主≠監。
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――――。
――。
数度に渡り果てさせられることが前提で、それを分かっていても、辿り着くまでの過程をもう容易には想像できなかった。
許容を超えた刺激を浴びせられ、立ち直った意識が再び朦朧とすれば、今の自分はただの愛玩人形に成り下がっている状態かもしれないとすら考える。
もちろん、そんな扱いをジェイドとフェイクが取る筈もないことは、力の入りようが顕著だった愛撫を味わっていれば分かることではあるけれど……。
ただ、本心はいつだっていまだに分からない。
それを知りたいと思うのは危険なことだし、ジェイドの心を覗く勇気も、名無しにはなかった――。
「ひ……ッ、も……ほんとにむり……もう無……ッあ……ア、アっ……」
「無理じゃないでしょう……?もっともっと……快楽に沈んで溺れてください。可愛くていやらしいその声ももっと……ね、聞かせてください……名無し…」
「!ああ……あ……ッ……」
避けたかった。
待ち望んだ。
ふたつの想いが複雑に絡んだ果てに浴びせられた絶頂は、部屋に大きく嬌声が響き、名無しの喉元には負担もかかっていたのだろう、少し赤らんで辛そうだった。
がくがくと震える身体、それでもベッドの上にその身を預けることは叶わない。
白い肌に滲む汗は、いかに二度目を味わう瞬間の為、全身に力が入っていたかがよく窺えた。
「は、ぁ……む、り……んぁ…ア……!!」
陰部を突かれながら攻め立てられた芽。
どちらからも直接、脳髄へと駆け上がる形容しがたい快楽が迸った。
いやらしい言葉で嬲られて、逃げ場もなく、最後まで……。
達した瞬間、何もかもがどうでもよくなるほどに名無しの表情はとろつき、彼女の頭に過ぎったのはただひとつ、解放の二文字だった。
が……。
「あッ……クリきもち……きもちいい…ジェイド……!んぁ……ッ…いっぱいきもちいい…ッ……ナカも擦れる……っずっと……もう…むり……」
「!――……フッ……ほらね、貴方は……。では、……あと一回、そのクリきもちいいで名無しが達ったら……僕もナカのきもちいいところに出していいですか……?」
二度目が過ぎ去っても、ジェイドは律動を止めなかった。
フェイクこそ一旦下半身からは顔を離していたものの、それはあくまで少しのあいだのことにすぎなかった。
彼は自分の怒張を扱きながら名無しの胸元に近付き、ツンと先の実った部位に舌を伸ばす。
めいっぱい水音を上げ、乳輪も乳房も、唾液を垂らしながらそこを舐め回し続けた。
名無しが頭を振ればその隙も突き、宛がいやすくなったと思えば、首筋だって当然容赦なく攻め立てる。
絶頂直後に身悶える名無しの姿は、どのアングルから見ても二人にとっては美しく、格別のものに思えたのもまた事実だろう。
フェイクが自分の中で区切りがつき、上肢を愛されることに名無しが気を取られているのだと悟れば、首筋同様にまた隙を見て下へと移るだけだった。
その身悶えを再び激しいものへと変えるべく、膨張したそれが鎮まるのを……まるで平穏を望む赤い陰核に、フェイクは容赦なく舌という凶器を向け直す。
匂わせた三度目を、現実のものとするために……。
「!!あっ、あ……じぇい……ろ……んぅ、……っは……舐め……いで…ッ……アッ……」
脱力感に混ざるのは強い刺激。
駆け抜ける快感には、いっそ気を失いたいとさえ思わされる。
緩急のついた巧妙な舌遣いに踊らされ、名無しは間髪入れる間もなく三度びの高みを近くに感じていた。
勃ちきった乳首はもうずっとジェイドに触れられている。
耳に滑りゆくなまあたたかさにも恍惚として、輪郭には再び唾液が伝う。
滲む汗に感じた不快さが気にならなくなるほど快楽に侵され、全身にびりびりと行き交うそれに反応する名無しの姿は、ジェイドとフェイクを尚も昂らせていた。
「ッ……んぅ、…ア……ッ…」
「ん……フフ。……ほら……また達きそうでしょう?名無し……」
「っあ……、ッ……!!ふ…、んぅ……」
「、……ふふふ…今更そんなに恥ずかしがって。大丈夫ですよ名無し……ね、……クリ、きもちいいでしょう?」
現状、セックスに溺れる脳内であっても、理性を取り戻そうとする姿勢を絶やすことだけは避けたいと思った。
けれど結果的に二人のことだけを、卑猥なことだけを考えさせられて、そんな名無しが口に出来たのは嬌声と甘美な息遣い、そして二人の名前だけだった。
継続的に響く水音には頭がおかしくなりそうで、それを出しているのが自分だということを耳元で囁かれれば、当然頬は染まるばかりだ。
「!!あ……クリきもちいい…ああ……ッすご……もう…ジェイ、ろ……クリだめ…いくの……また…ッ」
震える腰は、身体の奥に突き挿さるジェイドの太ましい熱の所為。
そしてそれに重なる、フェイクが愛でる陰核の緊張が、また解れ弾ける寸前だった所為。
罠にかかり欲に溺れ、二人に身を委ねることしか叶わない名無しの背は、ジェイドの上でまた大きく弓なっていた。
「ええ……イッてください?三度目の。――名無し……」
「あッ……アッ……クリいく……クリきもち……!!またいく、いっ…く……――ッ!!」
痺れるような感覚に下半身が呻る。
解き放たれた感触に、秘部からは水分が漏れているのが分かる。
ねっとりとした蜜ともまた違うその現象に恥辱を覚えて、けれどいまだにジェイドとフェイクにとらわれていた名無しは、激しく息を切らして恥じらいをごまかした。