主≠監。
I'll get even!!
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「ハァ……やば…、こんなこと言ったら、お前は引くだろうな……」
「っ……え…?」
「ん?……パイズリでもしたくなる……めちゃくちゃ胸、いやらしい……」
「?!ト……ッ」
「フッ……はは!冗談だよ……俺はこれを美味しく食べる為に、お前に塗ったんだ……粗末なことはしないさ。それに、普通するならローションだろう?そこは」
「…っ……そん、な…ッ」
「!ッ……~はぁ。……なあ、……そうやって満更でもないカオするだろう?お前は……あとで風呂場でねだるぞ?本当に」
もはや成されるがまま。
が、トレイの行為を受け入れていた名無しは、彼がつい口漏らした、あまりにもが過ぎる本音に目を見開いた。
胸に垂らされたねっとりとしたクリームがその面積を増し、双丘に馴染む様子は卑猥そのものだった。
これからそれを味わう段階であろうというところでやわらかな胸を揉みしだき、不規則に広がる乳白色に形容を用いる彼の気持ちも分からなくはない。
だとしても唐突に聞き及ばない淫語を耳にすれば、名無しだって驚きもするだろう。
「んっ……」
「フ……まあ、それより今はこっちだよな……ん、んむ……ちゅ…」
冗談で終わって良かったと心底思うのもまた彼女にとっては真理だ。
跨られたらどうしたものかと、焦燥に全身が震えた瞬間だった。
もっとも、名無しがそこで冷静に違う思考をめぐらせられたのは、トレイがそういう趣向をまだ持っているということが分かったからでもあった。
まだまだ、彼はどこまでも自らの欲望に正直に、そして忠実に突き進んでいる……。
他人に言えない秘密がまたひとつ増えるのだなと思えたことが、己を見失わずにいさせてくれた。
そしてトレイの言葉に呆気に取られても、目の前のことにも幾分集中しなければ、それどころではないだろうということも――。
「っ……」
「――……ん、最高だ……我ながら美味い……ほら、名無しも食べるだろ?……キスして…」
「!んぐ……、ちゅ……んんっ、はァ……トレイ…」
「どうだ?」
「ッ……ん、……こっちもおい……しい…、甘くて……ハァ……」
「ハ……美味いのは、お前の胸の方かもしれないぞ?俺の舌にチロチロされて、こんなに勃たせて……。きつく吸ったお前の乳首は、いつも甘いんだよ……チュ」
胸元の乳白色を吸い込み、わざと音を立てて貪るトレイの舌遣いは、腹上を舐めるそれとは比較にもならないほどにいやらしかった。
耳に響くのは水音よりももっとねっとりと、重厚感のようなものがある。
粘着さが容易に連想できるものだった。
クリームを巻き込んで乳首を吸い上げられ、その周囲にも蠱惑的快楽を脳髄へと感じさせられる。
喩え難い心地好さにだって、無反応でいられるわけがなかった。
名無しは自らの指を噛み締めながら嬌声を抑え、トレイの舌遣いを目の前で見ていた。
そのときトレイが名無しの指を口元から離さなかったのは、敢えて耐えさせることで、零れるがままの声音とは違った、淡い息遣いを感じる為だった。
名無しを喘がせることなんて、彼には後からいくらでも出来たのだから……。
「…ト……ッ、……っも…今日のトレイ、いつもよりへん……っ、へ……ん…」
「ん……?フッ……言っていいぞ?いつもより変態じみてるって……ご安心あれ?自覚してるさ」
「っ……あ……ッ!」
胸をしゃぶられついでに交わしたキスも、舌と舌のあいだに這うクリームの感触が淫猥さにブーストをかけている。
生クリームの混じったそれを初めて口にした名無しは、こんな状況でもシンプルにトレイの作ったクリームを美味しいと感じ、欲しさゆえにキスを数回ねだった。
唇に付いた白濁がいやらしいことだって、今更言及する必要もないほどだ。
それを舐め取るトレイは嬉しそうに、そしてわざと、はぁはぁと興奮気味の呼吸を漏らしながら、お決まりのように名無しの耳と首筋を舐め回した。
「………」
―――ふと、耳もそうだけれど、名無しの首筋に自身の白んだ舌を這わせたとき、トレイはほんの一瞬我に返っていた。
この華奢で細い彼女の性感帯を、あの男はどれほど攻め抜いて、あの声色を出させたのだろうかと……。
左耳にこびりついた、機械ごし、淫靡そのものだったあのときの名無しの嬌声を思い出しながら、トレイは喉まで出かかった名前を奥へと押し戻していた。
今は自分との二人きりの時間。
それを尊重してくれているのは、名無しだって同じだ……。
だから気持ちもギアも無理やり自身のペースに戻しつつ、そしていつも以上に、トレイは性に忠実になるために、言葉でも名無しを犯し続けた。
「!ンッ……ん…、トレ……」
「そんな変態に感じて、一瞬で変態のをおっ勃たせるほどエロい顔見せて……ふふ。……グチョグチョに下着湿らせてるお前も、よっぽど変態だよ。名無し―――」
「ちが……わたし……へん……たい…、なんかじゃ……ッ!!あ……」
「ヘンタイだよ……このドスケベ」
「ッ……あ…!!アぁ……」
名無しは自分にとろけてくれている。
恐らくこんな小細工を施さなくても、心より自分とのセックスに集中して、心酔してくれている。
その頭のなかにだって、他の異性の片鱗も今はいないだろう。
片隅、不安だと思ってしまうのは、どうしたって自分たちの関係の所為だ。
納得しても納得しても、いまだループする葛藤は歪な自分たちの結びつき……それを忘れて吹き飛ばす為に、トレイは卑猥な囁きを続け、名無しを圧倒した。
清純さのせの字すら抱かせない嬲りが、着実に彼女の身も心も溺れさせてゆく。
手ごたえを感じられたのは、名無しの頬や胸の赤らみと視線の逸らし方、下半身はもどかしげに張ったつま先を見ていれば簡単なことだった。
果ては快感に脱力して、名無しの腿に隙間が出来れば、トレイがそれを見過ごす理由だってないのだ――。
「フ、油断したろ……?気持ち好くて思わず足広げちまった……ってとこか。ああほら……やっぱりグチョグチョだ。クリがもうこんなに勃起してる……下着ごしでももろバレだぞ」
「んあ……!アッ…、とれい……まって…」
「はぁ……、やらしいな……こんなに食い込んで……。なあ、今度は水着着て、俺に見せてくれよ……うんとスケベなビキニ」
「ッ……ふ、ぁ……トレイ…、ト……!」
「約束な……?水着姿のお前をそのままハメまくって……動画も撮りたいな。ん……ちゅ…」
トレイは透かさず手を伸ばすだろうという名無しの予想はあたっていた。
もとより今は、はずす方がきっと難しかった。
まさぐられた腿に爪が立てられ、指の腹がわさわさと、優しさを含んで滑らされてゆく。
トレイはふたつめのシューを器用に食みながらいやらしく、横目に名無しの下半身を見ていたのだけれど、違和感のある下着の変化だって見逃しはしなかった。
広げた足、ひくついて浮いた腰。
下着をなぞれば指先は湿り、蜜で変色も伴っている。
シューの咀嚼に名無しへのキス、そして耳元で続ける誘惑に織り交ぜるは、新たな願望。
トレイは自分の発言がどれだけ強欲かも分かっていたからこそ、笑っていたのだろう。
今はまだ性器と性器さえ繋がってすらいないというのに、もう次を楽しみに提案してしまったのだから。
耳元で誘いを受けた名無しは頬を染め、確実に照れていた。
その可愛さがどれほどのものだったかは、比例するようにトレイの彼女へ施す愛撫にすべて表れている。
想像でもしたのだろうか、それとも今にもどかしさでも感じたのだろうか。
まあ、どのみちトレイが次にすべきことは決まっていた。