主≠監。
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「っ……!消さないと…、戻ってくる……ジェイドが…でも、……ン…」
ベッドの表面に影が伸び、段々と皺も増えてゆく。
このとき、今の名無しがトレイと違ったのは、彼は名無しの欲望を引き出すため、もともとそのポルノを興味本位で見ていた。
けれど名無しは、いまこの瞬間に望んだ性的欲求を吐き出したいと感じたがゆえに、それを糧とするべく画面に釘付けになっていた。
映ったものがただの男女、一対一の絡みなら、きっとこうはならなかった……その自信もあった。
自分がどれだけ貪欲であるかを味わわされている気がして、複数の男に女が抱かれる画に、疲労感を通り越し、身体の中は熱く焦がれてしまっていた。
「……ッ…――」
焦れる感情が身を滅ぼす。
こんなことに盲目になっている場合ではないことくらい、分かりきっていた筈なのに……――。
「ッ……トレ…、イ……ん、――……!!あ………」
「――……他の部屋の音が、此処まで漏れているのかと思ったんですが……」
「っ……あ…、……っと…、――……ッ」
「……随分と刺激の強い画ですね……。人数こそ異なりますが、まるで……いつぞやの僕たちのようだ……、ふふ」
「ジェイ…ド……――」
――抱かれたい。
その衝動を抑えるために自らローブの紐に手を伸ばし、結び目を解こうとした機で、名無しは漸く周囲の変化に気付いていた。
「セックス……したくなったんですか?――名無し……」
「…ッ……」
止んだシャワーの音。
が、羽織るそれがローブならば、脱衣所でバスタオルを使い、身体の水気を拭き取る時間など概ね不要だろう。
名無しがリモコンの画面切替をする前に、ジェイドは浴室より、彼女の元へと戻っていた。