主≠監。
betray the tongueⅢ
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「あ……ア…んんッ……ぃ、あ……ッ」
「、ン……きつ……。ああ……名無し……」
「…ト……ぃ……」
「フッ……イキそうなんだな……いいぞ……ほら。イッて……?俺のももっときつく締め付けてくれ……名無し」
後ろに指を捩じ込まれて感じる姿は本当に愛らしかった。
恥じらう度合いも相当だったことだろう。
自分という存在がこんなにもいやらしい人間であることを知り、知られ、名無しの赤く染まる頬の色が正常になるのも相当先だと思った。
ひどく乱れた名無しを見つめ、焦燥の薄らいでいたトレイにとって、こんな状況でふと冷静になれるのも、或いは不思議な出来事なのかもしれない。
ただ、物事には段階があるのだと考えれば、彼にとってキリがよかったのが今だったのだ。
犯すつもりで……けれど此処で一旦止めれば、次にその楽しみが待っている。
初めてを奪われることに、名無しも期待に胸を膨らませるだろう。
そしていい加減、今はもう既に彼女の望むものすべてを与える機も訪れているのだろう、と……。
「!ひ、ん……ぁ、……っぐ、トレ……も、だめ……もういキたい、イクの……い、……ッ――?!いや……ッ!!」
「フフッ……どうした?これは追加のご褒美だ……ほーら、下からがんがん突き上げてやるか、ら……っ!――……イけ」
トレイの利き手はぐっしょりと濡れている。
まあ、名無しの陰部に触れ続けていればそれも当然であり、潤滑液とさらさらとした体液が混ざる指はいやらしく艶光っていた。
腕はそのまま、再び彼女の身体を支える為にくびれに添えられる。
絶頂までのアシストの体勢をソファでとると、加えてトレイは自らの下半身にも改めて力を入れ、少しばかり唇を噛み締めた。
「、……ッ!!……ひぃ……、っく……ト……らめ、ン……ぉ、――もういく……トレイ……ッ…ああイクッ……――!!」
「!ッ……んぅ、……ぐッ……」
何度も見てきた絶景。
その度に次はまたああしよう、こうしようと、邪な気持ちが恋慕と共に湧き上がる。
名無しが油断していたのは、その淫らな嬌声を耳にすれば想像に余りあることだった。
舌が絡んだのは唇同士、ただのキスばかり。
ふわふわとした口を付けるだけの些細な刺激に、名無しの身体は表向きずっと焦らされてきた。
「――……ッ…」
命令もされた。
だから今は自分で達くしかない。
そう思っていたとき不意にトレイに突き上げられて、名無しはどうしようもないほどその快感に身を耽溺させていた。
このセックスで初めてのそれと思えるほどの絶頂は、トレイの肩を借り、顔を埋めて息を整えなければならないほどに激しく、熱情に駆られたものだった。
「………」
――短い呼吸で全身を震わせる。
そんな名無しの身体を抱き締めるトレイは、強張らせて熱を持った彼女の膣に包み込まれたまま、まだ陽物を猛々しく保っていた。
二度ほど果てた末、なまあたたかくどよめく淫靡な筒の今の感触こそ、トレイが煽られたのはただならぬ射精欲である……。
「――……名無しー……?ふふ、すごい汗。頑張って動いたもんな……よしよし」
「……ッ…――、はぁ……ん、ぁ……、!ト……」
「……お前のナカももう、ずっとヒクヒクしてる……あー……一瞬でも抜くのが惜しく感じるな。フフ……けど」
「!!」
跨ったまま肩を、腰を、膝をがくがくと震わせる。
汗の滲む名無しの濡れた身体はとても扇情的だった。
これで終われるわけがないと言い切るには、当然十分すぎるほどに……。
トレイは息遣いを必死に戻そうとする名無しの様子を見計らうと、彼女の頭と頬を優しく撫で、甘い言葉で一旦労った。
が、その直後には両腕を力ませ、華奢な身体をその場で軽々と抱き上げてみせた。
その際ぐっぽりと卑猥な音が少々響いたのは、トレイが名無しの中から一度抜け出たからだ。
重力のまま陰部から零れ落ちた蜜はソファとその場の床を濡らしたけれど、トレイは目もくれずに立ち上がり、見定めていた場所にばかり視線を合わせていた。
「っ……」
名無しがトレイに抱えられ、やがて下ろされた場所。
それは彼女がずっと求めていた部屋の一点、寝具の上だった。