主≠監。
split card【fake】
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「…っ……」
「………広げて?名無し」
「や……ッ…!もう……」
「……ッ……お前…」
水着を用意できなかったかわりのものに目星がついていれば、それ相応のものを名無しが備えているかもしれないという考えに至るのもまた自然だった。
トレイは自らの勘の鋭さを今ばかりはよかったと感じ、立て続けに当たる予想には、それなりに満足感も覚えていた。
「ッ……フッ……割れてる……なら脱がさなくてもいいんだな……?このまま挿れられる……だろ?」
「ト…レイ……」
「いやらしいよ……名無し。まだキスして、服剥いで、ただお前の下着姿を見てるだけだぞ?」
名無しの身体をまさぐるつもりでいたトレイは、まずは彼女の膝に手を伸ばし、そこにぐっと力を込めた。
両足を開かせる為の所作だったのだけれど、名無しが下半身をどれだけ力ませども、そんな行動は無に帰すのが通例だ。
暴かれたのはその下着のからくりだった。
ただでさえトレイを喜ばせるために選んでいた上下のセットは、ラベンダーを思わせる淡い色。
ブラジャーはふたつの膨らみが透け、ところどころ艶がかる濃色なサテン生地が、たとえリボンとフリルが添えてあろうと、着実に見る男の性欲を煽っている。
先端の実は食みやすいようにと言わんばかり、そこで生地は二分し、交錯したそれを捲れる仕様になっていた。
「ん……っ」
そしてショーツは腰紐のリボンが印象的で、狭い面積ゆえ、鼠蹊部はその殆どが露出している。
程よい肉付きの下腹部も当然露わなものとなっており、けれどトレイが改めて生唾を飲み込んだ理由は更にあったのだから、名無しの大胆さに彼は脱帽していた。
「まったくこんな……どんな気持ちで選んだんだよ……」
「あ……それは…ッ……待って、あの…下は……買ってから気付いて……ほんとに…知らなくて……」
「フッ……そういうことにしておいてやるよ……それが本当でも嘘でも、俺はただお前を抱くだけだ。うんと甘やかして……たっぷり愛させてくれ、名無し」
「ッ……」
名無しの足を開かせて、普段と違う下着の動きにトレイの目が見開くのも必然だった。
ちょうど陰部はその中心が露見している……。
指が捩じ込めるどころか、そのまま行為することも難のないデザインには、たとえば垂涎とさえ形容できた。
どう考えても普通に着用するには理由が要るだろう。
だから尚更、この状況にそれを纏う名無しの気持ちを思うと、水着の完売を理由に彼女を責めることなどできなかった。
「トレイ……ん…、んんっ……」
「ハァ……ふふ、お前はキスだけですぐに濡れるから、もうシーツにも垂れたかな」
「っ……」
「ああ、いいんだ……もっと汚したって。その方が俺も実感が湧くんだよ……お前を抱いてるってな。さてと…――……スゥ…」
「……?トレイ……?!」
再度名無しの下着姿を見下ろして、トレイはその目にとくと卑猥な光景を焼き付けていた。
足は閉じさせたけれど、片膝を立たせて鷲掴む内腿を五指で弾き、肉感を堪能しながら改めるキスにはたっぷりと愛情を込める。
絡む舌が激しさを増し、粘着質に水音も立上がれば、部屋にもしっとりとした空気が漂った。
「―――……」
やがてこれからこの下着をどう着崩させ、半端に乱して、彼女の身を味わおうか……。
そんなよこしまな思考ばかりがトレイの脳裏を駆け巡ると同時、ベッドの上で膝立ちをすると、トレイは息を大きく吸い、深い呼吸ののち真剣な表情で唇を開いた。
トレイに続き、名無しが目を見開き驚いたのは、直後のことである―――。
「ト……!………?!」
「お前のこと、今日もめちゃくちゃにしてやるから……いっぱい撫でて、舐め回して……。――遅くなったけど、俺が自分の部屋を今日選んだ理由は、他にもあるんだよ」
「?!トレイ……え…、あの……」
「ドゥードゥル・スート……それが俺の個性だって前に話したよな?効力も」
「でも……今は…」
「ああ。これはスプリット・カード……ケイトのそれだ……。前々から、あいつがどれほど体力を消耗してるのか、体感してみたいってのもあったんだが……」
「ッ……や…、……ト……!」
「……他にもあるその理由は、賢いお前ならもう分かるよな……?」