主≠監。
Be blessedⅢ
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「ああ…また中で濡れて……感じているんですね、ふふふ……きもちよさそうだ……」
「…ッ……ち、が…」
「薄々、そうかもしれないとは思っていましたよ……僕の笑い方ですよね。癖で見抜く貴方も、流石に僕のことをよく分かっています……嬉しいですよ、名無し」
「!や……あ…んぁ…!あっ……だめ、ジェイド……っも…」
小さな驚愕を見せるジェイドは、その顔色さえ演技に思えてしまうほど切り返しも自然だった。
ここまでの経緯を話し終えた所為か自らも満足し、それを聞き終えた名無しもまた胸でつっかえていたものを落とさざるを得ず、総じて結果本質を見抜けなくなる。
加えて貫かれている事実も変わらない。
再開された律動に段々と身体が反応し、名無しは再び潤んだ唇から嬌声を漏らした。
「あ……ッ…」
ジェイドによって上から一回々々突かれる重圧は凄まじく、ぴんと伸びる華奢な足とつま先が小刻みに震える。
白い頬に触れる彼の黒髪は至近を表しており、また迫られる唇が今にも重なりそうな瞬間、今度はジェイドが名無しの自尊心を言葉巧み、無意識に抉る。
如何に、どれだけ肌を合わせてきたか。
それはまるで自分たちには到底及ばないのだと、この場に居ないトレイにも暗示させるかの如く……。
「そろそろ、ね……ほら、……いっしょにきもちよくなって……名無し。ココでちゃんと飲んで下さいね?」
「!!いや……っ抜い…ッ!んむ……っは、ァ……んんっ…だめ……ジェイド…離して……おねがい……」
「言ったでしょう?下も……上もずっと…キス……と。……はぁ、ん……名無し……可愛い可愛い名無し……僕の名無し」
忘れかけた頃に不意を突かれる甘い文言。
卑猥な言葉が名無しをひくつかせ、ストロークを刻む度に悶えが増してゆく。
唾液のたっぷり絡まった舌で口腔をまさぐられ、同じように犯される下半身も新たに淫猥な音が上がっている。
唇が濡れればそこも舐め掬われる。
ジェイドを通してしかゆるされない呼吸。
自分の身体のことなのだから、また近付いていることくらい簡単に分かる……。
けれどだからこそ、名無しは腰を引こうと懸命だった。
「ッ…!ジェ、イ……んぅ……んんっ……ンっ……!ふ、ぁん……アッ…――」
「ン……きもちいいですね……キス。舌も、僕のも……ふふ…、っ!あぁ……フッ…またキュンキュンとさせて……擦れて、あたって……ココ、きもちいいですか?」
「ジェイド……ら…だめ、も……おく…ふかいの、ソコらめ……へんに…ら……」
「ふかいの、らめ……ですか?違うでしょう名無し……おくの、ふかいの……きもちいいって。……もっといっぱい、激しく。……ね?」
「!ああ……ッ…なかの、おく……ジェイドの…おっき……も、きもちいいの……またきもちいいのが来…、ッ……!!ちがう……あッ…」
「フフ……ッ…。ん?いいんですよ……また見せてください……名無しのナカイキ。いやらしく窄まった貴方のココに僕もたっぷりと……ん、ア……ッ…」
細くて儚い、自尊心の糸一本で保つ理性。
それが矛盾した形容だろうと、名無しの頭のなかにはトレイが居た。
だから最後までジェイドの腰に両足は絡ませまいと抗っていたし、押し返す仕草だって、形だけでも頑張っていた。
「あん……っひ、ぁ…ッ……」
いつのまにか、腿に掛かっていた下着は様々な動きの所為で足首にまでずれ落ちている。
それだけ名無しが抵抗していたことも確かな事実なのだ。
名無しは半ば半ばで心酔しかけても、ジェイドの絶頂が来そうなことも内側で感じていた……。
だからそれが終わるまで、完全に堕ちまいとその意志を強く持った。
「名無し……あ…ンン……んッ―――」
あと少し。
これを耐えればもう終わる……――。
名無しはジェイドにきつく抱き締められて、耳元で彼の吐息と甘い囁きを聞いていた。
――そして、そういう体勢で終われるならむしろ好都合だ……なんて思ったのが間違いだったことに彼女が気付いたのは、僅か数秒後だった。
同時に耳にした、ジェイドが何かを嚥下する音が名無しの目を見開かせる……――。
「や……もう、ぜったい……だってわたし…もう、……――!!あ……ッ…」
「名無し」
「ッ……――」
繋がっていたのだから、違和感なんて一瞬で伝わった。
触れた肌や骨格の違和感。
ゆるりと解けた抱擁は、わざとジェイドが名無しの顔を見つめるためにしたことだろう。
名無しの頬にひとしずく落ちた汗が、そのまま耳元まで伝ってゆく……。
「……いや……、ちがう……ちがう…ッ」
その言葉がすべてだ。
目も、耳も、自分の感覚すべてをもって否定したかった。
行為は絶頂間近……そこでジェイドが再び薬を飲んだことで、そんな自分を抱く存在が、否定どころか受け入れたいと願う存在に一瞬にしてすり替わる。
名無しの気持ちはめちゃくちゃに掻き乱され、赤みの増した頬に潤む瞳は、見上げた偽りの想い人に、その視線を合わせられなかった。
「ト……、ッ…!ちがう……違うっ…ちがう…トレイじゃない……っ、もう……やめて、解い……ジェイド……!!ひぃ…ぁ……ッ」
「なあ名無し……俺に見せて?おもいきりイッて……壊れるくらいいっぱいきもちよくなって……とろとろに感じてるお前……俺に」
「いや……いやッ!ジェイド……ほんとに…やめ……ッ――」