主≠監。
Pesche
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――満を持して、と言うには大げさだと思う。
それでも名無しには待ちに待った、待ち遠しかった、大好きなことが降り注がれた瞬間だった。
「あッ……ア…もうむ、り……舌……あたって……むねもきもちいい……こんなの、フロ…イ……」
「っ……ふふ、あーー……すっげえエロい……めっちゃまた締まってるしオレ出ちゃうよ……?名無しはイイの?オレがもうイッても……ヤでしょ?」
「ふ、ぁ……ああ……ッ……」
激しい背後からの突きは暫く続けられた。
何度も何度も、部屋には肌のぶつかり合いが音となって上がり、衣服をも絡む雑音がまた生々しい。
フロイドは名無しの下着を剥ぎ切らないままだった行為に僅かな煩わしさを覚えていたけれど、視覚的に興奮することを思えば、何らその煩わしさも小事と捉えられていた。
半端に纏う制服がいやらしい。
男が一方的に女を犯す合意でないセックスを連想させる。
そう少し考えただけで、フロイドはばきばきと陽物を強張らせていた。
「ん?ねーえー名無し?約束どおりいーっぱい揉んでペロンってしてるよ?オレ……挿れ直す前にさっきクリもいっぱい舐めたけど、……きもちよかったぁ?」
「ッ……訊かないで…っも……ああ…!ひッ……」
「はは……まあ、きもちいいに決まってるか~……オレを置いてバックでイッて、そんでさっきクリでもイッたんだもんね……オレのこの舌でさ」
「…ッ……ふ…ぅ……んんッ……」
フロイドが巧みに卑猥な言葉を操って名無しを煽っていたのは、彼の漏らすその言葉が事実そのままだったからだ。
背後からの律動のみで耐えられるだけ耐えた名無しは、そのままフロイドに達かされていた。
それはいつもの好ましい愛撫もままならないまま、行為の中で最上級の愛情表現……挿入による絶頂だった。
当然、直後はベッドを抱き締めるように項垂れて、シーツと肌と、制服に絡みつく自身の汗に暑さと茹だるような感触を覚える。
果てさせられ、とろとろに蕩けさせられ、そんな頭では欲しい愛撫はもう与えられないかもしれないと思ってしまうのも、或いは致し方のないことだろう。
もちろん、そんな筈がないことは、フロイドが名無しの気持ちを奥の奥まで知り尽くしているからである。
「あ……あぁ……ッ……」
呼吸の乱れを直しているさなか、名無しは一寸のやすらぎから再び快楽の沼に突き落とされる。
いざなわれたフロイドの手で仰向けにさせられれば、自分が好いた行為の時間が来たのかと一瞬勘違いもしたくなった。
彼の顔をちゃんと見ることのできる、正常位でのそれを匂わされた名無しは生唾を飲んだけれど、挿入の前にフロイドがしたのは、彼女が望んでいた舌での舐陰だった。
名無しが再びフロイドとひとつになったのは、陰核を徹底的に、高低差のある淫音を響かせてめちゃくちゃに貪り付かれ、そこでも絶頂を味わったあとのことだった――。
「ふ……ろ……!!ああ……ッ…」
「あはは……!正常位すきだね……きもちいいね。乳首ぺろぺろされながら感じてさ……まーた濡れてる。……ねえ、ホントにオレ出ちゃうよ?」
「!あ……フ…ッんん……ッ」
「ちゅ……んン……いっしょにイこ?名無し――」
中と外で違う感覚の絶頂を食らい、全身が震える名無しの身体は怯えているようにさえ見える。
もちろん快感による震えではある……けれど焦点の合いにくい視線は、どうしたって一方的な男による攻めを連想させる。
フロイドにはやはりそれがどうしたって興奮するようで、考えないようにしていても、惚れた女を統べることへの満足感が自身の恍惚に繋がっていた。
唇に纏わりついた名無しの体液を舐め掬い、味わい、挿入寸前は内腿に垂れた蜜を吸い上げる。
そして名無しが慎莫に追い求めた愛撫は、正面からの行為で漸く浴びせられていた。
「フ……ッ…ァ……だめ、ま……あァ……!!」
「すきだよ名無し……すき…ッああもう出る……、きもちッ……アぁ、出……――ッ!!」
「ッ……――」
ベッドに横たわる、好きな人をより組み伏せる瞬間が好きだった。
ただの恥じらう赤ら顔を隠す手をすんなりと撥ね退けさせ、期待と不安と、羨望に満ちた表情に変貌させることに強くやりがいを感じた。
フロイドは今も物思い、頭のなかでは名無しを酷く、めちゃくちゃに抱く。
たとえそれを名無しが望んでも、施すのはあくまで、一線を越えるぎりぎりの手前までだ……。
実際にしてみせれば、きっともう止まることなんてできないだろう。
それほど彼女を独占していたいと思ったし、小さな唇から漏れる自身の兄弟の名さえ、本当は聞きたくなかった。
「――……んッ……はぁ…――ッ……――」
「はぁ……きもちいいー……お前のなか、あったかい……まだキュンって締まってる…スキぃ……」
「ッ……っも…フロ……ん!ちゅ、ぅ……」
「んぅ……ちゅ、チュ……――バックもだけど、今オレに突かれてた名無したまらなくかわいかったよ……?もうほんとだいすき、名無し……」
「!……も、言……。――わたしも、すき……フロイドがすき……その…――ッ」
「焦らすくせに、最後にはたっぷり色んなコトしてくれるから……って?あはは……ッ」
「~……ッ……」
閉じる瞼の裏でだけ、目の前の姿とは違う名無しを描く。
けれど黒い気持ちを遮るのもまたフロイド自身であり、彼はキスをすることで想いを切り替えて、たっぷりの抱擁で事後の疲弊する名無しを迎えた。
安らげる時間の、そのリミットは近付いていたけれど構うことなどない。
シーツを蹴り、抱擁の中で微睡む幸せは、激しい行為のあとにだけ味わえる至極の時間でもあった。
「ね……フロイド……」
「んー?」
「……ッ…、と、で……あとでまたシて……?フロイド……その、舐……」
「!ッ……ハァ…、ふふ……!待ち合わせ遅れたのもその原因もオレにあるし、時間もねえつってんのにさ……ほーんと、おねだり上手だねお前……そこがすきだけど」
「っ……フ……!んん……んぅ…」
「ちゅ。……まだ物足りないんだね?知ってるよー……?お前のことならなんだって分かるし……満足してるのに物足りないわがままな子だってさ。ふふ」
フロイドはその後、腰を打ちつけた激しい正常位での行為で名無しとともに夢の果てを見ると、彼女の内側に白濁を注ぎ込み、暫くの余韻を堪能した。
動けないとも動かないともとれる息遣いは悶えを示し、手中から逃さないよう、名無しを腕に閉じ込める。
体液を放出しきった先端は未だ、ぬるま湯に浸かるように名無しの筒の中を居場所としていた。
けれどその消えゆく体積はやがて、名無しの意外な言葉によってその質量を保っていた。
それは限界を超えてもなお、欲した愛撫を体感してもなお、名無しもまたフロイドの前では欲望をさらけ出す、ただの女に過ぎなかったことを意味していた。
「フロイド……?わ……」
「いいよ。何回でもしよ……?今日はぎりぎりまで、もうほんッとのギリギリまでずーっとえっち。おしりもまた食べる~~。フフッ」
「っ…、ま……ッ…」
「フフ。……いっぱいしようね……名無し―――」
少しばかり気になったスマホも、時間も、もうどうでもよくなる。
たったひとつの言葉だけで、赤らむ頬に滑るフロイドの指を愛しいと感じ、名無しは素直にその身を預けた――。
Pesche
20210911UP.
thank you for request n HBD.
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