主≠監。
betray the tongueⅢ
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「んぅ、ん……ッ」
「ん……チュ……、フッ……楽しいな。こうやってキスしながらもどかしそうにして、ずーっと発情してるお前を目の前で見てるのは」
「はァ……ぁ、んん……トレイ……トレイ……っ」
「不安か?まあそうだよな……俺が頭を引けば距離が出来る。キスも途中で止まる。フフッ」
「ッ……!や……もっと……」
「ああそうだな。今貰えてやっとのものが、キスだけだもんな……しょうがないから、たっぷり……。ン……」
名無しに見られている筈もないだろう、ましてや身のまわりを確認するほどの余裕など今はないだろう。
そうと分かっていても、眼鏡越しに彼女の視線を追い、自分と目が合っている状態であることを確かめながらキスを続けた。
目が閉じれば言わずもがな、開いてもまた合えばそれでよし。
キスに夢中だった名無しは、トレイの両手の動きにまで最後まで気付くことはなかった。
「ハハッ……そのモノ欲しそうな顔、サイコーだな。……ほら、気が向いたら相手してやるから、もう暫くキスだけで我慢してろ」
「んんっ……チュ、んぅ…ッ、……はぁ、ト……ッ、……――ッ!!」
最後まで気付けない……。
意識は完全に、トレイと貪り合う口吸いのことだけに占領されていた。
トレイが頭の向きを変えても、キスの仕方に緩急をつけただけだったと名無しが感じるのは言うまでもないことだ。
頬を窄めるほど口腔を舌でまさぐり合って、その部位で深く繋がることに集中する……。
そんな彼女の声音が不自然に途切れたのは、艶めかしい身体の内側に、突如として違和感が走ったからでもあった。
「……あ、ッ……、……――」
「フフ。……気が向いたら……って言ったろ……それがたまたま、今きただけだ。――……どうだ?漸くココで俺のを咥え込めた気分は」
「ッ…ッ……――」
――嬉しい誤算、と呼ぶには少し違うかもしれない。
けれど考えもしなかったこと、それが今この瞬間の自身に降りかかり、上手く言葉に出来そうもない。
トレイはローブの隙間から長らくいきり勃っていた陽物を出し、股の広がっていた名無しの陰部に目がけて一気に挿入していた。
ぬるぬるとした甘露は、何も名無しだけが垂らしていたわけじゃない。
同様にトレイだって先走らせていたし、そんな状態であれば、入口でもたつくような挿入になる筈もなかった。
名無しにとっては不意打ちもいいところだったけれど、キスに縋るしかなかった彼女にとっては、やはりただただ嬉しい誤算だった。