主≠監。
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「チュ……ん…ちゅっ、……っ、ちゅ……――身体、熱いな。……家に着くまで、誰にもその赤い顔見られてないか?」
離れているあいだ、電話を通してトレイの時間を奪っていることに罪悪感を覚える。
それでも名無しは、少しの我儘を通してでも、今すぐにトレイに抱かれることを望んでいた。
胸に触れ、先端を弄り、秘めた場所にあてがうのが自らの右手でも、両膝を擦り合わせて下半身を捩じらせるには、どうしても今は彼が必要だった。
『…はァ……うん…だいじょう、ぶ……トレイ……だめ…、もっとして……下も…』
「!……はは…っ、……まったく。――そんなによかったんだな……今日の。――俺の思う以上に……」
元々の回線が良好な所為か、些細な吐息ひとつも鮮明に聞こえる。
トレイは名無しの喘ぎを、そして名無しは、不規則に響く彼のリップ音を感じ身を震わせていた。
顔が見えなくとも、なんとなくどんな表情で煽られているのかも互いに分かる。
一人しか乗らないそれぞれのベッドが、激しく揺れることはないだろう。
けれど物静かに軋むだけで、性欲は心底掻き立てられた。
『トレイ……っも、……ねえ…』
服を脱ぎ捨て、下着もそのなかに巻き込んでいた名無しは、トレイがするような手つきで自らの胸を慰めた。
あまり考えすぎないように再現するのは意外と難しく、それだけ彼の愛撫の丁寧さというものが伝わり、やけに身に沁みる。
リップ音に合わせて指先で爪弾く乳首はとうに勃起しており、指の腹が最先端をなぞれば、全身に震えが伝ってゆく。
トレイはどんな体勢で唇を割っているのだろう……。
同じように横になって、肌を露出しているだろうか、それともまだ座した状態で優位にたっているかもしれない。
脳裏に浮かべる妄想にも焦がれ、名無しはしとしとと、下腹部に潤いを宿していった。
「何だか今から妬けるな……今日のこと、お前は次会うまで毎晩思い出して、その度に濡れる場所に触れるんだろう?自分で」
『ッ…な……』
「違うとは言わせないぞ?勿体ないな……そのマン汁、俺が全部舐め尽したいのに、来週まで飲めないなんてな……フフ」
『トレイ……ッ』
名無しの想うトレイの現実は、彼女の息遣いの激しさが早くも顕著になった段階で少々変わっていた。
別にわざわざ、まだ口にはしなかったけれど、やはりトレイの思惑どおり、理性の糸の弱さに嘲笑が漏れる。
トレイは組んでいた足を解くとベッドに身を乗じ、上肢は枕元に背を預けていた。
下ろした腹部、ファスナーの音は……名無しが嬌声を出して感じていたから、まあ聞かれてはいないだろう。
右手の指をしゃぶりながら水音を発し、視点をずらせば、下着はとっくに膨らみを帯びている。
正直、電話越しに嬌声というのは、名無しがジェイドに抱かれているのを聞かされたとき以来、前例としては良い思い出はなかった。
けれど自分とのそれに塗り替えられるのであれば悪い気がしないあたりは、トレイも無意識に今を望み、また楽しんでいたということだ。
エスカレートさせる水音はより激しく、まるで本当に名無しの全身を愛でているかのように、緻密に立ててゆく。
時折織り交ぜる低い、加虐的な声音で彼女を煽れば、すぐにでも聞き慣れた蜜の淫音も感じられるだろう。
その機を狙って、トレイは自身の下着をずらすと、怒張した熱をきゅっと握り締めた。