主≠監。
split card【fake】
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――――。
――。
一人の男に愛されることには、じゅうぶんに満たされている。
なのにその先を欲張っているとも思われている。
言葉でも態度でも、そんなことはないと否定していても、相手の訴えを通してしまうのは、いつだって嘘をつけないこの身体だ。
「や……や、だ…待っ……だって…!あ……っ」
「待って……って、お前……もうそんな台詞が言えるようなカオじゃないぞ?――……ドロドロした男の欲に早くまみれて、とろけて……色々期待してる…そんなカオだ」
「ちがう……そんな顔…してな……ん、んッ……」
ベッドの軋みがいつも以上に酷かったのは当然だろう。
重心をかけるたびに響く音はとてもリアルだった。
分身体のトレイたちもまた、ただの本人そのもので、実に現実的なものである。
「してるんだよ……じゃないと、こんなスケベな下着なんて着けて来ないよな?ん……?」
「あ…ア……っ、トレ……!んんっ…ちゅ……」
トレイがケイトの魔法を駆使する理由も、それを熱心に図書室で話していたらしいことも、本当に今になって突き刺さる。
ただ、このことをジェイドがどういうつもりで自分に話してくれたのかと思うと、そこは少し複雑だった。
彼に限って助言な筈はない。
どうせ面白おかしく解釈して、今のこの状況が訪れるであろうことを絶対楽しんでいたに決まっている。
三人で戯れたときのことを、そのとき味わったあの愉悦を、自分が再び求めてしまうことを見越していたのは確実だろう……。
「あッ……ア……ッ、や……耳…だめ……」
「ダメじゃないよな……?久々に味わえよ。たーっぷり、両方同時に舐め回してやるから……ん…」
「あ……!!ひ……ッ」
トレイだってそうだ。
二人に攻められたときの感覚が忘れられなくて、物足りなくなんてないのに、それでも心のどこかであわよくばと考えていたことがきっと知られていたのだと思う。
恥ずかしいから、はしたないと思われたくないから、名無しは自分でそれを認めるわけにはいかなかった。
汲まれていたことは喜ぶべきなのだろうか……。
それでもいじらしく嫌がり続けるのは、名無しが女だからだ。
誰にも話せない欲望を見透かされ、友人の個性を再現してでもそれを叶えてくれる……。
そんなトレイに対し、名無しがついているトレイを想った嘘があるという事実は、少なからず彼女にのしかかっていた。
のしかかっていたけれど、今はそれすらも忘れられるほど、目の前の現実に名無しは迫られていた。
「フッ……未知の世界か?相手二人はともかく……三人だもんな?絶対おかしくなるって思っちまうよな……フフッ」
「っ……あ…んん……んぅ…っ…!ん……ああ…」
「けど……好くないわけがないよな?気持ちいいに決まってる…ン……ちゅ…ハァ……ほーら。乳首、勃ってるぞ」
「!ら……っ…、や、ぁ……」
名無しはトレイに組み敷かれたのち、フェイク二人に両側から耳元を攻められ、左右に這うリアルな舌遣いに悶絶していた。
その温度も、息遣いもトレイそのもので、発声が吐息に留まっているのは彼らの意思か、それとも本体に気を遣っているからか……。
「ッ……」
左右に気を取られ、それでも正面を見上げれば、ちょうど下腹部に重心をかけず跨るトレイがいる。
寮服のジャケット、ベスト、帽子、指抜きのハーフグローブといった装飾品をすべて投げ捨てる彼の仕草が一瞬獰猛にも見え、名無しの頬はその所作に改めて染まっていた。
「あ……ッ…」
「あー……四人寝そべるにはちょっと手狭かもな……フフ。……なあ、ピンってなってるお前の乳首……コレ、どうして欲しい?」
「、っ…どうもしな……待…っいまは……!!んあ……」
「鳥肌立ってきたな……このまま舐めたら下着は汚れるが……いや、ある意味汚れないか。そういう下着だもんな?ブラもショーツも……フッ」
「トレイ……だめ、こんな…」
「ん?……見たかったんだよ……久々に。お前が一方的に攻められてるのを……けど、もうあいつに声はかけたくないしな……だから自分でする他ないと思ってな、ふふ」
「ッ……そんな…、だって……!!あ……」
「だってほら、―――……俺ってヘンタイだから?お前と一緒で……ん、チュク……」