主≠監。
he got cuckold.
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――――。
「今の僕が満たされる手段といえば、貴方のそれを暫く聞き続けることくらいなんですよ……一番欲しいものが与えられないまま、けれど違う気持ち好さには感じる、その声にね」
「ひど……や…、やめ……舌離し……ッ!ひぁ……ジェイド…ッ」
「ん……トレイさんにも、随分と舐め回されたのでしょう?なら、僕はその上を行かなくてはね……ふふふ。……ン」
薄ら笑いながら電話に出ろと言われたとき、名無しはジェイドが正気かどうかをまず疑っていた。
それも当然だ……今まさに抱き合っているさなか、普通は着信が止むのを待って、止んだときに素直に謝ればきっと済む話だった。
珍しくジェイドが固執したのはその着信相手を分かっていたからだろうし、受電のうえ嘘をつかせれば、彼女の良心が痛み罪悪感に繋がることは必至だ。
名無しはジェイドに愛されたばかりだった身体に濡れを覚えながら、止む無くトレイの電話に応じていた。
「はぁ……んぁ…ッ、あ……」
状況を悟られない為、懸命に普段どおりを演じきったまではよかった。
けれどトレイが最後に話してくる内容も、おおよそ名無しには見当が付いていた。
だから、トレイから次の誘いを提案された瞬間の名無しは、声を出して驚かずにいることに意識を集中させていた。
隣で通話を聞いていたジェイドの雰囲気に変化があっても、決して動じない為に……。
が、彼らしからぬ悋気を、彼なりの表現を以って誇示してきたことは、今の名無しにとって予想だにしていなかったものだった。
「は……ぁ…」
表面的な彼の態度は変わらずとも、内に秘めるオーラが赤く燃えているように感じたのは、恐らく気のせいではなかった。
トレイからの着信を受け、終話の間際に名無しがジェイドから浴びたのは、耳元から首筋にかけて舌を執拗に這い回される行為だった。
電話が切れる直前を狙ったのは、ジェイドが見せた、トレイへの静かなる牽制だろう。
それでいて匂わせようとするあたりは、彼の持つ悪逆さはまだまだ健在だったということだ。
名無しはトレイに嬌声は漏らさなかった。
けれど彼女にとっては、突然愛撫の続きを降らされていたようなものである。
喉が一瞬キュッと鳴って、独特の無音を終わり際に築いてしまったことは、痛恨のミスにも等しかった。
「ジェイド……、…もう……ッ」
その後スマホの電源が切れたのをジェイドにも確かめられながら、名無しはトレイとの通話を終えている。
それでもスマホを枕元に置いたところで、同時にジェイドからの愛撫が別の行為に昇華されるという保証は、決してなかった。
だらだら、ねちねちと、同じ部位やその周辺を、じっとりと彼の舌がただ延々と這いずり回る……。
それがどれだけ名無しにとって焦れることであろうと、ジェイドはただ微笑み、彼なりの前戯を楽しむだけだ。
抱いた嫉妬心が失せ、名無しが自分に縋りつくまでは、彼はどんな非道にもなりきれるのだから―――。
――――。
「いや……もう限界だから…そんなに舐めないで……ッ」
「ん……?チュ……」
「………ジェイド…、他…も……もうだめ…そこ!……っ、あ……ッ」
「ふふ……。いつもは……もっともっと…って、散々僕にねだるじゃないですか……こうやって乳首を転がされるの……大好きですよね?ん」
「ッ…!ふ……あ……」
「他にも……こっちの耳を舐めているあいだは、もう片方も指で撫でて……こうして弾いて、ん……。ふふ、可愛い声も漏らして……」
「!だめ……あ…」
肌色に乗るジェイドの唾液が艶めき、雫が名無しのデコルテに伝う。
部屋に漂う甘い雰囲気に抗いの声は一見合わないものだけれど、漏らす否定的な彼女の声音に淫靡さが含まれていれば、話はまた別だ。
震える身体を上から見下ろして、明らかに疼いている名無しの下半身を徹底的に放置する。
まあ、これから舐陰かいっそ挿入でも……という機に着信があれば、ジェイドが仕置きを続けるのも理解はできた。
「――……それとも、本当はトレイさんと二人で、また両方同時に舐められたかったですか?」
「っ……」
「ああ……僕としたことが、気が利かずにすみません。やはりお呼びすればよかったですね……先程の電話で正直に話して、此処へ招待するべきでした」
「、…ジェイド……」
「まあ、そんな気になれないのもお解りいただけますよね?久々の二人きりの時間を邪魔されて……彼とお話する貴方も随分と楽しそうでしたし、目の前で約束まで交わされて」
「ジェ……」
「――……僕だって妬きますよ」
「…ッ……」
名無しの陰部がとろとろにとろけていることは把握済みだ。
それは考えるまでもないことだったし、加えて着信前、フェザータッチも全身に一度施している。
ジェイドは自身の指先を舐め掬い、名無しの甘露を楽しげに味わっていた。
以降、そんな状態の熟れた下肢に一切触れなければ、目下の名無しがいやらしい表情をどんどん見せるのは必然だった。
弱い耳を攻め、脳に響くようにくちゅくちゅと淫音を奏で、果てのない焦らしを強気に与える。
自分らしくないことを承知の上でジェイドは名無しを煽り、言葉で嬲り、そんなことで小さく身悶える彼女の姿にも、酷く高揚を感じていた。