主≠監。
ipoipo
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――――。
「ん……ッ、……!あ……ァ」
「ハァ……なんかさ、えっちな匂いするね」
「ッ……しないか……ら…っは、ぁ……んぁ……」
「フフッ……してるよ?オレが興奮する匂い……あむ…」
「ふ……ぁ…」
フロイドのセックスはいつも少し強引で、けれど名無しにそれを決して嫌だと思わせない狡猾さがあった。
確かに嬌声の一部として否定的な音色は漏らしてしまうけれど、本音じゃないことくらい、互いに分かっていたことだ。
「フロイド……あ…、ぃ……」
「きもちいい?名無し」
「んぅ……あ…ッ……」
それぞれのスマホの電源は、寮の廊下を歩いていた時点で落とした。
部屋に着いてすぐに入口も施錠した。
そういう雰囲気にいよいよなれば、ベッドで照明も薄暗く設定する。
それからは名無しが見つめるのはフロイドだけだったし、フロイドもまた、名無し以外を見ることはなかった。
「!……ねーえ、まだ挿れる前だよー?そんなに目ぇトロトロさせてたらさ、挿れたときどうなるんだろうね、ふふ」
「っ……だって……!あ、あ……」
制服も、普段のフロイドならそれを大雑把に脱ぐことが多かった。
が、上着もベストも、シャツさえもゆっくりと焦らずに脱ぐ仕草は、まるで兄弟であるジェイドのようである……それだけフロイドが今、いかに落ち着いているかということだ。
長身で色の白い雪肌がさらけ出されれば、フロイドは間髪入れずに名無しの脱衣も手伝い、微笑と恥じらいのもと互いの姿を確かめ合う。
名無しはそのとき、自分の肌色が本当にその色味を帯びているかが不安でならなかった。
フロイド欲しさに赤みがかって、ただの淫猥に思われていないか……それがほんの少し気がかりだった。
「あ……ッ…」
「ちゅ……ちゅ…」
もっとも、そんな気がかりさえ、今は邪魔な感情だ。
フロイドは名無しのそれを吹き飛ばす為にゆっくりと彼女を押し倒すと、自分たちの心ゆくまで唇や手を使い、まずは表面的な部分を愛し合った。
抱擁に始まり、全身、触れる部位に齎すは至極の口吸い。
舌を伸ばせば同士の絡みつきは無限に続けられ、名無しの息が荒くなってもフロイドは止めなかった。
「ッ……」
シーツの擦れる音。
揺れに沿ってフロイドの耳飾りがしゃらしゃらと鳴る音。
唇で弾くねっとりとした水音。
耳にするもののそれら全ては、今のセックスに必要なまるで演出にもなっていた。
「あ……ん、……ッ」
フロイドは長い舌を名無しに滑らせたとき、そこで喘ぐ彼女の声音が大好きだったし、中断する理由だってこれっぽっちもなかった。
耳から首、鎖骨は鋭い歯で時折甘く噛み締め、そうかと思えばきつく吸い付いて、自らのしるしを残してゆく。
五日目、丹精の込められた愛撫は、本当に至高に値するものだった。
それはフロイドが言うように、余程名無しが目をとろつかせていたおかげで、数日かけて孕んでいた大きな快楽の渦に高い信憑性があったことも、自ずと証明していた。
「…ッ……フロイド…わたし、も……」
「んー?してくれるの……?うれしいな……でもダメ。オレお前のココ……まだ舐めてないもん」
「っ……あ…」
「ふふ……ほら、いっぱい垂れててさ……糸引いてんの。これ絶対舐めたいやつじゃん?」
「や……恥ず…っ……!!」
「あー……でもイクときはいっしょだから、いまは優しくゆっくりチューってするね?ほーら……んんっ」
腕は肩から指先まで。
胸は先端を含めたその全体を。
そして腰のくびれさえも、曲線という曲線を徹底的に愛される。
フロイドに触れられていない場所、舐められていない場所がないと思えるほど、名無しの身体には彼の痕跡が残されていった。
五日目の集大成、なんていうのも少々大袈裟だろうか……けれどそれだけ全身は既に愛でられている。
愛撫に次の段階を示唆したフロイドが起き上がれば、その身はゆっくりとベッドの下へとずれ、名無しに悟らせることで彼女の胸を高鳴らせてみせた。
「待っ……は…ァ……あッ…フロイド……ふ、んん!」
どれだけ名無しが焦ろうと、行いは移る。
やんちゃめいた声音のフロイドが優しく撫でるように囁くだけで、その本気度も窺えた。
ねっとりとした部屋の雰囲気がより濃密に彩られれば、フロイドは名無しの股を開く。
そしてずっとずっと焦がれた場所を視界に捉えると、静かに唇をあてがった。
「ん……すご……トロトロ~」
「ッ……」
「はぁ……んっ……んむ、チュ……ッ」
名無しはフロイドが触れた瞬間、どうにも喩え難い快感に襲われ、露骨な喘ぎすら漏らし損じていた。
味わったことなどいくらでもある舐陰に驚きが加わり、自分たちが体験しているセックスの威力というか、なんというかを実感する。
最初、フロイドは単に名無しのそこへと口付けただけだった。
よくある過程もあまり変わりはなく、伸ばした舌で足の付け根や陰唇を愛で、包皮の周りをちろちろと舐め回す仕草なんかも、彼女が幾度となく経験していたものだ。
ただの舐陰に全身が痺れる……。
陰部のそばで甘く囁かれれば、それさえも心地がよかった。
ゆるやかな快楽が途切れることに少し戸惑いを覚えるほど、名無しはどうしようもなく蕩けていた。
「ふ……ロイ…っ……ふろいど……」
「あー、腰がヒクヒクヒクーってなってるね……きもちいいね……もっと舐めるよ」
「!!あ……ッ」
「ふふ……真っ赤になったコーレ……先っちょでころがしていい?名無し」
名無しの内腿には薄らと鳥肌が浮いている。
そこを撫で回せば感触が伝わって、フロイドも、名無しがしっかりと感じていることを把握していた。
陰部を舐め回す度に部位と部位には銀糸が生じ、透んでなお粘着質、その体液のなまあたたかさが、彼はどうやらお気に入りらしい。
わざと自分の舌と名無しの下肢のあいだで糸が引くように遊びを加えれば、フロイドはとても嬉しそうにニコニコとしていた。
「ッ……や…今、それ……だってイッちゃう……」
「だいじょうぶ……最高のタイミングで舌、離してやるからさ……ん」
「ッ……ひ、ぃあ……――」
いつもと変わらない愛撫。
それがここまで、劇的に身体に変化を齎すのであれば、やみつきになる未来が訪れるのもありえなくはない話だろう。
なにぶん学生なのだ、ホリデー期間中、他にやることも覚えることも沢山あるのは分かっている。
けれどこれを知って、味わって、総じて相手をもっと求めてしまう結果になっても、二人に後悔はなかった。
やがて意味のわからない気持ちよさが、名無しに何度も何度も絶頂を匂わせる。
それをコントロールしていたフロイドもまた、本当に楽しそうだった。
彼のシーツには、とっくに名無しの甘露が夥しく流れていることだろう……震える腰にピンと張ったつま先は、秘めた雌蕊を舐られた瞬間により撥ね上がっていた。