主≠監。
split card【fake】
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―――。
――。
頭がくらくらする。
それは決して悪い意味ではないけれど、この感触がまだまだ続くのかと思うと、今の状態を天国だと名無しが言い切るには、少々無理があるかもしれない……。
「ンぅ、…ふ、ぅぐ…んん……ッん、ハァ……!!あ、んむ……」
「チュ……ふふ、かわいいな……ココだろう?ちゅ……ん、ちゅく……もっと舐めるよ」
「ふ、んぐ……!!っはぁ、待っ……んぐ!……」
トレイは名無しのなかに挿入ったあと、彼女のくびれをがっちりと掴み、けれど意外にもゆるやかな律動を繰り返して、焦燥を煽っていた。
その窮屈な空間をまったりと行き交って行為を堪能する様子は、本人の挿入前の発言とは裏腹に余裕すら感じられた。
「あ……ん、ぅ……ッ」
時間の経過とともに、フェイクたちもそれぞれがより巧みに愛撫を施し、名無しに愛情を注ぎ仕掛けている気がする。
トレイの魔法が彼らに一層深く馴染んでいたからだろうか……勿論、名無しにそんなことを考えるゆとりなどはなかったのだが……。
頭を撫でられながら口腔を掌握され、そこでもゆるりと上下の動きを強いられる。
更には片腕も同じ動きを求められて、満足に喘ぐこともできないまま、名無しは三方向の律動を同時に処理していた。
「!ふ……んん…、ぅ……ッ」
それは確実に苦な筈なのに、彼女がそう感じなかったのは、全身にずっとずっと快楽が走っていたからだろう。
名無しのため、一体のフェイクは今も絶え間なく舌を動かしていた。
「んん……ッ…、ア…」
「……ん、……ハメられながら…んッ……いやらしくしゃぶらされて……はは…乳首も、全身こんな舐められて……贅沢だな、名無し?」
「は、……いや…んむ!んっ!ふ、ぅ……ッ、トレイ……ああ……ッ」
「絶景だ……ゾクゾクする……、フッ……あーこら…締めすぎだぞ、名無し……こんなに早く出されたくないだろう?」
「っ……」
トレイも時折、名無しの片足を担ぎ上げ、甲や指間に舌を這わしていた。
足裏を舐めれば名無しにとってはくすぐったさが勝る……。
分かった上で伸ばすのは、瞬間的に来る締め付けがクセになるほど、心地よさがトレイに押し寄せていたからだ。
「!あ、ん……ッ」
「……フッ……やっぱり今は、フェラは少し違うか?」
「っ……ん、…こほ…ッ……!!や……だ…だめ、……ット……!あ……っ」
口淫したまま擽りに耐える姿も心底可愛かった。
けれど段々と不憫に思えてくるのも自然であろう……勿論、膝やその裏、本来の性感帯を舐めて甘やかすことも忘れはしない。
そしてそれに便乗して、咥えさせ、扱かせていたフェイクたちにさえ口淫手淫をやめさせれば、彼らは唾液の乗ったままだった名無しの胸に顔を近付けた。
やがて名無しは挿入と同じくして、結果的に両胸にも再び愛撫を浴びていた。
「ン、……チュ……ん、ッ……はぁ……」
「!ひぁ……んぁ、あッ……らめ…きもち……ぃ…こんな……またいっちゃう……トレイ…」
「フッ……ああ…キモチイイよな……分かるよ、もうずっと濡れてる……ああほら、だからそんなに締め付けるな…ッ……」
「ト……あっ…ン……」
「はは、仕方ないな……なら俺もそろそろ。お前のこと……激しく突いていいか?」
「、…ッ……あっ……」
トレイから見る景色がこの上なく好いらしいことは、再び恍惚に満ちた彼の表情からも汲み取れる。
喘ぎ悶える名無しにそれをはっきりと確かめる余裕はない。
が、そうだろうということくらいは彼の声音を聞くだけでも理解できた。
その声音に混ざるのは粘着質な水音。
フェイクたちの胸を愛でるリップ音も耳に響き、淫猥さに身体が勝手に反応すれば、膣の窄まりも顕著であろう。
キュッと締めるそれを自分の意思では止められず、名無しはトレイの言葉にも従えないほど感じ、今度は膣で再び絶頂を迎えかけていた。
――もっとも、その絶頂を寸でで阻むトレイの狡猾さに、直後名無しは喉を震わせ、恥辱の海へと投げ飛ばされていたのだけれど……。
「ッ……あ…んん、……!?なに、ト……」
「ああ……フッ…。なにって、きつく締めすぎた罰だよ……それに、俺一人でこの絶景を独占するのもよくないしな」
「?!―――いやっ……トレ…ッ……離れ、て……っ」
「お前は正常位ばっかりねだるからな……けど、今日は後ろから突いても、お前の好きな俺の顔も見える、キスもできる。……大好きなクリぺろもしてもらえる……挿れたまま、な」
「―――!!」
ここは天国じゃない――。
言い切れなかった理由がはっきりしたのは、まさにこの瞬間だと思った。
今は確実に快楽にのまれ、感じている。
その筈なのに、両胸から一旦フェイクたちの舌が離れ、トレイが自身の腕を掴んだことで、名無しは起こされた。
そこで広がったのは頭の中、嫌な予感だけだった。
「ッむり……や、ト……!んぐ……ちゅ、…っはあ……」
「ちゅ……フフ……ほら?俺の舌がゆっくり、またお前の胸を舐めて、一枚はその下を通って……ああ…。いやらしいな……恥ずかしいトコ、全部見られてるぞ」
正面から抱かれるのが好きだったのは、ぎゅっとしてもらえることに覚える安心感ゆえのこと。
トレイはそれを分かってくれていたし、どんな体位を経ても最後には向き合って、その殆どの行為は彼に組み敷かれてきた。
魔法を使った今は例外も起きるかもしれない……そう危惧していたけれど、危惧どころか、想像以上に名無しに襲い掛かる恥辱は彼女を感嘆とさせた。
そこに期待が含まれていたのかは定かじゃない。
けれど確かに孕んだ感情は、凌辱的なまるで雨に打たれていたような同等の気持ちだった。
「――あ……ッ、あ…!ひゃ……」
名無しは自分の背にトレイの存在をゆるし、仰向けに寝かされ、挿入も続けられていた。
片方の耳元……傍には吐息混じり、色艶やかな彼の声音が在り、腹上からおりることは叶いそうもない。
大きく広げさせられた下半身はおろか、その全身は再び、左右に居たフェイクの卑猥な視線にも犯される。
視線だけなら、まだ耐えられただろう……。
「名無し」
「いや……いや、そんなの、狂……」
「じゃあ見せろよ。お前の狂ったトコ……俺もずっと舐めててやるから……ん。……チュ…――」
「――……ッ!!」
端的に言えば、トレイは下から名無しを突き、身体をベッドへと預けていた。
そしてフェイク二人は名無しの胸を愛で、うちの一人は舌を滑らせ、着実に陰部へとそれを伸ばしていた。
挿入の影響で剥き出しになり、広がっていた秘めた場所を舐め回すことなど、誰にとっても難しいことではない。
そこに既に陽物が埋まっていても舌を伸ばせるかだけが恐らく問題だったのだろう……が、フェイクにとっては尚更、それは他愛もない行為だった。
赤く染まった実を舐られ、膣に伝うは、トレイによる下からの激しい律動。
名無しにとって未知だった世界がまた開いて、本来なら知らないままでいられた筈の享楽、その悉くを味わわされる。
狂わずに居るための術を模索する余力さえ彼女にはないほど、囀る音色は甘いそれだった。