主≠監。
ipoipo
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「フロイド……ッ…きもちいい……」
「ん……いっぱい濡れてるね…かわいいね、名無し……」
「ッ……ね、フロイドも……交代……。わたしもフロイドにしたい…よ……」
「フフ……優しいね、お前……んじゃあそろそろ甘えよっかな……ん~」
「!ん……チュ…」
――その後、ベッドに二人が横になってから、時計の長針はちょうどひと回りをしていた。
前戯も入念に……性行為においてそれは大切なことだったけれど、時間は二人がわざわざ気にするまでもなく、自然と流れていたのが現実だ。
「……ん……」
名無しはフロイドに余すことなくとろけさせられていた。
実った芽を舐め回されたことで、それだけで満足感に似た気持ちも全身に行き渡っていた。
絶頂こそ味わっていなくとも、それに相応するほどの快楽が駆け抜けていれば、心身はいい意味での悲鳴を上げるばかりだった。
名無しは正直、フロイドの舌が身体から離れてしまうのは寂しくもあったけれど、同じくらい、今度は自分が彼に……という想いを感じ、それを行動に移してみせたのだ。
起き上がってふいに塞がれた唇は、例外なく深い口吸いへと昇華させる。
そして粘膜の接触はそれを一旦節目として終わらせながら、名無しはフロイドを寝そべらせ、その上に自身を位置づけた。
「……やば……、たのしみだねぇ」
「ッ……え…?」
「オレ大丈夫かなァ……吃驚して出ちゃったらどうしよう……あはは…ッ」
「!……もう……っ、――……ふふっ」
「フフー……、名無し?ちゅー」
「っ……ん……」
名無しが勝手に一度区切りをつけていたキスは、結局、フロイドがねだったことでその役目を果たすことはなかった。
が、触れ合いたい想いをまだ持っていた名無しにとっては、せがまれたことでその願いが叶ってもいた。
フロイドに跨って口吸い合うのは少し新鮮だった……。
いつもその殆どが、自分がベッドに背を預けていたのが原因だ。
暗がりのなかでも、見下ろせば案外とフロイドの顔はツンツンとしていないというか、穏やかにさえ窺える。
むしろ、彼の隣によく居るジェイドの方がその形容に相応しかっただろう。
フロイドは怒ったときこそ目に見えて怖いと聞くけれど、名無しがそんな状況に出くわす機会など、概ね皆無だった。
「ちゅ……はぁ…ハァ……」
「名無しキス上手ー……すげえ好き」
「ッ……今更…そんな……」
「えー?だって初めてしたとき、こんなに舌も動かしてなかったじゃん?」
「……!っも……!!んん……ッ……フ、…ァ……」
「オレさー、ずーっとチューってしてたいかも。ホントきもちいい……ね、挿れたあとずっとしててもいい?」
「…ッ……ん…」
スキンシップもそうだけれど、触れ合いそのもの、キスもまたとても重要であることを改めて考えさせられる。
フロイドの気持ちを……本心を聞けるのは本当に嬉しかった。
名無しにとって、彼が自分に嘘をつくなんてことはまずありえないのだけれど、やはり言葉で想いを表す、という大切さを、こういう甘美な状況でさえ学ばされるのだ。
ちゃんと口にしてくれる。
したいと思ったこと、すきなこと、いやなこと、すべてを……。
フロイドと肌を重ねる度、本来はこんなにも純粋だということを知ることができて、それを知っているのは、彼の家族以外には恐らく自分だけだろう。
なにより、キスをする度に漏れる吐息も変わらず愛おしかった。
懸命に舌を伸ばすことで耳にすることの出来た、彼の嬌声ももっともっと聞きたいと、名無しは強く思った。
「あ……んん…」
名無しは自分同様に白く透き通った、フロイドの肌に上から隈なく唇をあてがった。
女性特有のもちもちとした、柔らかなその部位を押し当てて様子をみる。
まあ、見るまでもないのが現状だろう……フロイドははぁはぁと声音を響かせ、時々下唇をゆるめに噛み締めている姿が、実に印象的だった。
「………あー……名無し……、ッんん……」
「ん……、ンッ……んぅ……」
「!ふ、……ぁ、ぁ……」
元の体温が低めであるフロイドのそれが上昇してゆくのが唇から伝わり感じる。
舌を伸ばせば絶妙なあたたかさで、這わせることに一切のストレスも名無しにはなかった。
両耳を攻めたくてフロイドの上を四つん這い、ぺたりと上肢を付ければ、鼓動が確かめ合える。
ゆっくりと右耳の耳飾りを外して枕の裏にひとまず避難させると、やけに色めき立った耳朶のピアスホールにそそられ、攻める身でいた彼女の全身は震えていた。
「名無し……あ……」
「っ……フロイド…息があがってる……平気?あ……魔法薬、切れそうなの…かな……」
「ううん……きもちよくてあがってんの…やべえじゃんもう……オレ…ッ、……ハ、ぁ……」
「…そっか……うれしいな…じゃあ、わたしも……んむ」
「……ッ、……あ…!名無し……んん…ッ」
その殆どがフロイドに組み敷かれる運命にあれば、自分が四つん這いになったり、馬乗りになったり、ひとつになる前にこうも跨る状況でいられることは本当に新鮮だった。
なんとなく、優位に立っていることが名無しの気を大きくさせており、それでも行為の趣旨を見失わずに穏やかに攻める仕草は、健気の一言に尽きる。
耳だってそうだったし、胸板に吸い付いて乳首を口含んだときも、更に下へ降りて腸腰筋に舌を上下させたときも、フロイドの息は荒々しかった。
それは女性特有の嬌声とは違うものの、似たような雰囲気は滲み溢れており、彼の恍惚とした、赤い顔の愛らしさったらなかった。
「ん……――」
名無しはやがて、フロイドが自分にしたのと同じように、彼の下半身にあくまでゆるりと喰らい付いた。
男なら多少のもどかしさも孕んだだろう……。
けれど今はそれが逆に性を意識させ、夥しいほどの快楽を彼に認識させている。
ぴくぴくと反応を見せるフロイドのそれは悠々とさえしていた。
先に滲んだ潤滑が名無しの唇に触れた瞬間、名無しは余すことなく、強欲を隠し持ったその竿を攻め立てた。