主≠監。
end in melancholy.
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「ン……。――想定外でしたか……?大好きな人にせがまれて、大好きな人の為に選んだ水着を、よりにもよって最初に見てしまったのが僕だったことが……」
「、っ……」
「フッ……けれど満更でもないのでしょう?気の毒なのはトレイさんですが……ああ、バレればまた、僕はやっかまれるのかもしれませんね、ふふふ」
「ジェイド……ッ」
「仕方ありませんよ……こんな格好を見てしまっては、僕も興奮しない理由がありません……確かビキニ?ですよね……?――……可愛いですよ…」
「!!ッ…あ……んぁ…ッ、や……舐…」
「興奮して……貴方をもう、抱かずにはいられない。ん……名無し……――」
元々揺らいでいた水面が人為的にうねりを見せれば、それは名無しが抵抗していたゆえに起こっていたことだった。
ジェイドからは逃げられない。
いやらしい目つきで舐めるように見つめられる全身は、身体の殆どが海に浸かっていても、ベッドで感じる恥辱の比じゃなかった。
話していれば、ジェイドだってもうすっかりとその気でいることも分かっている。
やりきれない思いは名無しに悔いばかりを抱かせた。
こんなことになるのなら、トレイに会うまで水着は着るべきじゃなかったのだから……。
「ッ……ジェイド……あ…っ、この、まま……?!待……っ」
「!……ふふふ、どちらでも?……ですが心配しなくても、魔法薬ならありますから……欲しくなったら、ちゃんと挿れて差し上げますよ」
「!!そんなっ…ちがう……そうじゃなく、て……んッ、……あ―――」
元の姿をしたジェイドの力は、海の中ということもあって相当に強かった。
抱擁もいつもよりきつく感じたし、何より、今の彼から逃げられる可能性など一生見出せそうもない。
もっとも今が人魚であるとはいえ、彼がすることはベッドの中での行為と概ね同じだ。
名無しはキスを許したあとすぐに身体をまさぐられていたし、水着の上からは胸を揉みしだかれ、ビキニの食い込む股間には、彼の鰭肉が艶めかしく割り込んでいた。
「……ああ…、そういえばトレイさんはご存じなんですか……?貴方が今の僕と……何度も経験済みだって……何度も」
「…ッ……」
「――ふふ……そうですよね。いちいち言うわけもない……彼はまだまだ、貴方を知り尽くせてはいないようだ……どうしてでしょうね、僕はそれが嬉しいです」
「!あ……ッ…あ……ん、ッや……!擦ら…ないで……擦れ…、らめ……ぬるぬる…って……」
水の抵抗が、一気に名無しにストレスを感じさせる。
そのストレスを解放させる術をジェイドに握られている。
従順にならなければ苛立ちも募る一方であり、泳ぐことすらできず、なんの役にも立っていなかった自身の二本足が、名無しはほんの少し憎かった。
勿論、陸への羨望、憧憬……そこでだって生きる選択をとっていたジェイドには、絶対に悟られてはいけない気持ちだ。
けれど浜にも上がれず、ジェイドからも逃げられない。
海中で彼にいいようにされるしかない名無しには、もどかしさを吐き出す為に抱かざるを得なかった感情だった。
「あ……あ…ッ……」
名無しの苦悩を知ってか知らずか、そんな彼女を少しでもその気にさせようと、ジェイドは下半身で悪戯に弄びを続けている。
固体特有のあまりにも長い尾鰭を利用して、時には覚束無い足元を支え、それでもあり余る部位で性感帯を撫でまわしてゆく。
鋭い歯を見せジェイドが微笑んでいるのは、この場を楽しみ、愉悦を味わい始めている証だ。
「ハァ……水着、本当にいやらしいですね……可愛らしいデザインに、ディテールも非常に凝っていて……なのにこんなに卑猥で。……下着となにもかわらない」
「ッ……!んぁ……あ…ッあ……」
「ふふふ……好い声だ……そんなにきもちいいですか?好きですものね……こうやって、僕の鰭ですりすりと擦り付けられるのが。……名無し……腰のリボン、外しても?」
「!だめ……脱げちゃ……んんっ……!あ……ッ」
「ええ……分かりますよ。……トレイさんに、たとえば唇で……最初に解いてもらう夢を呆気なく僕が壊してしまって……本当にすみません……ふふ」
「ジェイ…ド……!!あ……」
「でも……直接こうやって、ね……?名無しは大好きですよね?ほら……ぬるぬるとしたこの感触、僕の身体か…それとも濡れた名無しのものか……どちらでしょう?」
名無しの足に絡みつくジェイドの下半身は、水の中でも確かに彼の体温が感じられていた。
ジェイドのそれは決して高くはない。
けれど、自分の温度と比較したときに分かりやすいものがあった。
皮膚の表面を蠢く感触も、わざと摩擦を強くしているのもわかる。
内腿を擦られたとき、キスをしていたのも相まってつい嬌声が漏れてしまったことも、当然名無しは悔しがっていた。
「や……!ひ、ぁ……だめ…そんな……ッ」
そのとき、ビキニの内側に変化が起きていたことも名無しは自覚している。
じわりじわりと刺激され、海中でも、水着越しでも、身体が潤ってゆくのが実感できた。
青みがかった生白い肌に抱きつかれて、それが澄んだ人間らしい、明るい肌色に折り重なる。
攻められるのは、ジェイドの舌が名無しの耳や首筋をじっとりと。
相変わらず愛咬まじりだったのは、勿論わざとだろう。
「あんっ……あッ、あ……好い…ジェイド……ッ!ちが……」
「ええ……とてもきもちよさそうです……素直で可愛いですよ、名無し……ほら……キスも。ん……」
愛撫を続けていれば、抵抗心が失せてしまうことだってジェイドの企みの範疇だろう。
実際気が付けば名無しはまたいつものように陥落して、身体が味わっている感覚をありのまま口に出していた。
本当は水着だって脱がされたくない……それをするのはジェイドが言うように、最初はトレイにして欲しかった。
けれど水の中を自在に舞えるジェイドは、名無しの身体を上から順に愛でると、胸元を飛ばして海中へと潜り、ビキニのリボンを容易に口含んでいた。
頭を引けばリボンは解け、水着の一部が海中で浮遊する。
それは名無しの陰部が簡単に露わとなることを意味しており、ジェイドは自らの指を伸ばし鋭い爪を引っかけることで、彼女の生地を他愛なく捲っていた。