……お互いにとって都合のいい相手と捉えるようになってからは、時折会ってはこうしてきました」
「じぇ、い……、……?んぅ…あ……」
――絶頂で震えた両膝をジェイドに撫で回されながら、まだ終わりが見えない行為の着地点を虚ろに探す……。
ふとそのとき、膣中の窮屈な感覚がぬるりとした感触と共に薄れゆき、まずは一度ジェイドが自身から離れたことを名無しは理解した。
もちろん、安堵感など持てる筈もなかったけれど……。
それに、次に巻き起こる絶望から逃げる術すら思い描く時間さえ、ジェイドは与えてはくれなかった。
「貴方に好きな人が出来るまで……今思えば、それもじゅうぶん歪みに歪んだ思考でしたね……遊びがエスカレートして、好奇心が湧いて選んだ相手が、偶々トレイさんでした」
「…っ……ジェイド…!!や……だめ…舐……ンン…ッあ……舌いや…あ……ッ…」
「ちゅく……ん…ん。――…そのトレイさんを、貴方は本気で好きになってしまったんですから……それも両想い。きっとただの後悔どころではないでしょう……今だって」
「!ジェイド……だめ…ほんとにもう舐……!ひ……ああ…ッ…――」
繋がりを解いたジェイドは、珍しく名残惜しそうに頬を赤らめていた。
それだけ名無しのなかの居心地が好かったのだろう。
冷静でいられなくなる彼を見ているのはあまりにも新鮮だった。
身形を偽ってまで自分を抱くジェイドの気持ちは、本当はそんなことをしでかしている時点で読めたことなのかもしれない。
たとえ食堂で、フロイドが口走った言葉を聞いていようといまいと……。
けれど捉え方を変えれば、何を考えているか分からないからこそ、身形まで偽って自分を抱いたのかもしれない。
結局こたえは見つからないまま、名無しは陰部に触れるジェイドの唇に声を荒らげ続けた。
「チュ……ふふふ。……ひくついて…舐められるの、ずっと待っていたんですね。途中で止められるのだって本当に辛いですものね……ああ…また赤みが増したように見える…」
「いや……あ…んぁ……!ジェイド…、ら……」
「こうして舌先で撫でる度にぴくぴくして……とってもかわいいです。名無し……クリ、きもちいいでしょう?ね…もっと激しく……?」
「ち……が、ッ…んあ……!!……ひゃ、ァ……ジェイド…だめだってば……も……ッ」
「ン……んぅ、ん…ッ……フフ。大丈夫です……もう途中で離したりしませんから……いいですよ?イッて……貴方のかわいい声も、顔も……僕だけに」
「!!ひ、ィ……、ァ……」
一度中で果てただけで終わるわけがない……。
それを痛感しているからこその抵抗も、名無しにとっては渾身のつもりだった。
が、とろけた身体に出せる力など、ジェイドにとってはどれだけ儚く感じたことだろう。
織り交ぜる会話など余裕も余裕のようで、いやらしく煽られながら陰核を愛でる彼の舌は、いつまでも執拗に蠢いた。
「や……それ…それいや……だめだってば…ッ、ジェ…イ……!」
「ん……ちゅ。……ぅ……はむ、…ンン……」
「ら…って……だめなのに…ッ!ジェイド、っも……離……いく、の……いくからだめ!!ア……ッ…ああイク…、イクイク…ぁ……ッ――!!」
そしてあまりにも簡単にゆるす二度目。
形容しきれないほどの悔しさが溢れて滲む涙の粒は、名無しの頬を幾数に滑ってゆく……。
表情と、声色と、身体が感じるそれのすべてに矛盾が走る様は、まるで異様にさえ思えるものだ。
少し前までは渇望していた、机上の上で寝かされ、その場にしゃがみ込んだジェイドの舌で達かされる行為。
それをこんな形で受け入れて、名無しはまだまだすべてを飲み込めずにいた。
「――……は、ぁ…ッ……」
それと同時、虚ろな顔をしていたところ、名無しの視界には再びジェイドが映る。
自分に舐陰するために膝をまげていた彼が立ち上がったということは、”そういうこと”だ…――。
「ン……。ちゅる……、ふふ……名無し?」
「!ひ……んぅ…ぁ……はぁ……はぁ…」
「久しぶりに見れて嬉しかったですよ。僕の舌でねっとり……クリトリスを愛されながら、きもちよさそうに悶えて……フッ。おもいきりイク姿は本当にかわいくて、綺麗で……大好きです」
「――……て、…もう……ゆるして、ジェイド……ハァ…ッ、……?」
名無しは再びジェイドの侵入をゆるすまいと、形ばかりではあったけれど下半身を力ませた。
妖艶に微笑む彼を見れば、また繋がってしまうと思うのは当然だ……それくらいは虚ろ虚ろとしていても分かった。
はじめから膣を窄め、内股を必死で作ろうと膝にも力を込め、更には逃げることだって或いは可能かもしれないと、起き上がる努力をみせる。
けれど名無しの予想ははずれていた。
というよりは、ジェイドが彼女の想像の上を行っていた。
起き上がって前のめりになり、身体を倒して髪を撫でるジェイドは、いやらしく言葉を続けながら鋭い歯を見せて笑った。
挿入が来ると思い込んだ名無しの虚を突き、その発言に生々しさを含ませる……。
「ですが……ふふ、やはり聞きたかったですね……”クリきもちいい、クリいっちゃう……”…って」
「、ッ……」
「あれを耳にする度に、僕もたまらない気持ちになるので……。興奮が治まらなくなって、本当はめちゃくちゃにされたいと願う貴方の密やかな願望を叶えたくなります。ああ……」
「……!!い……」
「ふふふ……。聞かせてくださいね……?」